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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

第7回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会<資料14>

2017年08月07日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ◆ 千葉(高校)の「日の丸・君が代」をめぐる状況
石井 泉(千葉高教組「日の丸・君が代」対策委員会) 2017,7,23

 千葉では、県教委の「通知・通達」による卒業式・入学式の不起立者処分攻撃は行われていない。これは、組合員の減少で不起立者が減り(おそらく県内公立高校150余で十名程度?)、不起立者がいても多くの校長が「知らないフリ」で県教委に報告してない状況と思われる。確かに処分は2003年私への文書訓告(1名、10年ぶり)が最後で、これは管理的なウルトラ校長によるものだった。
 最近5年間で組合に報告があったものでは、「昨年まで座っていて、校長から『今年は卒業式で起立してくれ』と言われた。今まで通り座ったが何も言ってこなかった」「卒業式後、来賓又は保護者が(不起立者の存在を)県教委に電話したらしく、校長が不起立者は誰かを数人の教員に尋ねたが、皆が『わからない』と答えたら、その後何もなかった」などがある。
 また、千葉高教組の組織率は10%を切り、弱体化とともに組合内部での運動方針をめぐる議論も対立が表面化してきた。「日の丸や君が代・沖縄・原発など平和の闘いには手が回らない」「知事選で特定候補への支持や推薦を出すべきでない」「賃金など労働条件の交渉に集中すべき」など批判的意見も機関会議で聞こえてくる。しかし、現在でも千葉高教組の定期大会スローガンには「憲法改悪、『日の丸・君が代』強制を許さず、平和教育をすすめよう」が掲げられ、「日の丸・君が代」対策委員会も『ひのきみ通信』の発行(現在207号)など活動を続けている。私自身も組合役員選挙で副委員長に信任されている。強制反対の運動は厳しくなっているが、共に闘う組合の仲間もまだまだいる。しぶとく、生徒・教職員の「思想良心の自由」を守る組合を維持し声をあげ続けたい。
 現在の最大の課題は、昨年度から導入された人事評価制度である(一般教職員への賃金反映が2018年度評価の結果で2019年度の予定)。教職員個々の勤務時間すら把握せず、他教科の授業評価などできるわけもない管理職が「公平公正な評価」などできるわけもないこと、相対評価による賃金差別は「協働」破壊しかもたらさないこと、間違いなく管理強化(「日の丸・君が代」強制の攻撃)につながることを強く訴えていきたい。全員開示の要求・分会毎の教職員個々の評価を調査する取り組みなどを行っている。ほとんどの教職員が反対で、制度の撤廃或いは完全な形骸化を目指し、組織拡大に繋げていきたい。人事評価は、学力テストや教員免許更新制・シラバスなどと同様、明確な間抜けかつ悪い制度であることを、広く生徒や保護者・県民に伝えていきたい。
 また、森田健作県政(3期目)の下、高校の「道徳」授業(2013年度から1年生LHR10時間と総合や行事などで計35時間)の実施、県教委『道徳教育推進のための基本的指針』での「郷土と国を愛する心」の強調、高校への主幹教諭配置(2014年度以降)が行われた。「日の丸・君が代」に関する具体的攻撃の警戒が常に必要な状況にある。
 これまで以上に、教育への不当な攻撃に対して「民主教育」「平和教育」を守る運動が重要な時代である。県民との連携、全国の仲間との連携を発展させなければならない。今後も、「『日の君』全国ネット」を始め、同じ志の全国の教職員組合や裁判闘争の仲間たち・市民運動グループ・学者・政治家と連帯を強め闘い続けたい。
 ちなみに、4年前の息子の中学校入学以来PTA役員となり、昨年度は中学校PTA副会長及び南房総市PTA連絡協議会(市内13小中学校)会長を勤めた。4年前から中学の卒業式や入学式・市の成人式などの行事に来賓として出席し、毎回国歌斉唱時に不起立してきたが、問題とはならなかった。地元での「不起立」の宣伝にはなったと思う。
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