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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

まるで眠りこけたままの連合は、誰と連合しているのか

2015年12月18日 | 格差社会
 ◆ 恥ずかしい国 (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(ルポライター)

 「連合」ってなんだ。682万人の労働者が参加する「ナショナルセンター」。でもさっぱり存在感がない。経団連の影に隠れているわけではないようだが、控えめで前にでてこない。
 そのうち力を出すだろうと期待がないわけではないが、原発事故に伴い労働者が被ばくしても、集団的自衛権の行使容認が閣議決定されても、まるで眠りこけたままだ。
 原発や兵器産業の大企業が組織の重要部分を占めている。とはいえ、いのちと生活に無関心な労働組合ってなんだ。
 派遣労働者は死ぬまで派遣労働者という残酷な法律が作られた。

 今度は雇った労働者を経営者が気にくわなければ、勝手にクビにしカネを投げ与えてすむ、「解雇の金銭解決」が認められようとしている。これを止められない連合は誰と連合しているのか。
 「カネをもらって転職したら」と経営者はいいたいようだ。
 しかし「カネでない魂の問題だ」という労働者がいる。人間の尊厳、労働者のプライドをなめてはいけない。
 労組をつくろうとして解雇される「不当労働行為」もカネで解決されるなら、これはもう戦前の暗黒時代に逆戻り
 いまでさえ、会社や上司にもの申すと、生意気、反抗的とクビにされがちだ。
 「カネさえ払えばいいだろう」。そんな恥ずかしい社会を「美しい国」というのですか、安倍さん。
 『東京新聞』(2015/12/15【本音のコラム】)

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