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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「戦争はさせない。平和を!」のために、排除ではなく大連合を

2017年11月03日 | 平和憲法
 ◆ 排除か連合か (東京新聞【本音のコラム】)
   鎌田 慧(ルポライター)


 希望の党が急失速したのは、小池百合子代表の「排除」発言が引きがねになったのは事実で、驕慢(きょうまん)さの表れとして有権者から嫌悪されたようだ。
 しかし、もしも彼女がだったら、あるいは自民党幹部だったなら、これほどの批判を浴びなかった、かもしれない。
 「武装難民射殺」発言や「ナチスの手口に学んだら」など、歴史にたいして傲慢な麻生太郎副総理の極言は、野放しにされたままだ。
 意見がちがうものは排除、と言い切って大連合の道を閉ざしたのは安倍政治打倒の心意気が弱かったからだが、私はにわかに喧伝(けんでん)されている安倍内閣の「革命」の意味すり替えに触発されて、ほぼ90年前の福本イズムを重ねて考えている。
 共産党幹部の福本和夫が提唱した理論は、運動のあらゆる分野で、理論的ちがいのあるものとは分離して結合せず、とする純粋主義だった。
 のちの統一戦線論とは真逆の机上の空論だったが、社会運動にのこした弊害は大きい。
 選挙で自信を強めた安倍内閣の危険な改憲と戦争主義を押しとどめるためには、野党は排除ではなく、小異を尊重しつつ大同連合するしかない。
 「戦争はさせない。平和を!」の声を誰はばかることなく決然と主張したい。

 11月3日(金・休日)、午後2時から「安倍9条改憲NO!国会包囲アクション」がはじまります。
『東京新聞』(2017年10月31日【本音のコラム】)

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