パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

4.20全国集会:東京八王子の闘い

2014年04月29日 | 日の丸・君が代関連ニュース
  《4・20全国集会資料から》
 ◆ 今、見えていること
「日の丸・君が代」強制に反対し子どもと教育を守る会
04年処分取消訴訟・元原告 山口洋子

 ◆ 今のやりがい
 退職後、学校サポーターという仕事をするようになって今年で4年目。小学校の低学年を中心に支援活動をしています。
 普通級で何かと苦戦している子どもたちへの支援は、中学校の現役時代からやりたかったことでしたが、1クラス35人だの40人だのという中で、また、絶えず学習内容に追われ、さまざまな仕事に追われている中で、問題意識はありつつもなかなか手が回らない部分でした。
 社会科の教師として世の中のしくみや歴史の真実、命・人権・平和・環境の課題を扱い、子どもたちの知るべきことを伝え、考え表現し合う力を育てたい―それが私の一番好きな仕事でした。しかし退職した今、サポーターとして支援活動のみを目的に教室に入り、どうしたら子どもたちや先生の役に立てるかと考えながら進めるこの仕事もとてもインタレスティングです。
 まだ幼いのに困難な家庭環境のもとで健気に生活している小学生は少なくありません。ただでさえ学習量が多くて学習が定着しにくいのに、家庭の応援が少ない子は一層定着が困難になり、小学1年生の段階から学習の上での差も歴然としてきます。
 困難をかかえる弱者が守られず、ひとつの困難が次の困難を生むという状況が広がっていると感じます。今こそ人権を!という思いがつのります。子どもであれ、大人であれ、一人の存在を大切にする世の中を目指さなければ野蛮です。
 ◆ あの時のこと―許せなかった強制
 先日の小学校の入学式も、背景は日の丸と市旗というどこの学校も同様の無味乾燥な暗いステージ
 それを見て2003年度までの、中学3年生が力を合わせて創ったすばらしい大パネルの前での卒業式や入学式を思い出してしまいました。
 また、フロア形式の会場全体が鳥や花の美しい切り絵で飾られていた我が子の小学校卒業式の温かい雰囲気も心によみがえり、10・23通達以来変わらない悔しさと憤り、そして将来への強まる不安を感じました。
 かつて卒業式への取り組みは、担当の職員たちが原案を提出し職員会議で十分に話し合うことから始まりました。それぞれの学校で生徒と職員が力を合わせて創りあげる《最後の授業》としての卒業式。
 こうしたのびやかな卒業式ができなくなって10年、日の丸・君が代が強制され無理やり「国家」に頭を下げさせられるようになって10年です。
 ◆ そして、学校現場ではー強制から「戦争できる国」へ
 「戦争ができる国」をつくりたい勢力は、このようにして教育をねらい、教科書をねらい、憲法9条をねらい、人権と民主主義をねらい、国民生活を破壊し、世界に無反省の恥さらしをしながら近隣アジア諸国を挑発し、武器も原発も輸出してしまおうという暴走ぶりです。
 問題意識や批判精神を失っているメディアは、国民に無知と無反省とナショナリズムの流れを用意しているようで、不安と怒りがつのります。
 子どもたちや先生たちを大切にしない詰め込み、競争、管理の教育行政にさらされ、多くの困難や超多忙の中でも、現場の先生たちは良心的に一生懸命がんばっています。でも時間と仕事に追われるゆとりのない毎日です。
 話し合いはできているかな?主権者として世の中の動きをとらえているかな?弱者切り捨て(というか、普通の人は切り捨て)への問題意識を持てているかな?集会やら民間の研究会やらに行ったことがあるかな?侵略戦争の真実をどの程度知っているかな?「おかしいこと」を仕方ない、そんなものだろうと思わされていないかな?どんな人間を育てたいのかと教員仲間で立ち止まって考えようとしているかな?と、現場の先生たちのことも心配です。
 ◆ 闘いは続く―日々の取り組み
 「戦争できる国」をつくりたい勢力は、無知な国民、だまされやすい国民、従順な国民、批判ができない国民、連帯できない国民をつくろうと必死です。
 だからこそ今、知ることが大事、知らせることが大事、話し合うことが大事なのだと思います。
 日の丸・君が代の強制に抗議している私たちの行動はこうした時代の真の要請に応えるものだと思います。
 私自身はたいしたことは何もできていませんが、視野を広げあきらめず、広く人権と平和を求める運動と合流しながら、身の回りの人々にさまざまな働きかけをしていこうと思っています。
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 「日の丸・君が代」強制に反対し子どもと教育を守る会
 都教組八王子支部の中学校教員が「日の丸・君が代」強制に抗して不起立を敢行し懲戒処分され、最高裁判決を受けた後、支援者と共に守る会を結成。
 *04年処分取消訴訟(原告3人)・・2011年6月14日 最高裁不当判決
 *07~10年処分取消訴訟(原告1人)・・2013年9月5日 最高裁判決
            (憲法判断・不当判決、一部処分取消)

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