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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

処分撤回を求めて(361)配信開始から9年 子どもたちを戦場に送らない決意を新たに!

2015年07月27日 | 日の丸・君が代関連ニュース
東京・全国の仲間の皆さんへ。
(転送・転載・拡散歓迎。重複はご容赦を。一部報道関係者にも送信)
被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。
配信9年の記念号なので長くなりますが、最後までお読みください。

 ◆ 配信開始から9年―継続こそ力
   ~子どもたちを戦場に送らない決意を新たに!~


 2006年7月24日に「処分撤回を求めて」の配信を開始して、9年が経ちました。「継続は力なり」と東京の教育と「日の丸・君が代」裁判の状況等をお知らせしてきました。長年のご愛読に感謝します。
 時あたかも戦争法案がこの国を揺るがしています。「教え子を再び戦場に送らない」という教育の原点を思い起こし、厳しい情勢の中、希望を失わず、粘り強く闘いを継続し、不当処分撤回の日まで配信を続けます。今後ともよろしくお願いします。
 「処分撤回を求めて」の歩みは被処分者の会と共にありました。被処分者の会(正式名称 「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会)は、悪名高い石原都政下での10・23通達に基づく「戒厳令下の卒業式」で大量処分の嵐が吹きすさぶ2004年4月17日に結成されました。その後、周年行事、卒業式、入学式を合わせて処分取り消しを請求する都人事委員会請求人(都立学校教職員)は、2004年だけでも162名に達しました(2005年、2006年の請求人は延べ73名。2007年以降は略)。
 2004年5月12日に発行された「被処分者の会通信第1号」には、「『不起立』というささやかで静かな抵抗にもかかわらず、・・・日本の民主主義を守る『舞台』に立たされることになった」という記述があるが、その思いは今も変わらず生き続けています。
 その当時も激動の時代で、小泉政権がイラクのサマーワに自衛隊を派遣し(2004年1月)、イラク人質事件(2004年4月)がおき、小泉首相は「自己責任」と言い放ったのでした。
 本メール配信開始直後に発足した第1次安倍内閣(06年9月~07年8月)は、「戦後レジームからの脱却」を唱え、次々と悪法を強行、成立させました。教育基本法の改悪(06年12月)、防衛庁の防衛省への昇格法(06年12月)、改憲手続き法(国民投票法)(07年5月)、教育関連四法(07年6月)などです。
 第2次安倍政権は、秘密保護法(2013年12月)、教育委員会制度改悪(2014年6月)、解釈改憲による集団的自衛権の行使容認の閣議決定(2014年7月)、などを次々と強行しました。「戦争する国」つくりの一環として民主的教育制度の破壊を一体的にすすめてきました。
 そして今、国民多数の反対の声を無視し国民主権を踏みにじり、憲法違反の「戦争法案」の強行を目論んでいます。
 これは決して偶然ではありません。安倍晋三首相の「戦後レジームからの脱却」の本質は、かつての侵略戦争・教育勅語体制を美化し、「戦争する国」にすることです。そのため戦後の憲法・教育基本法体制を破壊しようとしているのです。
 戦前の侵略戦争のシンボルである「日の丸・君が代」の強制は、「戦争する国」つくりの「道具」であり、「お国のために命を投げ出す」こどもづくりを狙ったものです。あの戦争の惨禍を繰り返さないためにも「日の丸・君が代」強制に反対し、不当処分撤回を求める私たちの闘いは、譲ることができない闘いです。
 ◆「君が代」裁判の新しい流れ―闘いの成果を受け継ぎ前進をめざして!
 この間、予防訴訟の東京地裁判決の全面勝訴(2006年9月21日)、戒告を含む全ての処分分を取り消した東京「君が代」裁判第一次訴訟の東京高裁での逆転勝訴(2011年3月10日 東日本大震災前日)という2つの判決に感激しました。
 一連の最高裁判決(2011年5~7月、2012年1月、2013年9月)は、職務命令は思想・良心の自由を「間接的に制約」するが「違憲とはいえない」として戒告処分を容認し、上記の2つの地裁・高裁の勝訴判決からは後退しました。しかし一方で、減給処分・停職処分を取り消し、機械的な累積加重処分に歯止めをかけました。
 本年1月の東京「君が代」裁判第三次訴訟の東京地裁判決は、26名の減給処分・停職処分を取り消しましたが、都教委は5名のみ控訴し21名の控訴を断念しました。これにより10・23通達関連裁判での処分取消が確定した総数は56件・47名となりました。この数字は、都教委の10・23通達が、「行政に甘い」裁判所から見ても放置できないほど異常であることの証左です。
 更に、本年5月の再雇用拒否撤回第二次訴訟の東京地裁での勝訴、河原井さん根津さん07年停職処分取消訴訟の東京高裁での逆転勝訴は、都教委に痛打を浴びせました。これらの勝訴判決は、私たちの闘いの大きな成果です。都教委は、控訴、上告をしました。闘いは続きます。
 12年間都教委と正面から対決する法廷内外での粘り強い闘いによって、最高裁判決から少しづつ前進し、潮目が変わりつつあります。東京の学校に憲法・人権・民主主義・教育の自由をよみがえらせるために、今後ともご支援をよろしくお願いします。
 ◆27日参院審議入り 戦争法案反対の諸行動へ
 7月27日戦争法案が参議院で審議入りします。安倍政権は支持率が落ち込み、必死です。谷垣自民党幹事長は、60年安保、PKOの時に比べれば、「静かだ」などと述べ、安倍首相などは「国も安全のため支持率が多少落ちてもやるべき時にはやる」などと国民多数の反対の声を無視して強行しようとしています。
 私たちの行動を広げに広げて安倍政権を更に追い詰め、戦争法案を廃案にし、安倍政権を打倒しましょう。皆さん、国会へ、国会へ! 巨万のデモで国会を包囲しよう!
 ●印の国会前集会には、衆院第2議員会館前の首相官邸寄りの場所に被処分者の会の緑のノボリ旗を出します(目印)。
 ◆印の国会包囲行動には、国会正門前の憲政記念館寄りの場所に被処分者の会の緑のノボリ旗を出します(目印)。
 ◎日比谷集会には会場内(都高教の後ろの方)、会場外(日比谷図書文化館前)に被処分者の会の緑のノボリ旗を出します(目印)。
7月26日(日)
 ◆7.26国会包囲行動 14時 被処分者の会は国会正門前の憲政記念館寄りに
集合
7月27日(月)
 ●7・27戦争法の廃案を要求する緊急行動
  12時~13時 場所:参議院議員会館前
7月28日(火)
 ◎7.28日比谷集会 18時30分 日比谷野外音楽堂&国会請願デモ
7月30日(木)
 ●国会前木曜連続行動(連続行動第11回)18時30分 衆議院第2議員会館前
 ◆ 引き続き各裁判の傍聴支援をお願いします!
 ★ 東京「君が代」裁判第三次訴訟・控訴審第2回口頭弁論
   (東京高裁第21民事部。2007~09年処分取消請求、原告50名)
 9月3日(木)
  13時10分 傍聴整理券交付〆切(裁判所前で案内あり) 
  13時30分 開廷 東京高裁101号(大法廷 定員98名) 
  報告集会:ハロー貸会議室虎ノ門3F(案内あり)

