=9月議会一般質問ご報告=
▼ 電磁波が子どもたちの健康に与える影響、考えましょう 《電磁波研会報から》
よだかれん さん(東京都新宿区議会議員)
当会の8月定例会にご参加いただいた東京都新宿区議会議員の依田花蓮(よだかれん)さんのプログhttps://yoda-karen.com/policy1-1/1562/から、ご本人のご許可をいただき一部転載させていただきます。
▼ 令和2年第3回定例会会一般質問 (ちいさき声をすくいあげる会)
①GIGAスクール構想の問題点について
(略)区民にとってはまだ馴染みのない「GIGAスクール構想」について、どのような内容かご説明ください。(略)
1点目は脳に与える影響や学力についてです。
大人でもICT機器を使用すると前頭前野の機能が低下するという、様々な研究報告があります。授業だけではなく、自宅に持ち帰っての使用も想定していると思いますが、ちいさな小学1年生のうちからICT端末を使用させることで、脳の発達への影饗は懸念されないでしょうか。
スティーヴ・ジョブズやビル・ゲイツは、自身の子どもたちにICT端末を使わせなかったそうです。教育委員会のお考えをお聞かせください。
教育のICT化が進むと学力が下がる場合もあるという調査報告が複数存在します。
2013年に行われた「OECD生徒の学習到達度調査」によれば、教育のICT化が進んでいる国の生徒ほど成績が下がる傾向がみられ、国内でも、小中学生を対象に行われる全国学力テストにおいて、2019年、電子黒板やプロジェクターなどの大型提示装置整備率第1位である佐賀県は正答率県別ランキングが43位だったのに対し、整備率最下位の秋田県は、正答率県別ランキング第1位でした。
ICT化が進んでいる方が学力が上がるという調査結果もあるかも知れませんし、GIGAスクール構想は区ではなく国による政策ですが、こうした調査報告をどのように捉えてGIGAスクール構想を実行するおつもりか、お聞かせください。
2点目は電磁波についてです。
日本の人口は世界のわずか1.7%にもかかわらず、電力使用量は世界第4位です。家庭でも職場でも多くの電化製品に囲まれています。電気を使うと電磁波が発生します。日本ではアース処理があまりなされていないため、私たちは常に電磁波に囲まれて生活しています。
GIGAスクール構想により無線LANが整備され、学校においても、子どもたちは高周波・低周波様々な電磁波に囲まれて過ごすことになります。
電磁波のうち、X線や紫外線などの有害性は認知されていますが、携帯電話や基地局・家電製品などから発せられる電磁波の有害性は、未だ判断の分かれるところです。
しかし、これらの電磁波によって、頭痛・集中困難・吐き気・かゆみ・じんましんなどの心身の不調を訴える人が存在し、「電磁波過敏症」と称されます。(略)そこでお伺いします。現在新宿区において、電磁波過敏症の児童生徒を確認していますでしょうか。
GIGAスクール構想が実施される中で心身の不調を訴える児童生徒が出ることを想定し、電磁波のないエリアや教室を用意する・教職員へ電磁波過敏症について周知するなど、対策を講じておく必要があると思いますがいかがでしょうか。(略)
新宿区立小中学校では、何の授業でどのくらいの時間、端末を使用する予定でしょうか。
登校から下校までの長い間、毎日、電磁波を浴び続けることを避けるため、いくつかの国や地域で行っているように、無線LANアクセスポイントは、手元スイッチをつけるなどして、使用時以外は電源を切るべきと考えますがいかがでしょうか。
端末は家庭でも使用しますので、保護者に向けた啓発も重要です。リーフレット等を作成し、電磁波過敏症についてや学校での無線LANを禁止・制限している国や地域もあることを記載し、有線LAN接続を推奨するなど端末利用についての留意点を伝えて頂きたいと思いますがいかがでしょうか。
電磁波を浴び続けることで、病気や老化の原因となる活性酸素などの物質が体内で増加するという研究結果があります。
そこで、各学校の栄養士にご協力頂き、抗酸化力の強いビタミンA/C/Eを多く含むなど栄養バランスを工夫した「GIGAスクール対応給食」を提供してはいかがでしょうか。
3点目はブルーライト対策について伺います。
ディスプレイから発せられるプルーライトは、長期的に見ると網膜への影響が心配され、眼精疲労、ドライアイ、睡眠障害、イライラやうつ症状を引き起こす可能性があると言われています。
そこで、配布するすべての端末にブルーライトをカットするシートを貼って頂きたいと思いますがいかがでしょうか。
