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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

再雇用拒否撤回第2次訴訟第8回口頭弁論にご支援を!

2011年06月17日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ◆ 再雇用拒否撤回第2次訴訟
   第8回口頭弁論にご支援を!


 「日の丸・君が代」処分を理由に07・08・09年に再雇用を拒否された25名が原告となり再雇用拒否に対する損害賠償を求めた裁判の第7回ロ頭審理が下記の通り行われます。代理人弁護士・原告2名の陳述が予定されています。
 6月20日(月) 3時~ 東京地裁103号法廷(抽選なし、直接法廷へ)
 報告集会 弁護士会館508号ABC 4時~
 *東京地裁…東京メトロ「霞ケ関」A1番出ロ1分


 6月6日、私たちの裁判に先行する05・06年に採用拒否された13名の上告に対し、最高裁第一小法廷は訴えを退け、高裁の不当判決が確定してしまいました。
 私たちは、この裁判を受け継ぎ、一昨年9月29日に東京地裁に提訴したたかっていますが、今回の最高裁判決は重く、私たちの裁判の行く末を暗くするもので怒りで一杯です。
 しかし、最高裁裁判官の一人(宮川光治氏)が明確な反対意見【前半】クリック、 【後半】クリック)を主張、違憲の疑いがあり高裁に差し戻せという画期的見解を示しました。
 3月10日には懲戒処分の取り消し命令の高裁判決が出されました。私たちの今後のたたかいに一筋の光を与えました。
 最高裁には現在いくつもの裁判が係属されています。今次判決で合憲とされたとはいえ、10・23通達とそれのにもとづく職務命令の違憲・違法性を明らかにしていくたたかいは終わっていません。
 どうぞ、今後とも、みなさんのご理解、ご支援、ご協力を心からお願いします。

 「日の丸・君が代」強制反対・再雇用拒否撒回を求める第二次原告団 代表:泉健二(元目黒高校)
   再雇用拒否撤回第2次裁判 2011.4.10
 ◆ 第7回ロ頭弁論ご支援ありがとうございました


 都教委の主張の根拠をたたく!
 再雇用拒否撤回を求める第2次訴訟は、提訴して1年半を経過し、4月25日に第7回目の弁論が行われました。私達の法廷では毎回数名の原告が個別原告準備書面の朗読という形で陳述を行っておりますが、今回の弁論までに計20名が陳述をしました。
 原告陳述は、99年からはじまり03年に強制となった、「日の丸」掲揚「君が代」斉唱という事態に、それぞれの信念や考え方でどのように向き合い、どのような行為を選んだのか、あるいは選ばざるを得なかったのか、文字通り一人ひとりの心の内を吐露するものとして行われてきました。
 愛甲さんは、戦前から戦後に教職にあった父が天皇制軍国主義に絡めとられていく様を反面教師としつつ自ら育ててきた思いと、生徒の輝きを求めてきた教育実践とが、「日の丸」「君が代」の強制によって踏みにじられようとしているさまを述べました。
 近藤さんは「満鉄」で働いていた温厚な父の、侵略に対する悔恨と憲法に対する希望を受けつぎ、生徒の「自主・自律」を願っていた教育が03年以来の都教委の教育行政によっていかに潰されようとしているかを簡潔に述べました。
 田中さんは、戦前・戦中の軍国主義教育を正しいと信じている養父の指導によって、荒木貞夫元陸軍大将・文部大臣が名誉館長をしていた剣道場に通い、国粋主義的な考えを持つようになりましたが、従順に結論のみを信じることが偽りを生むことに気づき、多様な見解の自由な交流が学問に不可欠であるという考えに至り、教員生活はその考えによって支えられてきた、と述べました。
 このように、戦争をくぐってきた父親と向き合う中でどのように事態に臨んだのかを語り、傍聴者の共感を呼びました。
 法廷を傍聴された支援者の言葉を紹介しましょう。
 『原告の先生たちが語られる息苦しい卒業式を思うたびに、だれのための卒業式なのかと、憤りを感じざるを得ません。決して少なくない先生たちが感じているその思いは、そのまま生徒が感じていることだと思います。』
 弁護団では、
 12月に(6)「憲法19条違反」
 2月に(7)「不当な支配」(旧教育基本法10条違反)
 そして4月には(8)「学習指導要領違反」
 を主張した準備書面を提出、陳述してきました。
 報告集会では奥田弁護士が、「都教委が主張する正当性の根拠を一つづつ潰していきます」と力強く語っていました。
 6月の法廷に向けては、最近大きな壁となっているように見える公務員の義務に関して準備書面(9)「教育公務員論」と「裁量権」に関する主張を提出する予定です。
 次回は6月20日(月)3時~103号法廷
 傍聴も支援・協力の一環です。今後ともどうぞよろしくお願いします。

 「日の丸・君が代」強制反対・再雇用拒否撤回を求める第2次原告団
 代表 07年泉健二(元日黒)08年永井栄俊(元五商定)、09年水野彰(元田無)

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