徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

アメリカ大統領選挙

2016年11月04日 | 政治

米国大統領選挙がいよいよ4日後の11月8日に行われる。ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプの戦いだが、私はトランプの勝利を予告しておく。

私自身はヒラリーもトランプも大嫌いで出来うるならば民主党のバーニー・サンダースに立ってもらいたかった。しかし、彼は民主党指名選挙で惜しくも落ちてしまった。

トランプにしろサンダースにしろ此のアンチ・エスタブリッシュメントの潮流(ムーブメント)は抗いがたいものになりつつある。原因は格差拡大と高齢化だ。高齢化で生産と消費が落ち込んでいるうえに国民の1%の富裕層が富の大半を握る現状で人々が怒らないはずがない。

富裕層とエスタブリッシュメントは現状維持を求めヒラリーを支持しているが、圧倒的多数の有権者はそんな政治に飽き飽きしていて、政治の破壊を求めているのだ。まあ、トランプならめちゃくちゃな事になりそうで面白い。11月8日が楽しみだな。

 

追記 11月9日

ほらね、言ったとおりでしょ。 これは世界が新しい秩序に進むための破壊の始まりかもしれない 或いは秩序なき混沌か...

 

 

 


英国のEU離脱

2016年06月24日 | 政治

先ほどBBCが国民投票の結果イギリスのEUからの離脱が確実となった、と放送していた。予想に反してというべきか... 

元々イギリスはユーロを使わずにポンドを使い続けてきた。これが示すように、大陸ヨーロッパからは以前からある距離を保ってきた。今回の結果も、彼らがヨーロッパ市民であるよりイギリス市民であることを選択したという事だろう。投票前に経済的影響とか移民・難民問題なんかを専門家が色々と分析していたが、結局のところイギリス人はグローバル経済による恩恵よりイギリス人で有りたい、と考えたあげくがこの結果をよんだのだろう。まあ経済的なインパクトは金持ちの問題であって大半の英国労働者は移民に職を奪われる恐怖のほうが強いことも十分理解できる。

次に起こりそうなことは、スコットランド独立とEUの空中分解かな。スコットランドにEU残留派が多いのはトンネルから遠いから移民の影響が小さいからだろうな。EUは東欧とかギリシャとか手を広げすぎている。そこへきてシリアなどからの難民問題だ。こりゃあ混沌の始まりだな。下手をすると第三次大戦前夜なのかもしれないぞ。

さて次の衝撃はトランプ大統領、なんてことにならなければ良いが... そうなれば世界はいよいよ混沌に突入だ

 

       起こって欲しくない事は必ず起こる  マーフィーの第三法則

 

追記: イギリスではなんだか離脱を後悔する雰囲気がある ならば、議会を解散して離脱派と残留派で総選挙をやればいいじゃないかと思うね。その上で残留派が多数を占めれば話は変る。 これは6月27日現在誰も言ってない意見だがそうなるような予感がする。

 

 

 

 

 


80歳まで働ける社会

2016年06月20日 | 政治

今の日本の状況は最悪だ。若者は将来の事を不安に思い20代の最大関心事は自分の年金らしい。年金システムは早晩立ち往かなくなる事は明らかだ。現在は赤字国債で何とかやりくりしてるがこれは後10年くらいしか持たないだろう。その後はどうなる事か?

しかし、少し考えると解ることだが戦後のベビーブーマー団塊の世代は10年後には平均寿命を迎え旅立っていく。その時には相続税として国庫に貯蓄の半額50%ほど寄付いただく算段になる。これで1000兆の借金の何割かは消える。

しかし、其れでも尚今の若者達が老年を迎えたときに養うべき次々世代は薄い。年金システムの維持は不可能だろう。ただ一方で高齢化社会では寿命が延びる。寿命が延びれば仕事は出来る。大体いまの年寄は20歳差し引けば昔の年寄と同じだと言われている。60歳なら昔の40歳だ。 と、なると80歳で昔の60歳定年年代だ。

ということで、今の若者は80歳まで働いて社会を支えていく必要があるという結論に行き着く。それは暴論だ、俺は60歳で隠居をしたい、と言った所で隠居生活を支えてくれる者はいない。80歳でも昔の60歳だから十分仕事はやっていける。

この80歳定年制を前提に置いた社会システムを構築する事こそ今の日本の社会に必要なことでは無かろうか? ほとんどの政治家はこんな事を言うと袋叩きに会うからダンマリを決め込んでいる。しかし、真面目に考えれば高齢化社会では高齢まで働かなくては社会経済を維持できないのは当たり前。これを不幸と考えずに積極的に捕らえられるかどうかで若者たちの人生観が変るだろうな。

 


舛添問題

2016年06月14日 | 政治

舛添さんは別に好きではないが同郷のよしみではある。政治家として金を貰ったわけでは無く、せこい金の使い方をしたに過ぎない。 それを、よってたかっての袋叩きだ...

