<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」、・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」の渡部です。
前回流しました▲ 天皇奉迎反対要請行動の続報です。(根津公子さんからです)
今回は<八王子二小>と<町会自治連合会・八王子奉迎会実行委員会>への要請行動です。どちらも、今の学校や地域の現状を知る上で参考になります。
「日の丸」小旗の話も出てきます
この報告の後ろに都教委包囲首都圏ネットワークの要請文を貼り付けます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■10月3日(木)二小へ
9名で申し入れ。学校側は校長・副校長のほかに、教務主幹、生活指導主任、そしてここでも学校運営協議会の会長が出席。
浅川小、二小ともに学校運営協議会のメンバーが同席したのは、両校とも市教委と連絡を取り合ったということか。
学校側から5人も出席したのは「そんなことはないと思うが、大声を出すなどのことがあるといけないから」と校長。
偏見もいいところ。
こちらの申し入れに対して校長の回答は――。
1について
「10月22日は休日だから立たせない」と。
こちらから、「22日は皇居で行うのだから、八王子に来るのは別の日ですよ。そのとき、4月23日のように校長が『忖度して』子どもたちを立たせ、日の丸の小旗を振らせることはないか」と返すと、
「考えますね。4月23日のときは、その前の週に保護者にメールを出してお子さんを立たせない場合は担任を通して返事をください、と言った。立たせなければいけない、とは言っていない。決めるのは、保護者だから。」と。
立たせるという方針を出した学校の責任を見ようとはせず、保護者の責任に転嫁してしまうのだ。
「忖度して立たせることはしないでくださいね」と確認しても校長は返事をしない。
そして、「外国籍の子どもや宗教上給食を食べない子どもを認めるなど、本校では人権教育をしている」と話をずらそうとする。
「忖度」は、6月13日に私が校長に電話を入れた際に校長が言った言葉。
私が「市教委は『立たせたのは学校の判断だ。市教委はあくまでも情報を提供しただけ』と言っているが」と聞いた際に、校長は「市教委からメールが来る前に、斉藤指導担当部長から『ぜひ学校で対応してもらえないか』と言われた。『対応』という言葉を使い、『しなさい』とは言わない。忖度しなさいということだ」と私に答えたのだった。
2について
「私は子どもたちにいろいろな考えがあっていいと話してきた。4月23日にも、『尊重しろ』とは言っていない。」と校長は平然と言う。
「沿道に立たせ小旗を振らせることは、言葉で言わなくても、それ以上に体に刷り込むこと。校長にはその自覚が必要だ」とこちらが指摘するが、どこ吹く風といったところだった。
3について
「(申し入れ書に書いてある)『思想及び良心の自由』は全くその通り。ぜひそうあってほしい。」と図々しくも言ってのけた。
こちらの一人は、
「戦前も初めは愛国心の刷り込みはソフトで、だんだん締め付けが強くなっていった。今もそう。1999年に国旗国歌法が『成立』した時点では子どもには強制しないと答弁したが、今では子どもたちに歌わせるに至った。T校長も、『あの時立たせたことが、と気づいた時にはすでに遅かった、となるかもしれない。なるだろう。良心のある教育者であったなら、慎重になってほしい。」と。
かつて二小の職員だったひとりは、
「二小は台町空襲を受けたこともあって、人権教育がなされてきた。子どもたちに小旗を振らせ体で教えることは止めて。ウタやハタが人をどれだけ引っ張っていくかをよく考えてもらわないと」と。
「忖度する」ことが頭を占める校長に、届く言葉はあるのだろうか。
帰り際、玄関まで送ってきながら最後に校長が発した言葉は、腹立たしくもまた、情けなくも、「校長の立場としては」だった。
「私は市教委に忖度したのだから、皆さんも私の立場を忖度してくれてもいいだろう」くらいに思っているんだろうか。
浅川小の校長も二小の校長も元は組合員だったと自身が、こちらの一人に言った。
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■10月4日(金)は、町会自治連合会・八王子奉迎会実行委員へ
こちらは16人、町会自治連合会は会長と副会長4人、そして常駐の事務局員。
会長は奉迎会実行委員の代表と同一氏名。
「4月23日の件は、町会自治連合会及び奉迎会実行委員会が公教育に介入したもので、私たちは看過することができない。正殿の儀等に関しても、4月のような介入は決してあってはならない。それが申し入れの趣旨である」と告げて、申し入れ書を読み上げた。
会長と代表は氏名が同じなので同一人物かを確認すると、「そうです。」
