団結権のあり方検討会

　《ファイアーファイターズ･ネットワーク》（№58 2010年４月１日発行）
　◆ 消防職員の団結権のあり方に関する検討会　第１回・第２回開催

　昨秋の総務大臣発言「消防職員の団結権の付与を検討するよう総務省に指示」を受けて、１月から「消防職員の団結権のあり方に関する検討会」（以下、「団結権のあり方検討会」と記す）が総務省で二度開催されましたので、その概要をお伝えします。
　■ 政治主導を反映
　団結権のあり方検討会の第１回が１月２２日午後２時から４時まで、第２回が２月２６日午前１０時から正午まで総務省で開かれました。
　民主党が掲げる政治主導を反映して、検討会の座長には、総務省政務官の小川淳也衆議院議員がつきました。（下に一覧表）
　■ 今後のスケジュール
　●３月に関東近郊の消防の業務実態を視察
　●４月、５月に関係者・関係団体へのヒアリング

　●夏に、これまでのヒアリング・意見交換等を踏まえて論点整理及び意見交換（２回程度）
　●秋に、取りまとめに向けて基本的な考え方について意見交換、とりまとめ（２回程度）
　今年の秋には報告書がまとめられる運びになっています。なお、消防職員ネットワークと自治労連へのヒアリングは５月２１日に実施予定です。
　また、関係団体は１０対象あります。
　自治体関係団体には、全国市長会、全国町村会、全国知事会があります。
　消防関係団体には、全国消防長会、日本消防協会があります。
　（連合、自治労、自治労連、全国消防職員協議会、消防職員ネットワーク）
　３月３日に全国消防長会会長から全国の消防長あてに、「消防職員の団結権付与等に対する意向調査について」というアンケートの依頼が発信されました。回答期限が３月１０日でした。この結果がヒアリングで発表されると推察されます。また、３月に全国市長会でもすべての市長あてに「消防職員の団結権に関するアンケート」の依頼がありました。回答はインターネットを利用して行われました。
　「団結権のあり方検討会」の議事録や資料は総務省のホームページに公開されています。
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/shoubou/index.html
＜消防職員の団結権のあり方に関する検討会　構成員＞（五十音順）
座長　小川淳也（おがわじゅんや） 総務大臣政務官
　　　青山佳世（あおやまかよ） フリーアナウンサー
　　　荒木尚志（あらきたかし） 東京大学大学院教授
　　　岡本　博（おかもとひろし）　全日本自治団体労働組合書記長
　　　川田弘二（かわたこうじ） 茨城県稲敷郡阿見町長
　　　菅家一郎（かんけいちろう） 福島県会津若松市長
　　　吉川肇子（きっかわとしこ） 慶應義塾大学准教授
　　　木村裕士（きむらひろし） 日本労働組合総連合会総合企画局長
　　　迫　大助（さこだいすけ） 全国消防職員協議会会長
　　　下井康史（しもいやすし） 新潟大学大学院教授
　　　辻　琢也（つじたくや） 一橋大学大学院教授
　　　人羅　格（ひとらただし） 毎日新聞社論説委員
　　　三浦孝一（みうらたかいち） 京都市消防局長

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