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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

沖縄の人びとが知事を代え、安倍政権のカネ支配にノーを突きつけた

2014年11月19日 | 平和憲法
 ◆ 沖縄の抵抗 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(ルポライター)

 テントの中は息苦しくなっていた。「ああ、時間が進まない」。誰かがつぶやいた。沖縄・名護市のキャンプ・シュワプゲート前。辺野古基地建設阻止テントで知事選の開票結果を待っていた。
 午後八時。テントの隅でラジオを聞いていた若者が「勝った!」と叫んだ。開票と同時の当確速報である。みなゲート前に飛び出し、「ハイ、ハイ、ハイ、ハイ」と躍り上がるような、激しいカチャーシーになった。
 海岸のテントでは、十年以上の座り込みが続いている。選挙結果は、カヌー隊などの若者たちとゲート前で聞くことになっていた。
 山城博治さん(62)が、「ウィ・シャル・オーパーカム」を歌おうといった。四十人ほど腕を組んで歌った。みな涙だった。涙のむこうを外出から帰ってきた若い米兵が、円陣を避けるようにして入門していくのがみえた。
 おじいやおばあの、命がけの座り込みが若者たちに引き継がれ、カヌーや漁船での実力抗議行動で計画を変更させ、知事を代える運動となった。
 新基地建設を米国政府が日本に強制し、安倍政権が沖縄知事を脅し、沖縄知事が屈服した。しかし今度の選挙で、基地依存経済批判が定着した。
 沖縄の人びとが知事を代え、安倍政権のカネ支配にノーを突きつけた。この沖縄の島ぐるみの怒りを、本土に住むわたしたちがどう引き受けるのか。
『東京新聞』(2014/11/18【本音のコラム】)

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