パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

TOLDs(Liberal でDemocratic なSensei先生たち)

2015年11月04日 | こども危機
 ◆ TOLDs (『いまこそ (予防訴訟をひきつぐ会通信)』から)
 TOLDs(トールズ)について報告します。あれは8月9日の朝だったでしょうか。岡田明(野津田)が加藤誠さん(六郷工科)、井黒さん(足立工業)にメールを送り、これは始まりました。「参議院でも「戦争法案」は強行採決される」という情報に接し、また国会議員(滋賀県選出の武藤なにがし)の戦後教育否定発言などに触れるうちに、いてもたってもいられなくなったのです。大学生も大学教授も、高校生もママたちも声をあげている。都高教や日教組はなんか存在感薄い。今、高校の教員が声をあげなくていいのかよ!と痛烈に思ったのです。
 相談の結果、敗戦70年のメッセージを作成し、私たちの気持ち、姿勢を示そうということになりました。そしてメッセージに賛同してくれる先生をあつめて、「戦争法案」廃止及び、このメッセージの志を学校現場に生かしていこうと動き出しました。賛同人募集の過程で、メッセージ文への修正意見が多数寄せられたので、いろいろと修正を重ねていきました。勉強になりました。
 また私立学校や小中特別支援などの先生たちも賛同したいという声が寄せられてきたので、賛同人の枠を広げることにしました。またネットを活用したほうがよいとアドバイスしてくださり、さらにプログの元を作ってくれる方もおり、8月12日頃、プログが公開できました。
 そして①東京の先生(含む退職)、②他府県の先生(含む退職)、③一般の方々(全国)、という3カテゴリーで賛同人を募ることにしました。
 このプログを開くと、「戦争を知らない教員たちからのメッセージ」や8月20日に都庁で行った記者会見の動画が見られます。記者会見には十数社が取材にきてくれ、とくに共同通信、東京新聞、毎日新聞が全国に記事を配信してくれたので、賛同人は全国からあつまるようになりました。
 そもそも組合色を弱め(都高教に断りなしで始めた)、非組合員の先生たちにも賛同をしてもらっていたのですが、記事がでると、東京の小・中学校のみならず、私立や他府県の教員、全国の一般の方々が続々とネットで賛同をしてくれるようになりました。
 TOLDsは、SEALDsやママの会などと同じように既存の組織ではない素人っぽさがうけたのだと思います。もちろん「教え子を二度と戦場に送らない」という私たちの根幹となるスローガンが今こそ、この国に響いているのだと思わされています。
 10月11日時点での賛同人総数は1378人。(東京の教員・元教員424、他府県の教員・元教員216、全国のみなさん738)。
 少々残念なこととしては、SEALDsの集会と国会前の「総がかり行動」等でアピールができなかったことです。奥田愛基君には直接頼んだのですが、スケジュールの都合で実現しませんでした。また「総がかり行動」や「立憲フォーラム」の集会ではスピーチの時間をもらえていたのですが、両方とも当日になって某団体の横やりでキャンセルされました。
 夏休みの終わりごろ、T-nsSOWLに関わっている高校生から連絡がありました。彼らとのコラボが実現すると思います。とりあえず11月8日(日)に彼らが行う渋谷ハチ公前でのデモにTOLDsがアピールする場面があるのではと思われます(詳細はこれから相談〉。
 今回、記者会見まで行い、そこそこ世間の耳目をTOLDsは集めましたが、都教委から私たちに何か言ってきたということはありません。
 高校生の政治活動、教員の政治的中立についてはこれから議論になってくるところだと思いますが、私たちの基本的スタンスは憲法の順守であり、擁護です。人事院規則14-8も政治的中立に反する偏向した行動とは憲法の根本原則である民主主義を転覆させようとするような行為と書かれています。
 私たちが憲法に基づく国の在り方を求め、教育に憲法の精神を活かそうとすることは、右でも左でもなく、ど真ん中ストライクだと思っております。ど真ん中に立ち続けることが教育公務員の生きる道でございます。(岡田明・野津田高校)
『いまこそ (予防訴訟をひきつぐ会通信)8号』(2015.10.30)

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