「(奉迎会実行委員会には)誰かから集まれと言われた。口頭か電話かで。手帳に書いてあるので行った。ちょうどこの人数(20人ほど)が集まったかな。そこで、誰かが私を推薦して、分からないままに奉迎会実行委員会の代表になった。その後集まりは持っていない。」という。
「ならば、4月15日発出の「天皇皇后両陛下武蔵陵昭和天皇陵に親謁の儀に伴う八王子奉迎対応について」」という文書(=市教委が得たという「情報」)は誰が作成した」のかを質したところ、
「わからない。私はワープロが打てないから、私が打ったものではない。事前に見せられてはいる。」と。
「それをお聞きして、そうでしたか、とは素直には言えないですね。」とこちらが言うと、
「そうだと思います。」実行委員を受けてはいけなかったようなことをボソッと言っていた。
私たちの申し入れに対し会長は、「町自連としては市教委に要望や要請、強制は一切していない。それはしてはならないことだ(と認識している)。」という。
市教委は「『何時にどこを通る』という情報を4月15日に奉迎会実行委員会からもらった。」「小旗は町自連が用意してくれた。」と、また、浅川小の校長は「町自連から情報を得て、小旗も用意してもらった。」と発言したことをこちらが伝えると、再度否定した。
会長は、「4月の小旗は、町自連で購入したのではない。どこからか届いたので、町会長に配った。」
「町自連の仕事は、得た情報を町自連の集まりでお知らせすること」という。
事務局員は「小旗は、どこかの財団、公益(財団)から届いたのかな。町会に配布した旗を町会長によっては、学校に渡したということがあるかもしれないが、こちらではそこまではわからない。町自連として市教委に渡したり必要数を聞いたりしてはいない。」と補足した。
学校教育に介入してはいけないとの認識を町会自治連合会が持っていたことがわかって、また、申し入れをしたことによって、町会自治連合会が学校教育に介入してはいけないことを再確認する場となってよかったと思う。
地域の住民組織が戦前の隣組とならないよう、監視や啓発していくことも大事と再確認した次第。
市教委には再度の質問・確認と申し入れを行うことを参加者で決めて終了した。
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(以下は都教委包囲ネットの要請書です。読みやすくするため行換えをしています。)
2019年10月
八王子市教育委員会 教育長 安間英潮様
天皇皇后両陛下八王子奉迎会実行委員会 代表 秋間利久様
町会自治連合会 会長 秋間利久様
八王子第二小学校 校長 土屋栄二様
横山第二小学校 校長 鈴木裕子様
浅川小学校 校長 清水弘美様
さる4月、当時の天皇夫妻が、昭和天皇の墓に「退位」の報告に来た際、八王子の八王子市教委及び奉迎実行委員会、町会自治連合会は、子どもたちを沿道に立たせるよう校長に直接的・間接的に要請し、上記した3小学校長はそれに応じて子どもたちを沿道に立たせ、「日の丸」の小旗を振らせました。
そして、「天皇を敬愛し尊敬の念を抱かせるため」と述べています。
このことに私たちは強く抗議します。
戦後日本は「天皇主権」の国から「国民主権」の国に代わり、教育は、天皇の「臣民」をではなく「主権者」を育てるように変わりました。
天皇主権の歌「君が代」も歌われなくなりました。
にもかかわらず、戦後70年余の間に、再び戦前に戻るような動きが強まり、「元号法」(1979年)や、「日の丸・君が代」法制化(1999)が強行されてきました。
そして、今回の「改元・代替わり」では、「即位の礼」(「高御座」から天皇は国民を見下ろし、安部首相はその下で「臣民」の代表として「万歳三唱」の音頭を取ろうとしている)や「大嘗祭」(新天皇は「天照大神」の子孫であるという神話に基づく宗教的儀式)を強行しようとしています。
要するに、「国民主権」や天皇の「人間宣言」(1946年)さえも否定する儀式が国家行事、公的行事として国費を使って行われようとしています。
しかもこれらの動きの背景には、戦前の日本が他国を侵略したという過ちを認めず、「天皇元首化」をめざし、戦犯を祀る「靖国神社」への公式参拝を促す「日本会議」がおり、今回の新しい閣僚20人中、安倍首相をはじめ15人もの議員がこの「日本会議」と関係を持つといわれています。
戦前、日本の多くの教員たちは、上から言われた通りに、子どもたちに「天皇は神様」だと教え、天皇のために死ぬことを最大の名誉だと教えました。
その結果、あの無謀で悲惨な侵略戦争を起こし、多くの若者が犠牲になりました。
そのため戦後教員たちは、「教え子を再び戦場に送るな!」のスローガンを掲げ、侵略戦争のシンボルとなった「日の丸・君が代」の強制にも、重い処分を受けながらも反対してきました。
今また、「日本会議」と近い安倍政権は、一方でどんどん軍備を増強し、「平和憲法」さえも変えようとしています。
