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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

One for all !  All for one ! (38)

2013年03月15日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ▲ One for all !  All for one ! (38)
<転送歓迎>(重複ご容赦)
・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「新芽(germinal)ML」の渡部です。
 本日(3月12日)、大阪で不起立者(9名)に対する<処分伝達>と<研修>が行われました。
 辻谷さんからの速報を以下に紹介します。(本日のチラシ撒き報告はその後ろにあります)
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 本日は大阪府立高校後期入試採点日、全教員総出で採点、点検にあたるひじょうに大事な日です。
 ところが大阪府教委は、よりにもよって、そんな日に、卒業式「君が代」不起立第1次処分を強行しました。
 3月4日府教委が公表した7校9名への処分伝達と研修が、仰々しくも、またある意味茶番的な様相を呈するなか、官吏たちの手によって営まれました。
 処分伝達は、それぞれ個別に、校長同席のもと、実に恭しく行われましたが、そこには一切「対話」はなし、まさに権力的な一方通行のベクトルのみが作用する磁場が用意されていました。
 周囲には何と多くの府教委官吏たちが配置されていることか!

 そして、私に下された処分は減給十分の一、一ヶ月処分
 どうやら府教委は私を血祭りにあげ、多くの現場教員への見せしめに使うつもりのようです。
 本日3月12日は、大阪府教委が東京都教委を超えて人権侵害を行うことを宣言した日として記憶してください。
 彼らはどうやら本気のようです。ならば、こちらも本気で闘いましょう。
 何が何でもなりふり構わず「君が代」不起立教員を排除しようとする府教委の有様は見苦しくもあり、滑稽ですらあります。
 しかし、これをこのままにしておくことはできません。
 私は、処分辞令交付役府教委人事課中野課長に質問の希望を伝えるも、それすら認めてはもらえませんでした。
 処分伝達が終わった後は20分にも満たない形式的な研修、しかも、一切の質問を認めないと宣言までする始末。
 思わず、その理由を問うも答えることもできない有様に、研修はあなた達がまず受けてはと言いたかったところですが、彼らに恥をかかせることは忍びないと思いこらえました。
 どう考えたって許せません。
 府教委はあらゆる手を駆使して私を見せしめ的血祭りにあげようとするでしょうが、皆様の支援がある限り私は真っ向勝負で闘います。
 府庁別館前には多数の支援者に駆けつけていただき、ありがとうございました。今後とも応援してください。
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 なお、2度目の処分を受ける教員は、減給10分の1となり、あと1回職務命令違反をすれば免職にするという「警告書」も手渡されたということです。
 また、研修後には、
 「卒業式・入学式の国歌斉唱時に起立斉唱することを含む職務命令に従います。所属 氏名 印」という文書に署名できるか答えてください
 と強要されています。こんなことは体罰以上に許されないことです。

 これは、最高裁判決をも無視する、大阪府教委の暴挙です。
 まさに戦前同様、国策に反する者を「非国民」にしようとしているのです。
 日本は、あちこちで闘いの光を灯し続けなければ、再び戦前同様のブラック(ファシズム)社会になってしまいます。
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 本日の東京での卒業式チラシ撒きの報告です。
 (3月12日(火))
 【江東商業高校】

 (少し長いですがここにも現在の情勢がよく表れています)

 7時50分正門前に到着。
 初めての学校ですが、正面玄関1カ所しか開いていないので、ここで二人でまきはじめました。まだ、ハタも看板も出ておらず。
 最初に「ここではまかないで。生徒にはわたさないで」と相当な剣幕で言いにきたのは、何と「用務員」を名乗り聞けば堂々と名前も言う女性。
 挨拶しようにも、プンプン、ツンツンし、さらには「私も組合だから。組合ならわかるでしょ」ときたからビックリ。
 思わず「え?わかりません。組合って、あなた、いったいどこの組合ですか。もしかして○○ですか?」
 それには答えず「(ビラ回収用の)ゴミ箱出さないと」と来たから、またビックリ。
この用務員さん、この後、校門に旗(大きな日の丸と校旗)を門扉に斜めにたてかけ、狭い歩道の上に突き出すように掲げる段になって、
 「もっと右」とか、「ここにひっかけて」と副校長以下教員に細かく指示を飛ばし、飾り付けの段取りや時間まで取り仕切っていました。
 「なんだか牢名主」みたい、と私、独り言。