ここに日本人の島国根性・百姓根性がモロに出ているようで見苦しい。出る杭は叩け、とばかりの滅多打ちだね。 僕はこういう日本人の性向はあまり好きではない。多勢に無勢というのは卑怯者のやること、僕はどんな悪党でも一人で戦っているものに味方する。

舛添さんは、せめてお返しに議会解散すべきだ、どうせ都議にしても同じレベルの事をやってんだから痛み分けくらいにしないと腹の虫が収まらないだろう。

 

 

 


アメリカ 大統領選挙

2016年02月08日 | 政治

今年はアメリカ大統領選挙の年だ。8年間続いた民主党のオバマに続いて誰が大統領になるのか? ちなみに初の黒人大統領であるオバマには暗殺の可能性が常にあったが、無事8年間の任期を全う出来そうなので何よりだ。

大統領候補で私が一番注目しているのがこの人、バーニー・サンダース。

民主党ではヒラリー・クリントンの独走かと思われていたところに彗星の様に現れ、とくに若者や女性の圧倒的支持を得ている。米国で最初の指名選挙があったアイオワではヒラリーと完全に互角の戦いをして最後はコイントス(じゃんけん)でヒラリーに勝ちを譲ったが次のニューハンプシャーでは恐らくバーニーが勝つだろう。(2月9日投票)

彼の略歴

サンダース氏はもともと無所属で自らを「極左勢力」と呼ぶ。その経歴は誠にユニークで、名門シカゴ大学を政治学専攻で卒業したものの、ユダヤ系ポーランド人である自らのルーツを求めてイスラエルに渡り、キブツで生活。米国に戻ってからは大工、映像制作などを行っていた。

 1981年にバーモント州バーリントンの市長に選出されると、社会主義的な手腕を発揮し、「低価格住宅」「累進課税」「環境保護」「保育所の整備」「女性の権利拡大」など次々と革新的な政策を実施、バーリントン市は「最も住みやすい街」ベスト10に選ばれるまでに注目された。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5502 

バーリントン・バーモントは個人的に思いで深い土地でちょうどバーニーが市長をしていた頃に数ヶ月住んでいたことがある。紅葉とメープルシロップが有名な田舎で冬の寒さは厳しいがとても自然が美しい土地だ。

アメリカは9・11以降変な方向に進んできたように思う。9・11の後、数年してアメリカを訪れた際に空港で異常な場面に出くわした。空港入管で長い列をつくって入国審査を待っていたときの事、列の横をポリスの制服を着た小柄で卑屈な感じのする警官が歩きまわって、列に並んでいる有色系の人を捕まえて尋問を始めたのだ。アラブ系の子供連れの女性やアフリカ系などの乗客を狙ってしつこく尋問をする。僕のところにも回ってきて入国目的などを聞くからじっと目を見て答えたら次に行った。

こんな不愉快な経験は中国でもイスラエルでもしたことはない。自由の国であるはずのアメリカが事も有ろうか空港で有色人種差別的な強制尋問を行っていたのだ。これがJ.ブッシュの始めた”テロとの戦い”だ。

あれから15年、アメリカは理性を取り戻しつつあるのかもしれない。バーニー・サンダースはその象徴のように思える。

 

バーニー語録 (2月7日のツイートより)

もう十分だ。この偉大な国家は人民のものであって、一握りの億万長者や、そのキャンペーングループや、ロビイストのものではない。

Enough is enough! This great nation belongs to the people and not to a handful of billionaires, their super PACs and their lobbyists.


一方的な軍事行動に訴えるのは最後の手段であって、決して最初のオプションではないという最低線くらいは守らないでどうする。 
The bottom line is that unilateral military action should be the last resort, not the first option.

アメリカは、世界でもっとも教養の高い人びとをもつ国であるべきであって、刑務所のなかにもっとも多い人口を持つ国であってはならない。 
America should be known as the country with the best educated population in the world, not the country with the most people in jail!

