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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

東京「君が代」裁判5次訴訟第二回口頭弁論、原告意見陳述を終えて①

2021年12月02日 | 日の丸・君が代関連ニュース
  《被処分者の会通信から》
 ◆ 都立高校の現状を裁判所は聴いてほしい!
原告・井上佳子(第五商業(全))

 11月8日第二回審理直前の進行協議で、裁判長は原告の意見陳述は想定していないと切り出しました。「四次訴訟まで毎回意見陳述なんてやったの?」「原告の意見陳透は書面として残るわけでもないし、時間を食うだけじゃない?」という趣旨のことを、慎重に言葉を選びつつ、かつ言いにくそうにではありますが繰り返し言っていました。
 陳述予定で法廷に着席する私としてはガックリ。授業を2時間も自習にして来ているのに…原告の陳述はやっても無駄なの?と気落ちしているところに、澤藤弁護士が、静かにしかし熱を込めて「原告は一人ひとり状況も、生徒や教育に対する思いも違う。それに耳を傾けて、裁判所は原告の話を聞いてくれる信頼に足るところだ、と思える関係を築いてほしい」と裁判長に向けて語ってくださった。ほんとうに有り難かったです。
 幸い予定通り原告二人の陳述が叶いました。次回以降も私たち原告の訴えを聞いてもらえるとよいのですが。
 と、このような進行協議の後でしたので、私の陳述は少し気合が入りすぎて裁判長に挑むような口調になっていたかもしれません。
 「10.23通達後の都立高校では生徒に君が代斉唱を強制している。この人権侵害を許してよいのか!」
 「今や都立高校では、校長の決定に教員は疑問も持たずろくに議論もしない。こんな学校では自分でものを考える生徒は育てられない」
 などと訴えました。
 言葉がやや強く感じられたかもしれませんが、学校現場は今や本当に悲しい状況です。
 式での君が代斉唱の実施方法が生徒への人権侵害であると認識する教員がどれだけいるか。
 そもそも歌いたくない生徒の存在を想像する教員がどれだけいるのか。
 議論のない職場で、若い教員は教育について誰からどう学ぶのか。
 退職後の非常勤の身ではありますが、多様性尊重の都立高校を願って私にできることはやろう、声を上げ続けようと思う日々です。
『被処分者の会通信 136号』(2021年11月24日)

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