そして「改元・代替わり」を利用して、天皇制をも強化しようとしています。
そうした中で、天皇の「奉迎」を子供たちに強いることは、明らかに子どもたちを再び天皇の「臣民」にし、来るべき侵略戦争にも動員しようとするものです。
戦後多くの人々が「騙されていた」と言いましたが、同じことが今また繰り返されようとしています。
私たちは皆さんに、「再び過ちを繰り返すな!」と述べたいと思います。
そして、主権者である子どもたちを「奉迎=迎え奉る」などに動員しないで下さい。
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以下の案内、内容が濃くなりました。
北村小夜さんにも話していただき、
北村さんの新著『画家たちの戦争責任』の販売もあります。
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<討論集会> 10・12「天皇代替わりと学校教育」
日時:10月12日(土)13:30開始~16:30
場所:文京区民センター・2A
内容:大阪からの報告(仮題:大阪市立泉尾北小の皇国史観教育に抗して)
八王子奉迎反対の報告
小学校現場からの報告
高校現場からの報告
北村小夜さんも発言されます
資料代:500円
主催:都教委包囲首都圏ネットワーク
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【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
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東京五輪に 【国旗も国歌も必要ない】(ビートたけし)
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対米従属で「世界征服」を夢想するデマゴギー政治家安倍首相を倒そう!
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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
http://houinet.blogspot.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
http://hinokimitcb.web.fc2.com/
「ひのきみ全国ネット」のウェブサイト
http://hinokimi.
前回流しました▲ 天皇奉迎反対要請行動の続報です。(根津公子さんからです)
今回は<八王子二小>と<町会自治連合会・八王子奉迎会実行委員会>への要請行動です。どちらも、今の学校や地域の現状を知る上で参考になります。
「日の丸」小旗の話も出てきます
この報告の後ろに都教委包囲首都圏ネットワークの要請文を貼り付けます。
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■10月3日(木)二小へ
9名で申し入れ。学校側は校長・副校長のほかに、教務主幹、生活指導主任、そしてここでも学校運営協議会の会長が出席。
浅川小、二小ともに学校運営協議会のメンバーが同席したのは、両校とも市教委と連絡を取り合ったということか。
学校側から5人も出席したのは「そんなことはないと思うが、大声を出すなどのことがあるといけないから」と校長。
偏見もいいところ。
こちらの申し入れに対して校長の回答は――。
1について
「10月22日は休日だから立たせない」と。
こちらから、「22日は皇居で行うのだから、八王子に来るのは別の日ですよ。そのとき、4月23日のように校長が『忖度して』子どもたちを立たせ、日の丸の小旗を振らせることはないか」と返すと、
「考えますね。4月23日のときは、その前の週に保護者にメールを出してお子さんを立たせない場合は担任を通して返事をください、と言った。立たせなければいけない、とは言っていない。決めるのは、保護者だから。」と。
立たせるという方針を出した学校の責任を見ようとはせず、保護者の責任に転嫁してしまうのだ。
「忖度して立たせることはしないでくださいね」と確認しても校長は返事をしない。
そして、「外国籍の子どもや宗教上給食を食べない子どもを認めるなど、本校では人権教育をしている」と話をずらそうとする。
「忖度」は、6月13日に私が校長に電話を入れた際に校長が言った言葉。
私が「市教委は『立たせたのは学校の判断だ。市教委はあくまでも情報を提供しただけ』と言っているが」と聞いた際に、校長は「市教委からメールが来る前に、斉藤指導担当部長から『ぜひ学校で対応してもらえないか』と言われた。『対応』という言葉を使い、『しなさい』とは言わない。忖度しなさいということだ」と私に答えたのだった。
