☆ <若者を再び戦場に送るな!(47)東アジアでの軍事緊張高まる可能性>
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・「戦争をさせない杉並1000人委員会」・「杉並コモンズ」の渡部です。
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トランプ大統領は一方的に世界地図を塗り替えようとしています。
グリーンランド・カナダ・パナマに食指を伸ばし、メキシコ湾をアメリカ湾とし、ガザをアメリカの「所有」にすると述べ、
ウクライナの重要鉱物についても、少なくとも50%の所有権を長期にわたって取得しようとしています。
まさにアメリカは、世界の「無法者国家」「ならず者国家」になろうとしています。
そして、ここにきて東アジアの「台湾」について、これまでのアメリカの「一つの中国」政策を変える動きが出てきました。
アメリカは1972年に、中華人民共和国が中国の唯一の合法政府であることを承認、台湾との外交関係を断ち切りました。
(同年、日本もそれに従い、日本にあった「中華民国」(台湾)の大使館は廃止され、「中華人民共和国」の大使館が設置されました。)
ですからアメリカはこれまで、「台湾の独立を支持しない」と繰り返し明言してきました。
ところが最近トランプ政権は、台湾との関係を説明するウェブサイト上で、その文言を削除しました。
(これと合わせるように、石破政権は5月から、戸籍の「国籍」の欄の表記を「国籍・地域」に改め、「台湾」の表記を認めることにしました。これまでは、中国本土、台湾の出身者はいずれも「中国」と記載されていたのですが)
これに対し、中国は「米中の共同声明や国際法に対する重大な違反だ」、「直ちに誤りを正し、米中関係と台湾海峡の平和安定を損なうことを避けるよう促す」と反発しています。
台湾外交部は、NHKの取材に対し、「台湾とアメリカの緊密で友好的なパートナーシップを反映している」と述べているようです。
2月7日の日米首脳会談の「共同声明」には、「日米関係の新たな黄金時代を追及する」と述べられ、「中国による東シナ海における力または威圧によるあらゆる現状変更の試みへの強い反対の意を改めて表明した」とも述べられていました。
しかし、この間アメリカがやってきたのは、台湾への軍事援助、海軍の共同訓練などであり、明らかに「台湾独立」への道ならしでした。
また、日本も「台湾有事は日本の有事」「戦う覚悟を持て」、更には南西諸島へのミサイル配備など、これらは台湾独立に向けての支援体制構築でした。
これこそ、日米による「東シナ海における力または威圧によるあらゆる現状変更の試み」に他ならないでしょう。
トランプは一貫して中国を最大の敵対国として考え、日本を従え中国に対する経済的、政治的、軍事的圧力を強めてきました。
この2月10日から18日にかけても、フィリピン東沖合で、米の空母「カール・ヴィンソン、仏の空母「シャルル・ド・ゴール」日本の大型護衛艦(かが、空母に改修予定)など11隻が参加、合同訓練を行っています。
これでは、東アジアでの軍事的緊張は強まるばかりでしょう。
いつ軍事的衝突がおきるかわかりません。
ところで、トランプは「偉大なアメリカを再び」とも述べています。
かつての「パクス・アメリカーナ」(アメリカによる平和)を夢見ているのかもしれません。
しかし、それはアメリカ帝国主義による世界支配に他なりません。
またトランプは「私の辞書の中で門とも美しい言葉は『関税』だ」(「世の辞辞書には不可能はない」ナポレオン)とか、「国を救う者はいかなる法律も犯さない」(ナポレオン)とか、ナポレオン気取りでいるようです。
確かに、ナポレオンも一時ヨーロッパを支配下に置きました。
そして、イギリスと大陸の通称を禁じた経済封鎖(大陸封鎖令、1806年)をやり、ロシア遠征(1812年)までやりました。
しかし、結局それは失敗し、諸国民戦争(ライプチヒの戦い、1813年)で破れ、短期間「百年天下」などもありましたが、結局「ワーテルローの戦い、1815年」で敗れ、大西洋のセント・ヘレナ島に流され、そこで亡くなりました(1821年)。
トランプの無法な世界支配(他国の領土獲得、経済制裁、関税対策など)も、必ずやほころびが出るでしょう。
トランプに反対する動きは、今、アメリカ国内でも起きつつあります。
「草の根運動の50501」(50抗議運動、50州、1日の意味)が組織され、2月17日には全米で抗議行動が行われたようです。
私たちも「草の根」から立ち上がり、連帯して、トランプ・石破の唱える危険な「日米関係の新たな黄金時代」(しれは東アジアに危険な戦争を起こそうとしている)を暴露し、阻止し、粉砕しましょう。
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