4点目は、学習端末について伺います。
先進自治体では、子どもたちが端末を平らに置いたまま使用している姿が見受けられます,良好な視力や姿勢を保つため、角度をつけられる製品が望ましいと思いますがいかがでしょうか。後付けのカバーなどで各自が対応するのでは、益家庭の経済状況によって差が生じてしまいます。
以上、を所見を伺います。
①に対する教育長答弁
よだ議員のご質問にお答えいたします。GIGAスクール構想の問題点についてのお尋ねです。
はじめに、GIGAスクール構想の内容など区の目指すべき方向性についてです。
GIGAスクール構想は、1人1台端末及び高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備し、公正に個別最適化された学びを全国の学校現場で持続的に実現させる構想です。
新宿区では、この構想に基づき、区立学校全校で端末1人1台環境を整備し、学校教育の中で、学習支援クラウドサービスの活用による児童・生徒一人ひとりの習熟度に応じた学びや、国籍や障害の有無に左右されない学び、他者と協働しながら考え抜く自立した学びを進めてまいります。
また、家庭学習や臨時休業等の非常事態時においても端末を有効に活用することで、継続した学習機会の確保を図ることを目指していくものです。
脳に与える影響や学力についてのお尋ねです。
電磁波については、国の「電波防護指針」の中で、人体に有害な影響を及ぼさない基準値を示しており、WHOもこの基準値を満たせば安全上の問題はないと表明していることから、電磁波の安全性や健康へについても適切に対応されているものと認識しています。
区立学校では、子どもたちの学びを広げる手立てとして、低学年においても写真の撮影や図形の学習等でブレット端末を活用していますが、1単位時間の授業の間に休止時間を設けず、画面に集中し続けることは実態としてありません。
タブレット端末を使用した授業であっても、観察や実験、教師の説明や子ども同士の発表など、ICT機器を活用しない時間も含まれるため、画面を注視し続けることはありませんが、今後も、利用ルールを定めながら適切にタブレット端来の活用を図ってまいります。
『電磁波研会報 126』(2020年9月27日)
▼ 電磁波が子どもたちの健康に与える影響、考えましょう 《電磁波研会報から》
よだかれん さん(東京都新宿区議会議員)
当会の8月定例会にご参加いただいた東京都新宿区議会議員の依田花蓮(よだかれん)さんのプログhttps://yoda-karen.com/policy1-1/1562/から、ご本人のご許可をいただき一部転載させていただきます。
▼ 令和2年第3回定例会会一般質問 (ちいさき声をすくいあげる会)
①GIGAスクール構想の問題点について
(略)区民にとってはまだ馴染みのない「GIGAスクール構想」について、どのような内容かご説明ください。(略)
1点目は脳に与える影響や学力についてです。
大人でもICT機器を使用すると前頭前野の機能が低下するという、様々な研究報告があります。授業だけではなく、自宅に持ち帰っての使用も想定していると思いますが、ちいさな小学1年生のうちからICT端末を使用させることで、脳の発達への影饗は懸念されないでしょうか。
スティーヴ・ジョブズやビル・ゲイツは、自身の子どもたちにICT端末を使わせなかったそうです。教育委員会のお考えをお聞かせください。
教育のICT化が進むと学力が下がる場合もあるという調査報告が複数存在します。
2013年に行われた「OECD生徒の学習到達度調査」によれば、教育のICT化が進んでいる国の生徒ほど成績が下がる傾向がみられ、国内でも、小中学生を対象に行われる全国学力テストにおいて、2019年、電子黒板やプロジェクターなどの大型提示装置整備率第1位である佐賀県は正答率県別ランキングが43位だったのに対し、整備率最下位の秋田県は、正答率県別ランキング第1位でした。
ICT化が進んでいる方が学力が上がるという調査結果もあるかも知れませんし、GIGAスクール構想は区ではなく国による政策ですが、こうした調査報告をどのように捉えてGIGAスクール構想を実行するおつもりか、お聞かせください。
2点目は電磁波についてです。
日本の人口は世界のわずか1.7%にもかかわらず、電力使用量は世界第4位です。家庭でも職場でも多くの電化製品に囲まれています。電気を使うと電磁波が発生します。日本ではアース処理があまりなされていないため、私たちは常に電磁波に囲まれて生活しています。
