● 瓢箪通信「千葉2題」 2015/8/15
千葉高教組市川支部「ひょうたん島研究会」・TTです。
すべての友人の皆さんへ。
今日8/14の『朝日』千葉面に、下記の記事が載りました。冒頭に紹介されている「前田恒久先生」はぼくの友人で、千葉高教組の副委員長もやっています。
他県でも同じだと思いますが、「平和や民主主義」を授業等の中で生徒とともに考えようとしている教員も、それなりにの数、いると思います。そういう教員を、みんなで支えていけるといいと思い、紹介します。
*朝日「千葉面」:15/08/15
● 記憶を未来へ~戦後70年語り継ぐ現場から
②学校では/戦争の授業、教師ら模索
「君たちは戦争体験者に直接、話を聞ける最後の世代。だから、戦争を伝える人に会ってきてほしい。」
7月中旬。県立幕張総合高校(千葉市美浜区)で政治経済を教える前田恒久先生(54)は、2年の生徒たちにこう言って、夏休みの宿題プリントを配った。
出されたのは、戦争展などに行って担当者に話を聞き、自分なりの「首相談話」を書くこと。
授業ではイラク戦争なども学んでおり、「一緒に行こう」などと早速乗り気の生徒も。前田先生は「戦争がどれほど人生を狂わせるか。直接、触れてほしい」と思いを説明する。
先の戦争を丁寧に学ぶ取り組みは、主に先生たちの意向で続いている。
浦安市の市立高洲北小学校では7月10日、近くの戦争体験者を招き、全校で体験談を聞く特別授業をした。
空襲の犠牲者が川に浮かんでいたことや食糧難など、今では想像のつかない現実が語られ、児童は「普通な毎日こそが、一番幸せだと思った」などの感想を寄せた。
また、ちば県民教育文化研究所のまとめでは、昨年度は柏市立小の6年生が社会で近隣の戦跡について学ぶなど、少なくとも小中18校で戦争関連の独自の授業があったという。
【手の込んだ授業、徐々に出来なく】
ただ、手の込んだ授業は徐々にできなくなってきたとの声も、現場にはある。
理由の一つは多忙化だ。県教委によると、学校の現状に関する調査など事務的な仕事が増えたことや部活動の時間が長いこと、より丁寧に生徒指導や保護者対応をする必要が出てきたことなどが要因とされる。
県立高で日本史を教える男性教諭(58)は太平洋戦争など歴史上の出来事を、事前学習したうえで生徒同士が討論する授業を、10年前は年に10回ほどやっていた。しかし、今は4回が限度。「さらに進学校だと受験対策も求められる。時間も余裕もない」と言う。
若手教師の意識づけやノウハウの継承も課題だ。県教委によると、県内の公立小中学校と県立の高校、特別支援学校などでは20~30代の教諭が今年度、約半数を占めた。割合で8年前の1.7倍だ。
県教職員組合では例年夏から秋ごろ、若手教師対象の戦跡見学会を各地で開く。
8日には北総地区の計約30人が、四街道市内の記念碑などを見学。富里市立小に勤める長澤霞先生(27)は「地元にも戦跡はあると思うので、授業で生かせれば」。
また社会科教諭らでつくる県歴史教育者協議会は、若手教師が中心になって同世代向けの授業実践例などをまとめた本を作成中。そこでは戦争に限らず、貧困や格差なども平和を脅かすものと捉えているという。
【「現場任せ限界、教育課程化を」】
国会は現在、戦後の安全保障政策を大転換する法案を審議中。一方で、来夏の参院選から「18歳選挙権」を適用する改正公職選挙法が6月に成立した。文部科学省は高校で、日本史と世界史の近現代が中心の「歴史総合」という新科目の導入を検討中だ。
中学・高校の人事交流で、昨年度から県立高校に勤める男性教諭(55)は「過去の教訓を生かすため、若者が戦時を学ぶ意味はいま、より重くなりつつある。ただ学校の現状を思うと、現場任せもそろそろ限界。中学校などでも教育課程にもっと盛り込むことが必要では」と話す。
※ 前項の記事の隣の記事です。
ぼく、かなり前に渋谷で行なわれた「ママデモ」に参加したことがあります。
下記の市原デモにも、可能なら参加したいな--みたいな。
以上、千葉県の状況2題でした。
*朝日「千葉面」:15/08/15
● 安保法案反対、ママたちが前へ/あす市原でデモ、参加者募る
県内の子育て中の母親たちが「安保関連法案に反対するママの会@ちば」を作り、16日、市原市内でデモをする。特定の政党に属さず「だれの子どもも殺させない」という思いでつながり、参加者を募っている。
首都圏で先月設立された「ママの会」に共感した母親たちが「千葉でも」と7月22日にフェイスブックを立ち上げた。会員は現在19人。フェイスブック上の「いいね!」の数は200を超えた。
会員の一人、同市の岡庭麻友子さん(41)は間もなく第1子が生まれる。インターネットで知り、「日本が戦争をすることになったらと思うと、いてもたってもいられなくて」入会した。集団的自衛権の行使容認に反対する。これまで自分が我慢すればと思っていたが、「子どもができて責任感が増した」と話す。出産を控えデモには参加できないが、会のフェイスブックの管理など運営面を支える。
16日午後4時、市原市更級3丁目のホームセンター付近から出発。子ども連れやママ以外の参加も歓迎という。問い合わせは同会(mnw.chiba@gmail.com)まで。(古賀智子)
千葉高教組市川支部「ひょうたん島研究会」・TTです。