 ★ 再雇用拒否撤回第三次訴訟第7回口頭弁論
   (東京地裁民事19部。2011年再雇用拒否の損害賠償請求、原告3名)
 9月10日(木)
  9時30分傍聴希望者集合(傍聴抽選なし・先着順)
  10時開廷 証人尋問(午前の部 原告2名) 
  13時30分証人尋問(午後の部 原告1名、人事部選考課長・当時)
  東京地裁527号(定員42名) 
  報告集会:場所未定、追って連絡
* 注意 傍聴抽選なし・先着順のため前回は入廷できない人が出ました。早めにお出で下さい。
 ★ 東京「君が代」裁判第四次訴訟第7回口頭弁論
   (東京地裁民事11部。2010~13年処分取消請求、原告14名)
 9月25日(金)
  15時30分傍聴希望者集合(傍聴抽選なし・先着順)
  16時開廷 
  東京地裁527号(定員42名) 
  報告集会:場所未定 追って連絡
 *注意 傍聴抽選なし・先着順のため前回は入廷できない人が出ました。早めにお出で下さい。

再雇用二次訴訟声明文、判決骨子、判決文掲載。
「お知らせ」、通達関連裁判進行状況等随時更新。
各種判決文、声明文、行動予定、資料等入手可能。
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「君が代」裁判原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
事務所:〒160-0008 新宿区三栄町6 小椋ビル401号
被処分者の会HP↓(7月13日更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
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