アメリカの世帯の45%近くが、十分な交通手段・経費の不足にあえいでいるというのはとんでもない話だ。我々は崩壊しつつあるインフラストラクチャを作り直さなければならない!

It's outrageous that nearly 45% of American households lack any meaningful access to transit. We must rebuild our crumbling infrastructure!

毎年、連邦政府は学生ローンから数十億ドルの利益を上げている。我々は、このぞっとする実情を終らせる必要があります!!
Every year, the federal government makes billions of dollars in profits off of student loans. We must end this most revolting practice!


戦後70年に関する安倍晋三首相談話

2015年08月14日 | 政治

村山富市元首相(91)曰く、

「美辞麗句を並べて長々としゃべりましたが、何をおわびしているのか、よく分からないね」

まったく同感です。

 

しかし、この人の眉毛はいつ見てもすごいね、まるで仙人

 

追記

本日(8月15日)の全国戦没者追悼式で天皇陛下は、20年ぶりに新たなお言葉を付け加えた。 以下抜粋

戦没者を追悼し平和を願う結びの一文に、新たに「さきの大戦に対する深い反省と共に」ということばを加え、それに続けて「今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心からなる追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」と述べられました。 

戦没者追悼式での天皇陛下のおことばは、基本的な内容は毎年、踏襲されてきましたが、戦後50年を迎えた平成7年には「歴史を顧み、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い」ということばが加えられました。 

内容が大きく変わるのはこの時以来で、戦没者追悼式でのおことばに「反省」ということばが盛り込まれたのは初めてです。 

 

陛下の言葉は空虚な安倍談話よりよほど心がこもっているな、安倍晋三は本音を隠して心にも無い事をツラツラとしゃべるから空虚なんだな、全然心に響かない。

 


大阪都構想 僅差で否決

2015年05月18日 | 政治

橋下さんの提唱する大阪都構想が0.8%とという僅差で否決された。この結果に関してやや複雑な感想を持っている。

私自身は二重行政解消に関わる都構想には賛成で、大阪の行政コスト削減の為にはやらなくてはならない対策だと思う。これに対し市職員をはじめとする既得権益集団と年金世代や生活保護受給者等の公金頼りの経済弱者の反対でこのアイデアは潰される結果となった。私は大阪市民ではないので大阪が将来、財政破綻したところで痛くもかゆくも無いから好きにすれば好いと思う、が世の中自分で自分の首を絞めているのが解らない人が大勢いるのには呆れる。

片やこの結果を得て橋下さんは政治家を止めるといっている。これは国政に影響を与えるだろう。橋下さんにつれて江田、松野両氏も維新の会の代表、幹事長を降りると言ってる。維新の会はこれで一気に求心力を失い解散の方向に向かうだろう。

これで困るのが憲法改憲を狙う安倍首相だ。安倍、橋下両氏は改憲については共同歩調をとっており安倍さんは維新の支持を当てにしていたはずだ。その目論見が今回の住民投票結果で崩れようとしている。この点で今回の結果は日本にとって良い結果だったと思う。私は安倍晋三は祖父・岸信介の怨念を背負った政治家であり、歴史修正主義の危険な政治家だと見ている。

第一、安倍は山口県熊毛郡・渡来弥生人系で、先住・縄文系の橋下と深いところで気心が繋がる筈が無い スコットランドとイングランドが手を携える訳が無いのと同じだな 橋下が繋がるとすれば長州ではなく、むしろ東北・沖縄だろう

追記: 

橋下、江田両氏が辞任したあと松野前幹事長が新しい維新の代表となった。その直後、松野代表は安倍内閣の提唱する安保法制に対して否定的なコメントを出し、併せて野党再編に言及している。これは歓迎すべき方針転換だと思います。この線で来年の参院選で改憲勢力に2/3の議席を与え無いよう頑張ってほしいものだな


長生きのリスク

2015年02月28日 | 政治

長寿は目出度いことで老人は敬われるべき対象だった。しかし、戦後70年トンデモナイ事態が進行している。戦前までは男の場合大体40過ぎになれば死ぬのが当たり前で、60歳まで生きるのは稀で還暦はかなり目出度いことだった。

ところが戦後だけ見ても70年の間に寿命が40年近く延びている。40歳くらいで死んでいた人々が80歳まで平気で生き続ける事が出来るようになった訳で、これは人類がかって経験した事の無い事態です。

