パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

早川由美子監督が取材した宇都宮けんじ事務所

2012年12月20日 | 平和憲法
早川由美子監督のブログより Petite Adventure Films Blog
http://brianandco.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/jp-0a00.html
 ▼ 国が壊れていく瞬間を・・・


新聞の囲み取材。この様子を見ていた支援者がボソッと、
「選挙前はほとんど取材しなかったくせに」とつぶやいていました。

 昨日の衆議院&都知事選挙の日、私は宇都宮けんじさんの事務所へ取材に行きました。
 前日に事務所に電話をかけ、撮影にいってよいかと聞いたところ、名前も聞かれずOKでしたので、夕方5時ごろに向かいました。
 私は、選挙の投開票を、選挙事務所で迎えるのが初めてで、一体どんな風なのか、興味しんしんでした。

宇都宮さんの事務所が入っているビル

 選挙事務所から中継をするため、テレビ局の中継車が2台停まっています!

 もう一台

 よく見ると、中継用のケーブルが道路を通してビルまで繋がっており、そこに警備員を立たせ、通行人に「段差があります」と呼びかけているのでした。
 選挙の放送って、お金かかりそうと思いました。

 事務所内の様子。まだ人はまばらですが、良い位置に、既にTV局の三脚が陣取られています。
 中でも、存在感の見せ所、といわんばかりに東京MXテレビが張り切っていて、生中継もするため、スタッフは既にピリピリ状態。
 さて、ではどこに私の三脚を置こうかと考えて、報道を仕切っている事務所のスタッフらしき人に声を掛けたら、やたら傲慢な対応でびっくりしました。
 マスコミには普通に応対していましたが、フリーランスだから? 
 カメラが小さいから? その人が忙しいから? 
 か分かりませんが、明らかに他の報道陣と違う対応。
 でも、めげずに交渉し、三脚を使わないからと説明して、一番前の正面をゲット! 
 三脚無しで数時間の撮影はきついなぁ・・・と思いましたが、でもいい場所を確保できたので満足でした。
 投票終了&開票速報が出始めるまで、まだ3時間もありました。
 撮影の場所取りをしたあとは、事務所の中を見て回りました。
 壁という壁に、宇都宮さんへの応援メッセージが掲げられていました。

 モノクロで地味だったため、埋没していましたが、ずしんとくるメッセージ。
 宇都宮さんに助けられた、多重債務者たちからのメッセージ。

 選挙事務所というと、花やみかんというステレオタイプのイメージを持っていましたが、その通りの光景が!
 遊説のスケジュールがびっしり。
 選挙は、とにかく短期集中で、ハードですよね。
 しかも、大抵は屋外ですし。

 6時ごろ。まだまだ人は少ないです。

 私は、あわただしくなる前にと、道すがらに買って来たパンを食べました。
 食べながら、同じく場所取りをしていたフリーランスのカメラマンの人たちとお話しました。
 一人は、これまでもどこかの集会で度々見かけていたけど、話す機会のなかった女性で、もう一人は初めて会う男性でした。
 普段、撮影現場に取材に来ていても、時間に合わせてやって来て終わったら帰るのが普通ですので、3時間も手持ち無沙汰で時間を潰すことは余りありません。
 知り合って、きちんと話せる機会が意外に少ないフリーランスの人たちと、ゆっくり色んな話が出来て、とても楽しい待ち時間でした。
 段々と人が集まります。