 用務員さんの次は、3人の男性がバラバラ勢いよく門の外まで出てきて、まくな、と威嚇。
 最初は私(在特会からは「死に損ないババア」と言われる)が一人と思ったのかも。
 ツレの大きめの男性は対応せずに黙々とビラをまいていましたから。

 結構しっかりしたストライプの背広に、短髪に「ヒゲ」(外貌で人を表現するのは避けたいが、名乗らないしご容赦)で、肩怒らせて車道まで出てくるし、思わず「どちらさま?まさかブツブツ・・・(ここは小声)」と聞いてしまいました。
 「あの~、上履きのまま車道まででない方がいいのでは。このごろノロとかなにかと流行っているし・・」とか、わけわからんことを言っているうちに、少しして「教員にきまってるでしょ」と横から「若頭」風の方が答えたので、なんだか「ホッ」。
 しばらくして副校長さんが出てきて、こちらもあらためて自己紹介。
 「都教委包囲ネット」と知った副校長さん、「では、学校ではなく都教委に言っていただいた方が」とおだやかな物言い。
 こちらもていねいに説明し、「都教委がブログを読んでいると言ってましたから、そちらがちゃんと何度も注意にこられたと書いておきますから御心配なく」と。
 生徒さんたちは、ほとんど全員ビラをうけとってくれる。
 笑顔で「ありがとうございます」と返してくれる人がほとんど。
 制服も登校時間もビシッと決まっている。
 教職員はほとんどがビラまき前に入ってしまったのか、数少ない。
 年配の方々は黙ってうけとってくれるが、その表情があまり明るくないのが気になる。
 若い方は、完全に無視したまま通過。

 「ヒゲ」センセイとは、それでもそれなりに会話が成り立った。
 8時半までに卒業生はほぼ登校。
 後は、1、2年生なので「よかったらどうぞ」と渡すと、受け取りは良好。
 その後代わる代わる出てくる教員は、なんだかみんな「肩」いからせ妨害を試みる。
 ある女性教員などは、受け取ろうとする生徒との間にわりこんで手で私を押し、抗議したら、すぐに奥に引っ込めらた。
 9時近くなって、今度は一人で男性の少しえらそうな教員が出てきて「玄関先」ではまくな、と言ってくる。
 「学習指導要領が・・」「法律に則り・・」など、一人でまくしたててくる。
 相棒が帰り、私一人で「こどもたちこそが主人公」「ここは、あなたのオウチじゃないでしょ」などと言い返しながらまくビラを、生徒さんたちは、教員との真ん中をつっきりながら平気で次々と受け取っていく。
 明らかに教員とモメているのを承知の上で、笑いながら受け取る子もいる。