2について
「私は子どもたちにいろいろな考えがあっていいと話してきた。4月23日にも、『尊重しろ』とは言っていない。」と校長は平然と言う。
「沿道に立たせ小旗を振らせることは、言葉で言わなくても、それ以上に体に刷り込むこと。校長にはその自覚が必要だ」とこちらが指摘するが、どこ吹く風といったところだった。
3について
「(申し入れ書に書いてある)『思想及び良心の自由』は全くその通り。ぜひそうあってほしい。」と図々しくも言ってのけた。
こちらの一人は、
「戦前も初めは愛国心の刷り込みはソフトで、だんだん締め付けが強くなっていった。今もそう。1999年に国旗国歌法が『成立』した時点では子どもには強制しないと答弁したが、今では子どもたちに歌わせるに至った。T校長も、『あの時立たせたことが、と気づいた時にはすでに遅かった、となるかもしれない。なるだろう。良心のある教育者であったなら、慎重になってほしい。」と。
かつて二小の職員だったひとりは、
「二小は台町空襲を受けたこともあって、人権教育がなされてきた。子どもたちに小旗を振らせ体で教えることは止めて。ウタやハタが人をどれだけ引っ張っていくかをよく考えてもらわないと」と。
「忖度する」ことが頭を占める校長に、届く言葉はあるのだろうか。
帰り際、玄関まで送ってきながら最後に校長が発した言葉は、腹立たしくもまた、情けなくも、「校長の立場としては」だった。
「私は市教委に忖度したのだから、皆さんも私の立場を忖度してくれてもいいだろう」くらいに思っているんだろうか。
浅川小の校長も二小の校長も元は組合員だったと自身が、こちらの一人に言った。
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■10月4日(金)は、町会自治連合会・八王子奉迎会実行委員へ
こちらは16人、町会自治連合会は会長と副会長4人、そして常駐の事務局員。
会長は奉迎会実行委員の代表と同一氏名。
「4月23日の件は、町会自治連合会及び奉迎会実行委員会が公教育に介入したもので、私たちは看過することができない。正殿の儀等に関しても、4月のような介入は決してあってはならない。それが申し入れの趣旨である」と告げて、申し入れ書を読み上げた。
会長と代表は氏名が同じなので同一人物かを確認すると、「そうです。」
「(奉迎会実行委員会には)誰かから集まれと言われた。口頭か電話かで。手帳に書いてあるので行った。ちょうどこの人数(20人ほど)が集まったかな。そこで、誰かが私を推薦して、分からないままに奉迎会実行委員会の代表になった。その後集まりは持っていない。」という。
「ならば、4月15日発出の「天皇皇后両陛下武蔵陵昭和天皇陵に親謁の儀に伴う八王子奉迎対応について」」という文書(=市教委が得たという「情報」)は誰が作成した」のかを質したところ、
「わからない。私はワープロが打てないから、私が打ったものではない。事前に見せられてはいる。」と。
「それをお聞きして、そうでしたか、とは素直には言えないですね。」とこちらが言うと、
「そうだと思います。」実行委員を受けてはいけなかったようなことをボソッと言っていた。
私たちの申し入れに対し会長は、「町自連としては市教委に要望や要請、強制は一切していない。それはしてはならないことだ(と認識している)。」という。
市教委は「『何時にどこを通る』という情報を4月15日に奉迎会実行委員会からもらった。」「小旗は町自連が用意してくれた。」と、また、浅川小の校長は「町自連から情報を得て、小旗も用意してもらった。」と発言したことをこちらが伝えると、再度否定した。
会長は、「4月の小旗は、町自連で購入したのではない。どこからか届いたので、町会長に配った。」
「町自連の仕事は、得た情報を町自連の集まりでお知らせすること」という。
事務局員は「小旗は、どこかの財団、公益(財団)から届いたのかな。町会に配布した旗を町会長によっては、学校に渡したということがあるかもしれないが、こちらではそこまではわからない。町自連として市教委に渡したり必要数を聞いたりしてはいない。」と補足した。
学校教育に介入してはいけないとの認識を町会自治連合会が持っていたことがわかって、また、申し入れをしたことによって、町会自治連合会が学校教育に介入してはいけないことを再確認する場となってよかったと思う。
地域の住民組織が戦前の隣組とならないよう、監視や啓発していくことも大事と再確認した次第。
市教委には再度の質問・確認と申し入れを行うことを参加者で決めて終了した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(以下は都教委包囲ネットの要請書です。読みやすくするため行換えをしています。)
2019年10月
八王子市教育委員会 教育長 安間英潮様
天皇皇后両陛下八王子奉迎会実行委員会 代表 秋間利久様
町会自治連合会 会長 秋間利久様