それと併せて日本で深刻なのがこれ、

子供の出生率は戦前の4分の1にまで落ち込んでいる。一言で言えば少子高齢化なのだがこれらのグラフを見ると改めて事態の異常さに戦慄する。これに関してささやかな考察を加えるなら3つ目の山の欠如だろう。1975年あたりに団塊Jrの第二次ベビーブームが起ったがその30年後の2005年頃にはピークの片鱗さえ無い。団塊Jrはやる気を失ってしまったようだ。

そして、その結果として国家破綻=社会崩壊の予兆がある。アホな政治家の票集めの為の公共投資と確実に出て行く社会保障に関わる1000兆円を超える借金の山だ。

まあ、私自身がいくら悩んでも上手い解決法が見つかるわけではないが、ここではマスコミが書かない解決法をいくつか提案しよう。

1.相続税

戦争直後のベビーブーマー=団塊の世代は70歳を迎えそろそろご臨終が近くなってきている。この世代が日本の貯蓄資産の7割を溜め込んでいるという話があり且つ年金支払いの最大部分を占めている。と言う事はこの世代がお亡くなりになれば年金支出は減少する。そして、そこから相続税をガッポリ頂けば1000兆円の3分の一くらいは賄える算段になる。

2.東海・東南海地震

東海・東南海地震は平均120年ごとに起る。この地震はプレート型でマントルが動いている限り必ず一定周期で起る。前回起ったのが終戦前年の1944年だから2060年頃に次の地震が起ることになる。東北大震災は過疎地域を襲ったが東海地震は太平洋ベルト地帯を直撃するので日本経済は壊滅的被害を被るだろう。しかし、それは逆説的に日本経済の再生につながる。破壊と創造は表裏一体なのだ。現状の問題点は物が飽和して消費が停滞していることにある。巨大地震による破壊はそれを一挙にリセットしてくれる。

3.胃瘻の禁止

胃瘻というのは自力で食べられなくなった老人の胃に穴を開けて流動食を流し込み栄養補給する措置で、これをやると5年くらいは平気で延命する。海外ではあまりやられてなく日本だけで広く行われている。これは国民皆保険と関連しており確実に保険金が支払われるため医療機関はこれを積極的に実施する。このため健保支払額と年金支払額は膨張する。姥捨て山とは言わないが胃瘻は止めて自力で食べることが出来ない老人が自然死する事を社会的に容認すべきではなかろうか。

4.踏み倒し

最後の手段は国債のデフォルト、踏み倒しである。国債はほとんどが国内資金で購入されているので踏み倒したところで国内問題で終わってしまう。資産を持つものから、持たざるものへの還流だ。格差是正にこれほど効果的な手段は無い。積み上げるだけ積み上げておいて最後に踏み倒すのも良かろう。ただ、一回踏み倒すとその後とうぶん国債を買うヒトが居なくなるので国家財政は健全化せざるを得ない。役人の給料を半分にして年金は70歳以上と言うことになるだろうね。

と、色々と好き勝手なことを書き散らしたが日本はこの高齢化社会実験の最先端を走っておりこれからの20年が正念場になるだろうな。


衆議院 選挙結果について

2014年12月15日 | 政治

あわただしい師走選挙が終わった。投票率52%と低調で戦後最低らしい。結局、与党が+1議席と言うほとんど意味の無いような選挙だった。これで安倍総理は追加4年間の安泰を得たわけだ。

事前報道では自民のボロ勝ちで、単独2/3とか300議席超などと煽っていたが結局、自民党は3議席減に終わっていて民主は+11となっている。維新と次世代は7月に分裂し結果を見ると、次世代の壊滅が目に付く。19議席を2議席に減らしている。石原慎太郎の引退もあり党消滅の道だろう。かたや共産党は8議席から21議席と大幅に伸びており、沖縄では小選挙区でも議席を確保している。

結局のところ今回の選挙の最大の結果は投票率52%と言うことだろう。組織票で固めた自民、公明、共産が突出し、その他の有権者は誰に投票してよいのか判断がつかないで棄権した、と言うのが真相だろう。対立軸が形成されて無いので投票意欲がわかない、という事だ。

