なんだかのタイトルだけどかなり面白い本です。僕らが小学生だったころクラスに酷いアレルギーの子がいたかと思い出すと、青洟を垂れた小僧はいたがアレルギーなんて聞いたことが無かった。ところが、今はそこら中にアレルギー症の子供や大人がいて花粉症なんてかかってない人の方が珍しいくらいだ。
この違いは何だろう? それは微生物とのかかわりにカギがある。結論から言うと生活環境が無菌的になりすぎたのが原因です。酷いアレルギーでショックを起こして死にそうな子供を農村の牛や豚のいる環境に送り込むと一年もたたないうちに元気になりアレルギーが消える。そう、人間は微生物とともにあるのが正常な姿で、余りにも無菌的な環境では生きていけないのです。
我々の大腸の中には数百兆のバクテリアが生活していて有益な栄養素を発酵で産生している。これを抗生物質などで殺してしまうとヒトは下痢や腸管に穴が明いたりなど酷いことになる。腸内細菌が居なければ健康は維持できない。
この腸内環境を整えるために糞便移植という非常に有効な方法がある。聞くと顔をしかめる向きもあろうが健康者の雲古を水で溶いてお尻の穴から注入するのですな。本当の話、これが抜群の効果をもたらす。安倍晋三の大腸炎なんぞこれで一発で治る。
というような事がぎっちりと書かれた本で、読んで損は無いですよ。
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