ブログ更新をさぼっています、ポリポリ。 菅さんについて、一言。TVや新聞を見ると不信任案が否決された後も未だに菅止めろの大合唱だ。私は二世議員に比べて市民運動出身の菅さんは嫌いではない。また、理系出身であることにも近親感が沸く。TVのコメンテーターや新聞の論調は止めろ止めろと言うばかりでなんだか菅さんが可愛そうになってくる。菅さんが首相の座にしがみついている、との意見があるが彼自身は目処が付けば止めるといっているし、国会答弁での苦しい立場などを見ていると首相の座に居ることがそんなに素晴らしい事だとは傍目には思えない。現に福田元首相のように、極めてあっさり座を降りた例もある。菅さんの意図は、目処を付ける責任を果たしたい、という思いだろう。これは簡単に責任放棄する事より、よほど大人の男らしいあり方だ。
自民党は政権の座を追われて二年。今まで何十年とその権力を握り、それを利用して好きにしてきた連中にとって、この二年間は本当に辛いのだろう。なんせ国家権力をその手中にしていないもの達の影響力はひたすら低下し誰もなびかない、誰も付いてこない状況が続いているわけだ。自民党はそれを取り戻すために必死で菅を引きずり降ろし、願わくば解散、総選挙をへて国家中枢への回帰を図ろうともがいている事は、見え見えである。
菅を引きずりおろすと自民党にはチャンスが巡ってくるだろうが、国民にとって何か良いことがあるのか?菅さんがあんなにも言われるどんな失態をやったというのだ?原発問題が自民政権だったら簡単に解決したとでもいうのか? はっきり言って、誰がやっても現状を乗り切るのは難しいだろう。
大連立の話があったが、そうなれば法律が衆参両院で通過するようになり政治は回転する。勝手にほいほい法律を通すのもどうかとは思うが、国難を乗り切るため、ここは政治家の良心を信じよう、位は国民は思っている。しかし、大連立は話が詰まらない。自民党の思惑は政権復帰だし、民主党はそうはさせじ、だからだろう。大連立がなければ菅さんが止めたとして、いったい何がメリットだ?民主党は解散権を守るために決して谷垣首相には同意しないだろう。そうなると、民主党の誰かが首相?見回すと小物ぞろいではないか。自民から見れば小物のほうが組みし易いだろう。しかし、国民にとってより弱いリーダーは不幸である。菅さんは一年政権を維持したが小物首相では半年しか持たないかもしれない。
私の政治的立場は敢えて言うなら左気味浮動票である。民主も自民も積極的に支持しているわけではない。ただ、国民不在の政治権力闘争にはうんざりだ。あの連中はきっと己の事に夢中になりすぎて、国民が覚めた目で冷静に彼等の振る舞いを見ていることを忘れているのだろう。
詮無い望みかも知れないが、現行首相を中心に大連立を組み、一致団結して国難を乗り切り日本の復興を推し進める...なんて事が御伽噺に思えるような日本は、本当に駄目な国になったのかもしれない。