すべての友人の皆さんへ。
今日8/14の『朝日』千葉面に、下記の記事が載りました。冒頭に紹介されている「前田恒久先生」はぼくの友人で、千葉高教組の副委員長もやっています。
他県でも同じだと思いますが、「平和や民主主義」を授業等の中で生徒とともに考えようとしている教員も、それなりにの数、いると思います。そういう教員を、みんなで支えていけるといいと思い、紹介します。
*朝日「千葉面」:15/08/15
● 記憶を未来へ~戦後70年語り継ぐ現場から
②学校では/戦争の授業、教師ら模索
「君たちは戦争体験者に直接、話を聞ける最後の世代。だから、戦争を伝える人に会ってきてほしい。」
7月中旬。県立幕張総合高校(千葉市美浜区)で政治経済を教える前田恒久先生(54)は、2年の生徒たちにこう言って、夏休みの宿題プリントを配った。
出されたのは、戦争展などに行って担当者に話を聞き、自分なりの「首相談話」を書くこと。
授業ではイラク戦争なども学んでおり、「一緒に行こう」などと早速乗り気の生徒も。前田先生は「戦争がどれほど人生を狂わせるか。直接、触れてほしい」と思いを説明する。
先の戦争を丁寧に学ぶ取り組みは、主に先生たちの意向で続いている。
浦安市の市立高洲北小学校では7月10日、近くの戦争体験者を招き、全校で体験談を聞く特別授業をした。
空襲の犠牲者が川に浮かんでいたことや食糧難など、今では想像のつかない現実が語られ、児童は「普通な毎日こそが、一番幸せだと思った」などの感想を寄せた。
また、ちば県民教育文化研究所のまとめでは、昨年度は柏市立小の6年生が社会で近隣の戦跡について学ぶなど、少なくとも小中18校で戦争関連の独自の授業があったという。
【手の込んだ授業、徐々に出来なく】
ただ、手の込んだ授業は徐々にできなくなってきたとの声も、現場にはある。
理由の一つは多忙化だ。県教委によると、学校の現状に関する調査など事務的な仕事が増えたことや部活動の時間が長いこと、より丁寧に生徒指導や保護者対応をする必要が出てきたことなどが要因とされる。
県立高で日本史を教える男性教諭(58)は太平洋戦争など歴史上の出来事を、事前学習したうえで生徒同士が討論する授業を、10年前は年に10回ほどやっていた。しかし、今は4回が限度。「さらに進学校だと受験対策も求められる。時間も余裕もない」と言う。
若手教師の意識づけやノウハウの継承も課題だ。県教委によると、県内の公立小中学校と県立の高校、特別支援学校などでは20~30代の教諭が今年度、約半数を占めた。割合で8年前の1.7倍だ。
県教職員組合では例年夏から秋ごろ、若手教師対象の戦跡見学会を各地で開く。
8日には北総地区の計約30人が、四街道市内の記念碑などを見学。富里市立小に勤める長澤霞先生(27)は「地元にも戦跡はあると思うので、授業で生かせれば」。
また社会科教諭らでつくる県歴史教育者協議会は、若手教師が中心になって同世代向けの授業実践例などをまとめた本を作成中。そこでは戦争に限らず、貧困や格差なども平和を脅かすものと捉えているという。
【「現場任せ限界、教育課程化を」】
国会は現在、戦後の安全保障政策を大転換する法案を審議中。一方で、来夏の参院選から「18歳選挙権」を適用する改正公職選挙法が6月に成立した。文部科学省は高校で、日本史と世界史の近現代が中心の「歴史総合」という新科目の導入を検討中だ。
中学・高校の人事交流で、昨年度から県立高校に勤める男性教諭(55)は「過去の教訓を生かすため、若者が戦時を学ぶ意味はいま、より重くなりつつある。ただ学校の現状を思うと、現場任せもそろそろ限界。中学校などでも教育課程にもっと盛り込むことが必要では」と話す。
※ 前項の記事の隣の記事です。
ぼく、かなり前に渋谷で行なわれた「ママデモ」に参加したことがあります。
下記の市原デモにも、可能なら参加したいな--みたいな。
以上、千葉県の状況2題でした。
*朝日「千葉面」:15/08/15
● 安保法案反対、ママたちが前へ/あす市原でデモ、参加者募る
県内の子育て中の母親たちが「安保関連法案に反対するママの会@ちば」を作り、16日、市原市内でデモをする。特定の政党に属さず「だれの子どもも殺させない」という思いでつながり、参加者を募っている。
首都圏で先月設立された「ママの会」に共感した母親たちが「千葉でも」と7月22日にフェイスブックを立ち上げた。会員は現在19人。フェイスブック上の「いいね!」の数は200を超えた。
会員の一人、同市の岡庭麻友子さん(41)は間もなく第1子が生まれる。インターネットで知り、「日本が戦争をすることになったらと思うと、いてもたってもいられなくて」入会した。集団的自衛権の行使容認に反対する。これまで自分が我慢すればと思っていたが、「子どもができて責任感が増した」と話す。出産を控えデモには参加できないが、会のフェイスブックの管理など運営面を支える。
16日午後4時、市原市更級3丁目のホームセンター付近から出発。子ども連れやママ以外の参加も歓迎という。問い合わせは同会(mnw.chiba@gmail.com)まで。(古賀智子)
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