■ 職員会議:都教委の挙手・採決禁止通知 現職校長が異議 「教員口閉ざす」と撤回要求
東京都教育委員会が都立学校の職員会議で教職員による挙手や採決を全面禁止した通知を巡り、都立三鷹高(三鷹市)の土肥信雄校長(59)が「教育現場で言論の自由が失われている」と撤回を訴えていることが分かった。都立高現職校長が都教委の方針に公然と異議を唱えるのは極めて異例だ。校長主導の学校経営を目指した通知に対して校長側から異論が上がる皮肉な構図となっている。
都教委は06年4月、「職員会議において『挙手』『採決』等の方法を用いて職員の意向を確認するような運営は不適切であり、行わないこと」と通知し、校長ら幹部による企画調整会議を中枢に据えるよう促した。
通知後の職員会議について土肥校長は「教職員が『何を言っても意味がない』と思うようになり、活発な議論がされなくなった。教員の意見が反映しにくくなった」と主張。4月11日に立川市内で開かれた都立高校長会で、通知撤回を訴えた。
都教委は通知後、都立学校の調査を繰り返し、生徒の生活指導や学校行事について挙手をさせた校長を厳重注意にしている。07年2月以降は実施校がゼロとなっていた。
元都立久留米高校長の渡部謙一さん(64)は「教職員に『何も考えずに黙っていろ』と言っているに等しい。生き生きとした教育活動が生まれるわけがない」と指摘。一方、都教委担当者は「一部の校長が反対したとしても、全体に出した通知を撤回することはない」と話している。【木村健二】
『毎日新聞』(2008年5月2日東京朝刊)
http://mainichi.jp/select/seiji/archive/news/2008/05/02/20080502ddm041010126000c.html
■TBSのNEWS23が、5月1日2日二夜連続で以下の企画を放送します。
“もの言えぬ空気”をひしひしと感じるこのごろ、注目したい番組です。
5月2日(金)23時30分~
三鷹高校の校長のインタビューも放映されるそうだ。
東京都教育委員会が都立学校の職員会議で教職員による挙手や採決を全面禁止した通知を巡り、都立三鷹高(三鷹市)の土肥信雄校長(59)が「教育現場で言論の自由が失われている」と撤回を訴えていることが分かった。都立高現職校長が都教委の方針に公然と異議を唱えるのは極めて異例だ。校長主導の学校経営を目指した通知に対して校長側から異論が上がる皮肉な構図となっている。
都教委は06年4月、「職員会議において『挙手』『採決』等の方法を用いて職員の意向を確認するような運営は不適切であり、行わないこと」と通知し、校長ら幹部による企画調整会議を中枢に据えるよう促した。
通知後の職員会議について土肥校長は「教職員が『何を言っても意味がない』と思うようになり、活発な議論がされなくなった。教員の意見が反映しにくくなった」と主張。4月11日に立川市内で開かれた都立高校長会で、通知撤回を訴えた。
都教委は通知後、都立学校の調査を繰り返し、生徒の生活指導や学校行事について挙手をさせた校長を厳重注意にしている。07年2月以降は実施校がゼロとなっていた。
元都立久留米高校長の渡部謙一さん(64)は「教職員に『何も考えずに黙っていろ』と言っているに等しい。生き生きとした教育活動が生まれるわけがない」と指摘。一方、都教委担当者は「一部の校長が反対したとしても、全体に出した通知を撤回することはない」と話している。【木村健二】
『毎日新聞』(2008年5月2日東京朝刊)
http://mainichi.jp/select/seiji/archive/news/2008/05/02/20080502ddm041010126000c.html
■TBSのNEWS23が、5月1日2日二夜連続で以下の企画を放送します。
“もの言えぬ空気”をひしひしと感じるこのごろ、注目したい番組です。
5月2日(金)23時30分~
三鷹高校の校長のインタビューも放映されるそうだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます