パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

民意

2005年09月25日 | ノンジャンル
※このメールは転送可です。
  由介@清水2丁目より

 衆議院選挙は、小泉自民党の「圧勝」の結果となりましたが、果たしてこれ、ホントに「民意」なのでしょうか?各政党の得票数で比較してみると、こんな(当たり前の?)見方も・・・

■「小選挙区/比例区の政党別得票率&獲得議席数」

 朝日新聞(9/13)に紙面全面を使った一覧表があり、その合計として一番下に(小さく小さく)数字がありました。(そこに注目、ちゃんと集計、分析せい!)
 但し、「議席占有率」は、『わざわざ』当方で計算しましたので、計算間違いがあるかもです。こんなことを「顧客」にやらせてはいけません。
 各新聞社さん~、この程度の分析やってよね~。(読売、毎日は見てないけどあったのかな?)

●小選挙区 定数300

       得票率  議席占有率  議席数
 自民  47.8%  73.0%  219  
 公明   1.4%   2.7%    8
 民主  36.4%  17.3%   52
 共産   7.3%   0  %    0
 社民   1.5%   0.3%    1
 国新   0.6%   0.6%    2
 新日   0.2%   0  %    0
 その他  4.8%   6.0%   18

 ・自公  (計) 得票率49.2% → 227議席(?!)
 ・自公以外(計)     50.8% →  73議席(?!)

*得票率では両者ほとんど同じ(正確には「自公」は僅差で敗北)だが、
 議席数では逆転&この大差って?!

 ・自民 得票率47.8% → 219議席
 ・民主      36.4% →  52議席(?!)

*民主は小差で自民に負けてる選挙区が多いということですね。

 ・公明  得票率1.4% →   8議席(?!)  
 ・共産     7.3% →   0議席(?!)
 ・社民     1.5% →   1議席

★「小選挙区制度の議席配分は、極端に言えば、得票51%が100%になり、49%が0%になる仕組み。 この制度への疑問の声が上がってもいいと思う」(保坂展人/東京新聞9/15)

●比例区 定数180

        得票率  議席占有率   議席数
 自民   38.2%  42.8%   77
 公明   13.3%  12.8%   23
 民主   31.0%  33.9%   61
 共産    7.3%   5.0%    9
 社民    5.5%   3.3%    6
 国新    1.7%   1.1%    2
 新日    2.4%   0.5%    1
 その他   0.6%   0.5%    1

  ・自公  (計) 得票率51.5% → 100議席
  ・自公以外(計)     48.5% →  80議席

*比例区はさすがにマシ。

 結局、(まるで詐欺?のような)獲得議席数は別にして、得票数こそが本当の「民意」であると考えてみるならば、「自公(小泉)」の支持と不支持はきれいに真っ二つ。

(得票率)       自公      自公以外
     ・小選挙区  49.2% VS 50.8%
     ・比例区    51.5% VS 48.5%  

 基本的には小泉支持で小選挙区は自民へ投票、でも、比例区はなんとなく危険? 良心の呵責? を感じてか、自公以外へ投票。このように投票した人も多かったのかもしれません。いずれにせよ、結果として、国民の「バランス感覚」が現れた結果のような気がします。

 しっかあし~、全体として国民のバランス感覚が感じられる一方で、「メディア」の報道はいかに?新聞各紙の一面トップで踊った大見出し「自民歴史的圧勝」等々。

 これは、小選挙区制という選挙制度の欠陥・弊害の元での表面的現象。ほんとうは「圧勝」ではなく、『詐勝』のような・・・。表面的現象の水面下に隠れる真相は、『民意は真っ二つ』。

 もし『普通にちゃんと新聞』があれば、これが大見出しでしょう!
『国民の審判は真っ二つ』

 あるいは、「圧勝」とは「(民意)圧殺的勝利」という意味?
報道でどうにでも「情報(イメージ)操作」ができちゃうんですね。

・・・と思ったら、ありました、ありました。
我らが?日刊ゲンダイ9/16(一面じゃないけど)、
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
『3419 VS 3389 郵政反対票が勝っていた』
~「民営化は圧倒的に支持された」はウソ~


 ▼(ある民間グループによる得票数内訳算によると)
  郵政民営化に
  ・賛成派(自民、公明の公認候補、一部無所属)
   →3389万7275票
  ・反対派(民主、社民、共産、自民造反組、新党 他)
   →3419万4372票 
 
 ▼「・・・小泉自公は『郵政民営化は圧倒的世論』と得意がり、
   大マスコミまでそれに追随している・・・」(同紙)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥?‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

*「日刊ゲンダイ」や「夕刊フジ」、結構バカにできません。

 「選挙制度のマジック」(マジックが流行ってましたからね~)、もちろん、このような選挙制度を承知の上での選挙戦ですから、圧倒的多数の議席数を獲得した自民党の大勝利であることは事実です。

 しかし、単純に得票数という数字の事実は誰が見ても、この結果が『圧倒的世論』などとは絶対にいえないですね。小学生でもわかるはず。 
 「みんな~、これ、どっちの勝ちだと思う?」と、聞いてみたい。
 「引き分け~~~っ」って絶対言いますよね。

 なぜ、マスメディアはこんなことも報道しないのか?!
 堕落しきってるのか、麻痺してるのか? 「倫理放棄」か「思考停止」か。 両方か。 「失業しちゃうんで・・・」ってかあ?
 (新聞の論説とかのお偉いサンたち、首相と時々お食事してますもんね)

 さらには、選挙前は郵政民営化反対だったのに、「民意を尊重する」とか言って賛成に豹変する参院議員たち!参院の「良識」とやらは何処へ?
 「半数反対の民意」をしっかり代表せい!
 中曽根をはじめ、オマイら、恥というものを知らんか?やっぱり「失業しちゃうんで・・・」「小泉恐し・・・」ですか?


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