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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「解雇をさせない会」都庁前通信 2017年4月27日号

2017年04月29日 | 日の丸・君が代関連ニュース
  《河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会 都庁前通信》
 ● 卒業式「君が代」不起立処分に抗議する!


 都教委は4月20日、卒業式で「君が代」の職務命令を拒否し、不起立をした2名の高校教員に対し、処分を発令した。不起立3回目の教員に対して戒告処分を、不起立4回目の教員に対しては、最高裁が「処分が重すぎて違法」とした減給1月を科した。私たちは処分に強く抗議し、処分の撤回を求める。
 一方、処分を覚悟して「君が代」起立の職務命令を拒否した2人の教員に対しては、心から敬意を表したい。
 ▼ なぜ、「君が代」起立・伴奏の職務命令に従わないのか
 「君が代」起立・伴奏の職務命令を校長に出させ、その職務命令に従わない教員を処分する「10・23通達」を都教委が出して今年は14年目、これまでに起立・伴奏を拒否して処分された教職員は延べ480人にのぼる。
 都教委は、処分をすることの教育上の意味について、「起立する教職員と起立しない教職員がいると、児童・生徒は起立してもいいし、起立しなくてもいいと受け取ってしまう。」と言ってきた。
 今年1月に開かれた校長連絡会と副校長連絡会では、「生徒への指導が適正か、教職員の指導状況を確認するように」と指示し、各校が作成し都教委に提出する卒業式の進行表に、「起立しない生徒がいたら司会が起立を促す」「全員の起立が確認できたら式を始める」といった記載がないと受け取らないという措置に出た。
 これらから見えるのは、「日の丸・君が代」について意味や歴史を知り、自分の頭で考え判断するという、教育が最も大事にすべきことをさせずに、子どもたちが『君が代』を起立斉唱し、上からの指示には考えずに従うよう教え込む。それが都教委の目指す教育ということだ。
 戦前の日本では、天皇のために忠誠を尽くすのが臣民の努めと説く「教育勅語」による刷り込みが、進んで戦場に行く子どもたちを作り出した。「教育勅語」と同一線上の刷り込みを、都教委は東京の子どもたちにしてきた。
 こうした刷り込みに手を貸してはならないとの考えから480人の教職員は、処分による不利益を覚悟して、職務命令を拒否してきたのだ。
 北朝鮮との戦争も辞せずというトランプ政権、そして戦争ともなれば集団的自衛権行使で米軍とともに戦うことになる日本。このような安倍政治の中、「君が代」起立を拒否した教職員の処分に反対することは、子どもたちのため、社会のために極めて大事なことと思う。
 ▼ 「君が代」不起立処分に関する都教委発表は治安維持法下のよう
 都教委ホームページ「教職員の服務」を見ていただきたい。
 都教委は、例えば、女生徒の身体をさわり停職6月処分にした主幹教諭については「中学校(多摩地域)」と表示する。セクハラ・体罰等については学校名を表示しない
 一方、「君が代」起立拒否での被処分者については学校名を表示する。そこには都教委と異なる考えを表明することは許さない、思想犯は容赦しない、大勢の批判に晒すという都教委の意思が見え隠れする。
『根津さん河原井さんらの「君が代」解雇をさせない会』
http://kaikosasenaikai.cocolog-nifty.com/
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