 7時半ごろになり、突然事務所が騒がしくなったと思ったら、宇都宮さん登場!
 座席もその頃には満席となり、報道陣のカメラもひしめき合うような状態に。

 投開票前に、宇都宮さん、そして事務局の参謀(?)たち、支援者etcが、挨拶をしました。
 昨夜の新宿駅前での演説で手ごたえを感じたと話す宇都宮さん、事務所にも活気と高揚感が溢れていました。
 「もし都知事になれなかったとしても・・・」という前置きはしつつも、やはり皆さんの顔にはある種の達成感・手ごたえが見て取れるようでした。
 愛媛から、宇都宮さんの応援にやってきたという大学生が、宇都宮さんにメッセージを書いてもらおうと、色紙を持って行きます。
 愛媛県民なので、都知事選には投票できないわけですが、でも今回の宇都宮さんの立候補、そして市民たちによる脱原発の活動に感激して、東京にやってきたのだそうです!
 さて、いよいよ投票締め切りの8時が近づき、事務所のテレビがつけられました。
 チャンネルはNHK。
 さて、どうなるか・・・

 8時を回って間もなく、画面には自民圧勝の様子が。
 そのあまりの圧勝ぶりに、事務所内からは驚きの声が上がりました。


微妙な表情で画面を見つめる宇都宮さんたち

 8時を5分ぐらい過ぎたところでしょうか? 衆議院選挙の速報の合間に、都知事選の結果が発表されました。
 アナウンサーが、猪瀬前副知事当選確実と読み上げます。。。
 その時の宇都宮さんの表情

 そのあっけなさに、事務所内にいた人たちは声も出ず、ただ画面を見守っていました。
 何人かだけが「ウソだー!」とわずかに叫んだだけでした。
 静まり返る会場の中、MXテレビのリポーターがおもむろに生中継を始めました。

 「こちらは落選が決まった宇都宮事務所です。落選の一報を聞き、会場の支援者たちは言葉を失い、静まり返っています。以上、宇都宮事務所からでした」
 (一字一句は正確ではありませんが、このような趣旨のこと)。

 あまりにあっけない落選の報が突然飛び込んできて、言葉を失って静まり返って、みんながリポーターの中継に耳を傾けている、このタイミングで、こんな発言するの?!?!?! 
 会場の人たちは唖然としながら、その中継の様子を見ていました。
 う~~~ん、テレビのリポーターというのは、これぐらい無神経な人じゃないと出来ないんだろうな!とさえ思ったほどです。
 いやいやびっくり。

 その後も、局側の都合で宇都宮さんは立ったり座ったり、新聞社の囲み取材をしたり、それを途中でMXテレビの中継のために止めさせたり、また再開したり・・・と、落選の悲しみに浸らせてもくれない、興ざめする出来事の数々でした。
 普段、テレビ・新聞が取材しないようなものばかり撮影しているので、”いかにもテレビ!”みたいな現場に遭遇する機会は、あまりありません。
 でも、この日はマスコミの自己中で無神経な取材の一部始終を良く見ることができた、ある意味貴重な一日でした。(もう勘弁だけど)。
 「これ出口調査を基にした結果でしょ? 本当は、きちんと結果が分かってから話したいんだけど・・・」と宇都宮さんが言うも、テレビの中継スケジュールがあるため、宇都宮さんにインタビューするリポーター。
 新聞の囲み取材。
 この様子を見ていた支援者がボソッと、「選挙前はほとんど取材しなかったくせに」とつぶやいていました。
 ひとしきり取材を受けたあと、宇都宮さんは支援者たちにお礼&握手をして回りました。
 集った人たちからはものすごい「ケンジ!」コールが湧き上がって、宇都宮さんが「これじゃあ、当選したみたいじゃないですか」と苦笑いするほど。

 選挙事務所で迎えた、初めての選挙。
 でも、その結果は、衆議院、都知事選共に、
 まさにこの国が壊れていく瞬間を目撃したような、
 沈んで行く大きな船を見るような、
 行く手に暗い影の立ちこめる結果となりました。

 しかし、落選決定後の宇都宮さんのスピーチがとても良くて、あきらめないで続けていこうと、気持ちを新たにしました。
『今 言論・表現の自由があぶない!』(2012/12/18)
http://blogs.yahoo.co.jp/jrfs20040729/24339570.html
『Petite Adventure Films Blog』(2012/12/17)
http://brianandco.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/jp-0a00.html
(都合によりたくさんの画像を省略して転載させていただきました)

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