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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

子どもたちの学ぶ権利にも、公然と在日韓国・朝鮮人差別がある現実

2020年12月17日 | 平和憲法
 ◆ 無知の悲しみ (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 在日韓国人・朝鮮人は、戦後から数えただけでもう七十五年も日本で暮らしている。戦前は強制連行、強制労働で働かされ、現在も仕事によって日本経済をささえ、税金を支払っている。
 それでも心ないヘイトスピーチばかりか、暴力的に攻撃されたりしている。

 高校生の学費が無償化されて十年になる。が、政府は朝鮮学校を除外したままだ。
 昨年十月から幼稚園・保育園の利用料が無償化されたが、これも朝鮮幼稚園は除外されている。
 そして、コロナウイルス感染拡大。アルバイトがなくなって、困窮する学生たちが多発している。政府は「学びの継続」のための「学生支援緊急給付金」を創設した。が、ここでも朝鮮大学校(東京都小平市)の学生は排除されている。
 これだけの差別が公然と続けられているのを知るのは、悲しい。

 これから日本社会で生きていく子どもや若者たちが、ほかならぬ政府から政策的に排除されているのは、教育的にも将来に禍根を残すと思う。
 衆院第一議員会館で先月末、文部科学省学生・留学生課長、朝鮮大学校の関係者、国会議員らが集まって会合が開かれ、「差別していない、排除していない、と言いながら、差別し、排除しているではないですか」とわたしも発言した。
 戦後教育の第一期生といえるわたしでさえ、朝鮮侵略の歴史を教えられていなかった。
『東京新聞』(2020年12月15日【本音のコラム】)


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