次の参院選挙は2016年。民主の海江田さんは議席を落として辞任するようだから、次の党首次第で民主の株が少しは上がることを期待したい。


安倍総理の解散・総選挙

2014年11月19日 | 政治

安倍首相が衆議院の解散を発表した。消費税10%先送りの信を問うのだそうだ。御自身の経済政策の失敗を選挙で誤魔化すつもりらしい。 

野党第一党の民主党があの体たらくなので、まあ自公が過半数割れする事は無い争点なき無風選挙だろうとタカを括っていた。ところが女房殿とこの件を話していてオヤッと思った。女房殿はこの選挙には必ず投票に行くらしい。いつもなら、こちらが引っ張っていかない限り投票なんて行かないくせにだ。

何故?と問うと、安倍はダメらしい。例の集団的自衛権の事をしっかり覚えていて、可愛い息子を戦場に送るような決定をした安倍を、首相にしておくわけにはいかないらしい。

安倍さんは女の執念深さを軽く考えているのではなかろうか。有権者の半数は女性で、そのかなりの部分は母親だ。母親達は息子を戦場に送ること、戦争で息子を失うことを本能的に恐れる。それが投票行動に繋がった時何かが起る、女は怖いよ。

ふと、そういうことを感じた。


集団的自衛権について

2014年06月14日 | 政治

集団的自衛権に関する論議が喧しい。集団的自衛権は同盟国の戦争に加担するもので、戦争放棄を規定した憲法9条に違反する事に議論の余地は無い。とはいえ元々、自衛隊なる戦力を保持していること自体が憲法9条第2項違反そのものな訳だが、共産党も社民党もその点はもう何も言わないらしい。これが、ドイツやアメリカなら当然の事ながら憲法は書き変わって然るべきだろう。日本人と言うのは本当に変っている...

自衛隊は朝鮮戦争勃発の1950年に、アメリカの意向で警察予備隊として組織されたのが始まりだ。ベトナム戦争でもそうだが、アメリカはアジアでの争いはアジア人同士で殺しあわせる、という基本的な戦略がある。日本はアメリカにとって、東アジアにおける最も重要な防波堤なわけだから、朝鮮戦争(中国、アメリカの代理戦争)で日本にも戦力としての貢献を求めた訳だ。

さて今回、安倍首相が声高、且つ拙速に集団的自衛権の閣議決定を求めている。この理由が良くわからない。なぜ安倍はこんなにも急いでいるのか?

私は、この裏にはアメリカの意向が強く働いていると見ている。問題は中国の台頭だ。恐らく今後10年のうちに中国は経済力、軍事力の両面でアメリカに匹敵する力を持つ。そして、その国家体制は共産党一党独裁であり、議会制民主主義とは明確に異なる憲法を持っている。以前このブログでも書いたが、戦争は結局のところ相手の憲法を書き換えさせる為に起る。  

http://blog.goo.ne.jp/pgpilotx/e/832b5884c5fddedbe68dad0fb3285f63

だとすると、国家体制の違う中国とアメリカはホットかコールドかは別にして、必ず争う運命にある。結局のところ、アメリカの対中戦略の行き着くところは戦争しかない。そして、それにはアジア人同士を充てるのが基本戦略だ。そこで、アメリカとしては対中戦争の前面に日本を振り向けたいと当然考える。これが、集団的自衛権論議の核心だろう。

さて、そのアメリカの意向を受けた安倍首相の目の上のタンコブが公明党だ。公明党はご存知の通り創価学会の政治部の様なもので、その政治信条の裏には宗教的な信念がある。今回の集団的自衛権に関しては創価学会(つまりは池田大作)が反対を唱えている以上、安易な妥協は絶対にしないと見ていた。ところが、ここに来て風向きが逆転して合意の意向を見せ始めている。これはいかなる事か...

事態が逆転したのはこの出来事の後だ、

6月2日の事で、キャンベル前国務次官補が公明党の山口代表と極秘で会って以降、風向きは変わった。この会談でアメリカはある事柄を公明党に突きつけたと思われる。それはある週刊誌が取り上げている以下の話が真実に近いのではなかろうか?

「もし、公明党が集団的自衛権に反対したら、アメリカが創価学会をカルト認定するらしい」

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150966/1

アメリカでも大々的に布教活動を展開している創価学会にとって、カルト指定は致命的になる。池田大作も、これには妥協せざるを得ないだろう。

結局のところ、日本はアメリカの意向に従って朝鮮戦争で自衛隊を作り、今度は同様にアメリカの防波堤として中国と闘うハメになるのだろう。まあ、地政学的にアメリカと中国に挟まれた小国の運命とはこんなものか...


