昨日は未明から夜中までブータンと国外のインターネット回線が切れてしまった。自宅から大学のサーバーや、一部ブータン政府サイトにはアクセスできるのだが日本やその他の国にはアクセスできない状態が一日中続いた。銀行業務もシステムストップしてATMも止まったようだ。地元紙によるとティンプーとプンツオリン間の光ファイバーの接続ミスが原因のようで、12月6日頃からインターネットの調子が悪かったのと関係があるらしい。http://www.kuenselonline.com/2011/?p=22709 実は来学期から、ブータンで初めてのオプトエレクトロニクス講座を開講するわけだがうーん、これはなかなか重責であるぞ。
ところで近所のトルサ河のこの間まで,なにも無かった川原が大変なことになっている。
ブータン中から大変な数の人々が集まってきているのだ。
大学学長の意見では人数4万人らしい。4万人と言えば総人口70万人のブータン人の5%以上です。日本で言えば500万人が九州の筑後川あたりの川原に集まる様なものですよ!これはカマ・ワンという宗教行事でここに集って日がな一日、高僧の話を聞いたりお教を唱えたり周りの人とおしゃべりしたりして過ごしている。ざっと見て横200人、縦200人くらいは居そうなので4万人はあながち誇張ではなさそうです。(学長は極めて真面目な信頼に足る方です。)
実はこれは宗教行事にかこつけてはいますが、高地の人たちが避寒のために低地に移動するトランスヒューマンという生活様式なのです。人々は生産活動は一切せず、こうやって12月初旬から3月頃までここで過ごします。なかなか優雅なものですね、生活に余裕がなければなかなか、こんなことは出来ないでしょう。
出店もあります、トイレも川に張り出した立派な水洗便所が設置されています。