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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

臨時休校中の都立特別支援学校の様子

2020年06月15日 | 日の丸・君が代関連ニュース
  《予防訴訟をひきつぐ会通信『いまこそ』 シリーズ「いま学校現場では」》
 ◆ 2020年3月 臨時休業になった私の職場では
田中聡史

 2月27日、安倍首相が、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、との理由で「全国全ての小学校、中学校、高校、特別支援学校に、3月2日から春休みまで臨時休校を行うよう要請する」と表明した。
 私の働く都立S特別支援学校でも、「新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のための臨時休業」として、3月2日から23日まで休校になった。
 S特別支援学校には小学部と中学部の児童生徒が通う。日頃から放課後等デイサービス学童保育を利用する子供がほとんどなので、臨時休業中も朝からそれらの施設に通っているようである。
 子供も保護者も、夏休みと同様の長期休業だと割り切っているのか、今のところ深刻な事態になってはいないようで、ひとまず何よりだ。
 ただし、学校は「保護者の就労等で家庭やデイサービスで養育がどうしても困難な家庭への救済措置として、放課後等デイサービスの体制が整うまでの間、学校で保育体制をとる。」としており、通常授業日の登下校時間に準じてスクールバスを運行し、必要であれば子供は弁当を持参する。
 毎日全校で20人前後の児童生徒が学校にやってくる
 通常の下校時刻よりも早く下校する子供も多い。
 教員もほぼ毎日学校に来て、学年ごとに教員がローテーションで子供の安全管理等をしている。
 都立特別支援学校では、多くの学校が同様の対応をしているようだ。
 「万が一、校内(教員、児童・生徒)に感染者が発生した場合は、完全休校となる。」としていたが、卒業式を明日に控えた今日(3月23日)まで、そのような事態にはならなかった。
 この3月は子供達と一緒に給食を食べることができず、私は残念だった。私も毎日、弁当を持参した。
 経営企画室では、3月分の給食の返金のため事務作業に膨大な手間がかかるそうだ。私にも約6000円が返金される。
 学校給食はセイフティーネットの役割も果たしているので、貧困世帯やネグレクト傾向の家庭の児童生徒は長期休業中に栄養失調等のリスクが高まるという。全国で何人の子供たちが今回の臨時休校で危機にさらされるのだろう。
 都立特別支援学校の給食調理業務は民間業者に委託されているが、S特別支援学校で2月まで働いていた調理員たちは、3月はどのような処遇だったのだろう
 また、S特別支援学校では6台のスクールバスが運行されているが、3月は半分以下の日数しか運行しなかったバスもあった。乗務員の賃金は先月同様に支払われるのだろうか
 私たちは同じ学校という労働現場で働きながら、全く事情を知ることができない。

 明日の卒業式は、卒業生と担任や主幹・管理職だけで体育館で式を行い、ICT機器を使ってモニター画面に式の様子を中継し、それを会議室等で保護者が見るそうだ。
 式次第には「国歌斉唱」があり、起立斉唱の職務命令も出された。明後日の修了式は在校生もひと月ぶりに登校する。
「予防訴訟をひきつぐ会通信『いまこそ』」(20204.16 - 6.5に遅延)

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