◎ 抗議と要請
2013年3月27日
大阪府教育委員会教育委員長 陰山 英男 様
教育長 中西 正人 様
支援学校の君が代不起立応援団
(連絡先 090-○○○○ [代表世話人・○○])
(連絡先 090-○○○○ [代表世話人・○○])
前略。私たちは、昨年の卒業式での「君が代」不起立のために「起立・斉唱」職務命令違反の戒告処分を受け、不当処分撤回を訴えて大阪府人事委員会に提訴している、府立支援学校の△△△△さんと□□□さんの2人を支援する市民団体です。
府教委は今年の卒業式で再び、○○支援学校の△△△△さんの「君が代」不起立に対して、本日職務命令違反で不当処分を出そうとしています。私たちはこれに強く抗議し、処分を出さないことを要請します。
「君が代」の起立・斉唱の強制が、教職員に対しても保護者・市民に対しても、大人にも子どもにも、憲法第19条(思想及び良心の自由)と同第20条(信教の自由)を侵害する、人権抑圧なのは明らかです。さらにそれは、子どもの成長を保障すべき学校教育を大きくゆがめ、つぶすものです。
府立○○支援学校の今年の高等部卒業式当日、「君が代」斉唱時に不起立だった同僚教員が他にもいました。しかしその教員は、校長が事前に出していた「起立・斉唱」職務命令の違反者としての処分はされません。いろいろな障害を持つ生徒たちが、卒業式の気分の高まりと緊張の中で落ち着かず、担任教員として横に座り続けて介助に当たっていたからです。その教員は、□□□さんです。
一方、△△さん自身は、当日朝校長に問いただされて「起立するかどうか迷っている。」と答えると、「式場外の受付業務につく」職務命令を校長から受けました。その受付業務が終了後、△△さんは式場に入り、「君が代」では不起立でした。
実は当日朝の職員打ち合わせの時、式の緊張のためか精神的バランスを崩していて特に配慮が必要になった生徒がいることが、教職員で確認されていました。普段でも手薄な教員数、指導体制の中で、教員全員が応援し合って子どもの指導に当たるのは、学校として最優先すべきことです。
実際には、式の開始前に別の生徒が落ち着けなくなって騒いで式に出られなくなり、別室に男性教員2人が付き添いで行くことになりました。そのため式場内の男性教員が手薄になり、△△さんが「応援の手がいるかどうか」を問いかけに行く経過になりました。また、式途中にも生徒のトイレ介助のため、2名の男性教員が席を離れました。
こういう支援学校の現実の中で、介助と教育指導をおいてでも、国歌「君が代」の起立・斉唱を最優先せよという職務命令と今回の不当な処分は、学校教育をつぶしていく愚策です。
そして、子どもに必要な教育活動よりも優先して、教職員に起立・斉唱を命じる教育委員会や大阪府・市政は、支援学校を含む全ての子どもたちにも、「君が代は国歌だから、意味がわからなくてもとにかく立ちなさい!」「日本の国の象徴である天皇の永続を願う大切な歌だから、歌詞の意味は知らなくてもとにかく歌いなさい!」と強制していく明日に直結していることを、何よりも危惧します。
△△さんを含む3名の教員への本日の処分を出さないこと、今年の第1次処分者9名と、△△さん・□□さんら昨年の処分者等、これまでの全ての「君が代不起立」処分を取り消すことを、強く要請します。
以上
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