選挙は終わった

2012年12月17日 | 政治

 選挙結果は安倍自民党が294議席を取り57議席と惨敗した民主党の野田佳彦は辞任する。投票率は戦後最低の59.32%、なんとも締まらない選挙であった。ちなみに私が投票した候補は見事落選でした。

 この結果を見て、民意が自民支持かと言うとそういう感じはしない。民主、維新、公明が票を食い合い、自民が漁夫の利を得たに過ぎないように思う。来年7月には参議院選挙がある。そこまでの半年間で安倍総裁率いる自民党が何かを成すか?恐らく何も出来ずに(あるいは過激に何かを成すか、例えば対中問題)支持率はじりじりと下がり参議院で捩れまくるのではなかろうか。日本の政治の漂流は続く。


明日は衆議院選挙

2012年12月15日 | 政治

 明日1/16は衆議院選挙の日です。経済、原発、社会保障、TPP、消費税等々問題が山盛りで一体、誰に投票すべきか本当に迷ってしまいます。

 ただ、私自身は今回の選挙で自民党の安倍総裁と維新の石原代表が憲法改正を声高に主張していることが一番気にかかります。問題は彼等の主張に同意した国民が増えてその流れが出来る事です。

 中国は航空機による尖閣列島の領空侵犯を行いました。再度、侵犯があれば自衛隊機がスクランブルをかける事になるでしょう。そうなると中国は軍用機による侵犯を主張し軍事衝突の可能性が出てきて極めて切迫した状況になります。その時点で安倍総裁が首相であれば彼は大いに強気に出るのでしょう。戦争勃発です。その状況で改憲論議が国民の支持を得れば歴史の巻き戻しが起るやも知れません。

 それを避けるために、今回の選挙で自民党にボロ勝ちさせるわけには行かない。諸派それぞれありますが死票とならずに対自民勢力となりうるのは民主党を軸に考えるしか選択肢は無い。民主党もメロメロ、ヘロヘロでダメですが個人的に野田首相には期待をしています。彼は困難な状況下で消費税法案を通し小沢氏を追い出し民主党をまとめつつあります。

 ということで、明日の投票はその方向で考えたいと思います。


卒原発らしい

2012年11月28日 | 政治

 滋賀県の嘉田由紀子知事が、卒原発をスローガンにして新党を立ち上げた。 しかしそこに合流するのは小沢一郎、河村隆、亀井静、山田正彦のオジサン・カルテットだ。 この4名、昨今の言動を見る限り若者や主婦層といった浮動票を集めるには程遠い存在、逆に絶対に投票してもらえないクチだろう。 要は土建族・郵政族・農水族・減税ポピュリストの集まりでしょう。 これが見え見えで見栄えが悪いので嘉田知事を担ぎ出したものと見える。

 嘉田さんとは直に対面したこともあるが、蚊の鳴く様な細い声でしゃべる小柄な女性でとてもオジサン・カルテットのリーダーシップを取れるとは思えない。 

 もちろん原発政策については真面目に考える必要がある。将来のエネルギー需要、核廃棄物の処理、廃炉に要するコスト、代替エネルギー等々、本当にやろうと思えば気分だけでかたがつく問題でないのは明らかだ。しかし、日本人は福島で ”原発は危険だ” という教訓を得たことも決して忘れてはいけない。

 しかし、この原発問題ひとつをとっても果たして日本の政治家... いや、日本人そのものが進むべき道筋を見つけることが本当に出来るのか、心もとない気がしている。 いままでの原発稼動で蓄積したプルトニウムの半減期は2万4千年...この時間スケールの問題を政治家は本当に理解できるのだろうか?

 いづれにせよ選挙はじきに結果が出る。 嘉田さんが小沢さんの神輿に乗るのは勝手だが有権者はそれほど馬鹿では無いと信じています。狼がヒツジの皮を被ってもシッポは隠せませんよ。

ps; 先日、自宅前を、橋下徹ですと連呼しながら維新の街宣車が通り過ぎた。あれに、本当に橋下さんが乗っていたのだろうか... 


あっぱれ野田君

2012年11月14日 | 政治

衆愚政治 ポピュリズム 大衆迎合 政治家の品質低下は目を覆うばかり だが、野田首相の16日解散宣言には恐れ入った。 彼は漢 日本は腐りかかった林檎のように成り果てているが野田氏のような骨のある政治家がいる事は一縷の望み 希望 だと、思います

 橋下、渡辺両氏もまともな事を言っている 安倍、石原両名は論外 私は政党より人で選びたい