八王子第二小学校 校長 土屋栄二様
横山第二小学校 校長 鈴木裕子様
浅川小学校 校長 清水弘美様
都教委包囲首都圏ネットワーク
連絡先:(略)
連絡先:(略)
◎ 天皇奉迎に子どもたちを動員しないことを求める要請書
~過ちを再び繰り返すな!~
~過ちを再び繰り返すな!~
さる4月、当時の天皇夫妻が、昭和天皇の墓に「退位」の報告に来た際、八王子の八王子市教委及び奉迎実行委員会、町会自治連合会は、子どもたちを沿道に立たせるよう校長に直接的・間接的に要請し、上記した3小学校長はそれに応じて子どもたちを沿道に立たせ、「日の丸」の小旗を振らせました。
そして、「天皇を敬愛し尊敬の念を抱かせるため」と述べています。
このことに私たちは強く抗議します。
戦後日本は「天皇主権」の国から「国民主権」の国に代わり、教育は、天皇の「臣民」をではなく「主権者」を育てるように変わりました。
天皇主権の歌「君が代」も歌われなくなりました。
にもかかわらず、戦後70年余の間に、再び戦前に戻るような動きが強まり、「元号法」(1979年)や、「日の丸・君が代」法制化(1999)が強行されてきました。
そして、今回の「改元・代替わり」では、「即位の礼」(「高御座」から天皇は国民を見下ろし、安部首相はその下で「臣民」の代表として「万歳三唱」の音頭を取ろうとしている)や「大嘗祭」(新天皇は「天照大神」の子孫であるという神話に基づく宗教的儀式)を強行しようとしています。
要するに、「国民主権」や天皇の「人間宣言」(1946年)さえも否定する儀式が国家行事、公的行事として国費を使って行われようとしています。
しかもこれらの動きの背景には、戦前の日本が他国を侵略したという過ちを認めず、「天皇元首化」をめざし、戦犯を祀る「靖国神社」への公式参拝を促す「日本会議」がおり、今回の新しい閣僚20人中、安倍首相をはじめ15人もの議員がこの「日本会議」と関係を持つといわれています。
戦前、日本の多くの教員たちは、上から言われた通りに、子どもたちに「天皇は神様」だと教え、天皇のために死ぬことを最大の名誉だと教えました。
その結果、あの無謀で悲惨な侵略戦争を起こし、多くの若者が犠牲になりました。
そのため戦後教員たちは、「教え子を再び戦場に送るな!」のスローガンを掲げ、侵略戦争のシンボルとなった「日の丸・君が代」の強制にも、重い処分を受けながらも反対してきました。
今また、「日本会議」と近い安倍政権は、一方でどんどん軍備を増強し、「平和憲法」さえも変えようとしています。
そして「改元・代替わり」を利用して、天皇制をも強化しようとしています。
そうした中で、天皇の「奉迎」を子供たちに強いることは、明らかに子どもたちを再び天皇の「臣民」にし、来るべき侵略戦争にも動員しようとするものです。
戦後多くの人々が「騙されていた」と言いましたが、同じことが今また繰り返されようとしています。
私たちは皆さんに、「再び過ちを繰り返すな!」と述べたいと思います。
そして、主権者である子どもたちを「奉迎=迎え奉る」などに動員しないで下さい。
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以下の案内、内容が濃くなりました。
北村小夜さんにも話していただき、
北村さんの新著『画家たちの戦争責任』の販売もあります。
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<討論集会> 10・12「天皇代替わりと学校教育」
日時:10月12日(土)13:30開始~16:30
場所:文京区民センター・2A
内容:大阪からの報告(仮題:大阪市立泉尾北小の皇国史観教育に抗して)
八王子奉迎反対の報告
小学校現場からの報告
高校現場からの報告
北村小夜さんも発言されます
資料代:500円
主催:都教委包囲首都圏ネットワーク
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【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
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東京五輪に 【国旗も国歌も必要ない】(ビートたけし)
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対米従属で「世界征服」を夢想するデマゴギー政治家安倍首相を倒そう!
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「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
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