 ついに興奮で顔を真っ赤にしてその教員が奥に引っ込んだ頃には、まだ9時前なのに300枚のビラがなくなってしまった。
 門前に残っていた教員に挨拶し終わったところへ、「指導要領信奉」教員が戻ってきたので、「じゃあね」と挨拶して、歩道を歩きはじめた。
 そこへ追いかけるようにさっきの「若頭」風の教員が門からとび出して歩道を私の方へ向かってきて、「てめ~、このやろー」と顔に似合わぬドスの聞いた声で言うではないか。
 さっき、「ヒゲセンセイ」と一緒にいた時は、それと調子をあわせて結構静かにしていたのに、今度は「鉄砲玉」に使われたか。
 「在特会」の連中の顔と重なり、腹立たしいより気の毒になる。
 「アラ、まあ。なんてこと。テメ~なんて失礼な!そんなこと言っていいのかね。お名前は?」には「自分で調べろ」といいながら、顔を突き出して最接近。
 こんなこともあるから、記録媒体は欠かせない。
 大声で「記録はとりましたから」と言うと、例の教員がしまったとばかりに後ろから(自分は安全な校門前から)「(私が言った)『じゃあね』も失礼でしょう」とあわてて抗弁。
 帰り道、すっかり気分が落ち込んだ。
 生徒たちの礼儀正しさ、笑顔の背後には、「テメ~、コノヤロ~」に代表される教師による支配の存在があることを確信したからだ。
 教員間にも「弱肉強食」の序列や、差別分断、いじめ・排除の蔓延があるのではないか。
 そういえば、通学時間帯に「防犯」の腕章をまいた地域のオッサンたちが自転車で何組か学校周辺をパトロールし、生徒指導担当とおぼしき例の「ヒゲ先生」が、その人たちに丁寧に挨拶し、「どんなちいさなことでも、おしらせください」なんて言ってましたっけ。
 最後のおまけが、学校の最寄りの亀戸駅前で、台座に「国旗を愛しましょう」(亀戸のボーイスカウトが寄贈)と書かれた「国旗掲揚」ポールの存在に気づいたこと。
 「なんて1日だ」と嘆きつつ、でも、そこで思い出したことが一つ。
 あの橋本維新による不起立解雇の恫喝をはねのけて今年不起立を貫いた教員の発言(ビラ)に,「実はこどもの頃ボーイスカウトで、何の疑問ももっていなかった」とあったことを。
 かくいう私自身だって、中学時代は、野外での寝食が大好きでガールスカウトにのめりこんでいたんだし。
 今日、「国家・国民とはかくあるべし」と主張する『えらいセンセイ』に,知らない「オバサン(いや、生徒たちから見ればおばーさん)」がたった一人で「こどもが肝心」「人間の誇りをかけて・・」だとか、言い返してビラをまいていた姿を見せただけでも、意味はあったか・・・。
 それにしても、今や教員(学校教育)は、けんかをする気をなくさせるほどに崩壊しているのではないか。
 私たち、そして何よりもこどもたちの未来に向けて、もう教育を「専門家」にまかせてくことはできない、との思いを一段と強くした一日でした。
 【国際高校】

 8時10分前頃から撒き始める。
 職員と生徒がやってくる。
 ある女性の先生がチラシを見て受け取り、「ご苦労さまです」と声をかけてくれる。
 生徒たちに対しては「お早う!卒業式おめでとう!」と大きな声をかけて撒く。(卒業生は240名とのこと)、受け取りは比較的良い。
 しばらくして、男性の教員が出てきて、「ご苦労様です。頑張ってください」と言う。
 私からは「ナショナリズムが強まっていますが、インターナショナリズムでなければなりませんよね」と答える。
保護者も次第に増えてきたが、こちらも受け取りは良い。
 校門付近に立てられた看板には「第22回卒業式式場」となっており、「卒業証書授与式」などとは書いていない。
 「ここは警察も、管理職も出てこない、平和な学校だな」などと思っていいると、突然、一人の職員が出てきて、「私は副校長の○○です。ここでチラシを巻かないでください。」と言ってきた。
 「言論の自由です。公道でまいているのです。」と言うと、「それならこちらでそれなりの対応をとります」と言って校舎に入っていった。
 しばらくして出てくると、「保護者から文句が来ているのです。<本校の職員が撒いているのか>と言われた」と言うので、
 「その保護者にチラシ撒きは権利ですからと伝えればいいのでは。でなければ私のところに来るように言って下さい。」と言う。
 さらに「お願いを聞いてもらえないのですか。」と言うので、「それは聞けません。」と答える。するとまた帰っていった。
 このやり取りを見ていた警備の年配の教員は、私からチラシを受け取り、「自分は組合員だ。今の政治家はみんだダメだ。東京オリンピックなどは金の無駄遣いだ。」と話してきた。
 その後、式の時間が近づいたためか、副校長は出てこなかった。
 チラシ撒きはその後も続き、計281枚撒いた。
 警察はいなかった。また来なかった。

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 この「One for All ! All for one !」のメールは、この春の東京都の入学式でたった一人の被処分者になった田中聡史さんの闘いを支援し、処分を食い止めるためのものです。
 11月7日の東京高裁判決は田中さんにも有利に働くと思います。
 (第二次安倍内閣の右翼反動ぶりが気になりますが)
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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
  http://houinet.blogspot.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
 http://homepage3.nifty.com/hinokimi/

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