GIGAスクール構想により無線LANが整備され、学校においても、子どもたちは高周波・低周波様々な電磁波に囲まれて過ごすことになります。
電磁波のうち、X線や紫外線などの有害性は認知されていますが、携帯電話や基地局・家電製品などから発せられる電磁波の有害性は、未だ判断の分かれるところです。
しかし、これらの電磁波によって、頭痛・集中困難・吐き気・かゆみ・じんましんなどの心身の不調を訴える人が存在し、「電磁波過敏症」と称されます。(略)そこでお伺いします。現在新宿区において、電磁波過敏症の児童生徒を確認していますでしょうか。
GIGAスクール構想が実施される中で心身の不調を訴える児童生徒が出ることを想定し、電磁波のないエリアや教室を用意する・教職員へ電磁波過敏症について周知するなど、対策を講じておく必要があると思いますがいかがでしょうか。(略)
新宿区立小中学校では、何の授業でどのくらいの時間、端末を使用する予定でしょうか。
登校から下校までの長い間、毎日、電磁波を浴び続けることを避けるため、いくつかの国や地域で行っているように、無線LANアクセスポイントは、手元スイッチをつけるなどして、使用時以外は電源を切るべきと考えますがいかがでしょうか。
端末は家庭でも使用しますので、保護者に向けた啓発も重要です。リーフレット等を作成し、電磁波過敏症についてや学校での無線LANを禁止・制限している国や地域もあることを記載し、有線LAN接続を推奨するなど端末利用についての留意点を伝えて頂きたいと思いますがいかがでしょうか。
電磁波を浴び続けることで、病気や老化の原因となる活性酸素などの物質が体内で増加するという研究結果があります。
そこで、各学校の栄養士にご協力頂き、抗酸化力の強いビタミンA/C/Eを多く含むなど栄養バランスを工夫した「GIGAスクール対応給食」を提供してはいかがでしょうか。
3点目はブルーライト対策について伺います。
ディスプレイから発せられるプルーライトは、長期的に見ると網膜への影響が心配され、眼精疲労、ドライアイ、睡眠障害、イライラやうつ症状を引き起こす可能性があると言われています。
そこで、配布するすべての端末にブルーライトをカットするシートを貼って頂きたいと思いますがいかがでしょうか。
4点目は、学習端末について伺います。
先進自治体では、子どもたちが端末を平らに置いたまま使用している姿が見受けられます,良好な視力や姿勢を保つため、角度をつけられる製品が望ましいと思いますがいかがでしょうか。後付けのカバーなどで各自が対応するのでは、益家庭の経済状況によって差が生じてしまいます。
以上、を所見を伺います。
①に対する教育長答弁
よだ議員のご質問にお答えいたします。GIGAスクール構想の問題点についてのお尋ねです。
はじめに、GIGAスクール構想の内容など区の目指すべき方向性についてです。
GIGAスクール構想は、1人1台端末及び高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備し、公正に個別最適化された学びを全国の学校現場で持続的に実現させる構想です。
新宿区では、この構想に基づき、区立学校全校で端末1人1台環境を整備し、学校教育の中で、学習支援クラウドサービスの活用による児童・生徒一人ひとりの習熟度に応じた学びや、国籍や障害の有無に左右されない学び、他者と協働しながら考え抜く自立した学びを進めてまいります。
また、家庭学習や臨時休業等の非常事態時においても端末を有効に活用することで、継続した学習機会の確保を図ることを目指していくものです。
脳に与える影響や学力についてのお尋ねです。
電磁波については、国の「電波防護指針」の中で、人体に有害な影響を及ぼさない基準値を示しており、WHOもこの基準値を満たせば安全上の問題はないと表明していることから、電磁波の安全性や健康へについても適切に対応されているものと認識しています。
区立学校では、子どもたちの学びを広げる手立てとして、低学年においても写真の撮影や図形の学習等でブレット端末を活用していますが、1単位時間の授業の間に休止時間を設けず、画面に集中し続けることは実態としてありません。
タブレット端末を使用した授業であっても、観察や実験、教師の説明や子ども同士の発表など、ICT機器を活用しない時間も含まれるため、画面を注視し続けることはありませんが、今後も、利用ルールを定めながら適切にタブレット端来の活用を図ってまいります。
『電磁波研会報 126』(2020年9月27日)
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