(ア) 今日4/2の朝日「千葉面」の記事を紹介します。次項にコメントを書きます。
=朝日「千葉面」(22/04/02)=
◆ 1日5時間授業でゆとりを
~南房総市立の小中学校 今年度から日数増
勤務改善 教員不足解消も期待
南房総市教育委員会は今年度から、市立小中学校12校で「壱日時間授業」の日を週2~3日に増やす。子どもと教職員にゆとりを持たせ、より教育効果を高めるのが目的。2年間を試行期間とし、2024年度から本格的に実施する。
これまでは週29~30時間、1日6時間の授業が常態化していた。教員1人当たりの授業持ち時間数は、中学校で週22~23時間(50分授業)、小学校だと26~27時間(45分授業)の多さで、子どもと教員に余裕がないのが現状。
今年度からは、夏休みの8月最後の5日間を短縮し、授業時間を確保。また、各校で教育課程全体を見直し、日課表にゆとりを持たせる工夫もする。
市教委では、生徒が放課後に時間を確保できることで、「人間関係を深めたり、主体性を伸ばしたりする」効果があると期待。教員にとっても研修の時間がうまれ力量向上が見込めるとする。
中学校では空いた6時間目を英語検定やプログラミングの学習機会への活用も可能だという。
三幣貞夫教育長は、今回の取り組みの背景には教員不足への危機感があると説明。「長時間勤務が常態化して教職に魅力が無くなっている。長時間勤務が改善しないと教員不足も解消しない」とする。(川上眞)
(イ) 最初にこの記事を読んだ時、正確にいうと記事本文を読む前、見出しだけを読んだ時、次のように思いました。
「他の条件が変わらなければ、良いことかも?」
でも、条件、変わるんですね~。
「夏休みの8月最後の5日間を短縮し」。
このことの「善し悪し」については、当事者じゃないのでコメントできません。
「現場の意見を聞いてくれ!」というだけです。
問題は、次の部分。
「(6時間授業を減らし)5時間授業を増やしたでけで、こんなにたくさんの「理想」が実現するはずがない。
これ、記者レクチャー用のリップサービスだと思います。
つまり、言ってるだけ。
三幣教育長の発言も、スゴイですね~。
問題はどうやってそれを実現するか--でしょ?
今回の提案のネックは、「金をかけない」が前提になってることだと思います。
現状の問題点を何とかしようと思ったら、ちゃんと金をかけろ!
長くなってきたので、一点に絞ります。
記事中に「授業持ち時間数は、中学校で週22~23時間」と、何げなく書いてあります。
長いこと高校教員をやってきたぼくの実感でいえば、これが中学校教科教員の多忙の「根源」だと思います。
持ち時間数、高校並み--というか、せめて県教委の建前の17~18時間にしません?
そうすれば、現在の中学校の多忙状況は、かなり改善するはずです。
やっぱり、良い教育にはお金がいるんです!--って、舌足らずで失礼しました。
(22/04/02)
=朝日「千葉面」(22/04/02)=
◆ 1日5時間授業でゆとりを
~南房総市立の小中学校 今年度から日数増
勤務改善 教員不足解消も期待
南房総市教育委員会は今年度から、市立小中学校12校で「壱日時間授業」の日を週2~3日に増やす。子どもと教職員にゆとりを持たせ、より教育効果を高めるのが目的。2年間を試行期間とし、2024年度から本格的に実施する。
これまでは週29~30時間、1日6時間の授業が常態化していた。教員1人当たりの授業持ち時間数は、中学校で週22~23時間(50分授業)、小学校だと26~27時間(45分授業)の多さで、子どもと教員に余裕がないのが現状。
今年度からは、夏休みの8月最後の5日間を短縮し、授業時間を確保。また、各校で教育課程全体を見直し、日課表にゆとりを持たせる工夫もする。
市教委では、生徒が放課後に時間を確保できることで、「人間関係を深めたり、主体性を伸ばしたりする」効果があると期待。教員にとっても研修の時間がうまれ力量向上が見込めるとする。
中学校では空いた6時間目を英語検定やプログラミングの学習機会への活用も可能だという。
三幣貞夫教育長は、今回の取り組みの背景には教員不足への危機感があると説明。「長時間勤務が常態化して教職に魅力が無くなっている。長時間勤務が改善しないと教員不足も解消しない」とする。(川上眞)
(イ) 最初にこの記事を読んだ時、正確にいうと記事本文を読む前、見出しだけを読んだ時、次のように思いました。
「他の条件が変わらなければ、良いことかも?」
でも、条件、変わるんですね~。
「夏休みの8月最後の5日間を短縮し」。
このことの「善し悪し」については、当事者じゃないのでコメントできません。
「現場の意見を聞いてくれ!」というだけです。
問題は、次の部分。
「人間関係を深めたり、主体性を伸ばしたりする」効果があると期待。これ、「盛りすぎ」だと思います。
教員にとっても研修の時間がうまれ力量向上が見込めるとする。
中学校では空いた6時間目を英語検定やプログラミングの学習機会への活用も可能だという。
「(6時間授業を減らし)5時間授業を増やしたでけで、こんなにたくさんの「理想」が実現するはずがない。
これ、記者レクチャー用のリップサービスだと思います。
つまり、言ってるだけ。
三幣教育長の発言も、スゴイですね~。
「長時間勤務が常態化して教職に魅力が無くなっている。長時間勤務が改善しないと教員不足も解消しない」とする。異議な~し!
問題はどうやってそれを実現するか--でしょ?
今回の提案のネックは、「金をかけない」が前提になってることだと思います。
現状の問題点を何とかしようと思ったら、ちゃんと金をかけろ!
長くなってきたので、一点に絞ります。
記事中に「授業持ち時間数は、中学校で週22~23時間」と、何げなく書いてあります。
長いこと高校教員をやってきたぼくの実感でいえば、これが中学校教科教員の多忙の「根源」だと思います。
持ち時間数、高校並み--というか、せめて県教委の建前の17~18時間にしません?
そうすれば、現在の中学校の多忙状況は、かなり改善するはずです。
やっぱり、良い教育にはお金がいるんです!--って、舌足らずで失礼しました。
(22/04/02)
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