◎ 都立中高一貫校の教科書採択に関する請願
東京都教育委員会
教育長 中井 敬三 様
2015年7月 日
教科書問題を考える小石川高校有志の会
代表 遠藤 節昭
教科書問題を考える小石川高校有志の会
代表 遠藤 節昭
東京都が「都立高校改革」の一つとして都立中高一貫校の設置を決め、滑り出してから10年が経過しました。私たちは2005年以来、東京都教育委員会(以下「都教委」)の中学校教科書の採択検討の際に、「当該校の意向を尊重すること」を要望し、多くの署名を添えて提出しております。ところが「歴史教科書」と「公民教科書」のいずれにおいても、都立中高一貫校すべてに一律に育鵬社版教科書(2011年)が押しつけられました。
教科書は、子どもたちにとって大変重要な教材です。その内容は日本国憲法に即して、民主主義社会を担う主権者を育てるものでなければなりません。
個人の人権を尊重し、創造性を培い、自主自立の精神を養って、世界の人々と共に平和な世界を作っていく人間を育てるものであることが求められます。
したがって、教科書の採択は、学校現場での教育に直接責任を負う教員の教育権、そして教員としての義務に関わるものであり、同時に子どもたちが教育を受ける権利の基本に関わるものです。
このことは,ILO・ユネスコの共同勧告でも認められており、日本政府も「規制緩和推進計画の再改定について」(1997年)の中で「将来的には学校単位の採択の実現に向けて検討していく必要がある」と閣議決定し、今まで踏襲しています。
このことを無視して独断で採択を強行する都教委には、当該校の意向をどのような方法で把握し、採択に反映したのかを明らかに示す責任があると考えます。
今回予定されている中学校教科書の採択にあたっては、都教委の今までのやり方を改めるよう、次のことを、賛同者の署名を添えて、要望いたします。
******お名前とご住所、メールアドレスは必須です。
請願事項
1.教科書の採択にあたっては、当該校の意向を尊重すること。
2.当該校の意向尊重のための制度的保障を検討すること。
以 上
以上の請願の趣旨に賛同します。
**********
自由記入欄に小石川高校との関係、活動をお知りになったきっかけなど、ご記入いただければ幸いです。
※『ネット署名』
http://form1.fc2.com/form/?id=175866
※署名用紙は、ブログからもダウンロードできます。
http://kyuusi.blog.fc2.com
署名郵送宛先:
201-8790 狛江市岩と南3-13-2 小俣 三郎 あて
第二次締め切りの提出日が決まりましたので、続けて号外にてお知らせ申し上げます。
日時:7月6日(月)午後4時30分~5時
提出会場は未定のため、午後4時20分、都庁第1庁舎1階ロビーに、お集まりください。
6月17日は、東京教科書ネットや他の都立一貫校有志の会等と同時に提出しましたが、7月6日は、小石川有志の会として、別途設定した提出となります。
東京都教育委員会は、様々な内容の請願署名を提出窓口を「教育情報課」に一本化して、教育情報課から「所管の部署」に回す、という方法を取り続けています。
教育委員会事務局は、ひとりひとりの意思の表明である署名請願のことばに耳を傾け理解して、教育委員に伝えることは、自らの仕事だとは考えていないようです。
しかし、だからこそ、私たちは、署名を集約して提出する行動をやめることなく、右から左に受け流す、都職員の「お仕事の窓」をこじ開ける努力を続けたいと思います。
※署名集めは引き続き行い、追加分は7月21日(火)に、教育情報課の窓口に(事務的に)提出する予定です。
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