どこまで続くぅ、ジョンジェのインタビュ~ですが
コチラの記者さんは、二択や聞きにくい質問をズバズバしてくれて、
とっても面白いQ&Aでしたワ。
ってことで、毎度のエエ加減

P子流で訳したく思います

危険な挑戦、観客のショックが心配
俳優はまこと特別な存在だ。
カメラの前で当たり前のように嘘をついて他人の生活をする。
シナリオに登場する他人の人生をなめらかに描き出す。
俳優イ・ジョンジェが「私はイ・ジョンジェではなく、『下女』中のキャラクターだ」
そう考えれば、その時からイ・ジョンジェは消え、そこに映画のキャラクターが現れる。
もしイ・ジョンジェが演技をする時、嘘発見機を設置すれば警報音が鳴るだろうか。
恐らく鳴らないだろう。
彼は良い映画を見る目を持った良い俳優であり、真心を尽くして演ずる俳優だから。
興行の打率は高くはなかったが、彼が出演した映画は、少なくとも、やろう思う内容が明確だ。
『下女』を通し、危険な挑戦をも楽しむ準備が出来ているイ・ジョンジェ。
Q : シナリオを見た時、思ってた画像と完成された映画は似ていましたか?
A : とても違いました。 現場でたくさん修正しましたし。
完成された映画を見ると、シナリオより良い場面が多くて幸いだ、と思いました。
Q : 出演配分が思ったより少なかったですが、それに対する物足りなさはなかったですか?
A : シナリオを初めて貰った時からそうだったから。
全て撮ってから編集されたわけではないので。
惜しい感情があったら、あの時に受けてなかったでしょう。
フ ンというキャラクターを演じながら最もポイントを置いた部分は、
彼が持っている男性的な魅力でした。
上手くやらなければ、元も子もない、それこそ危険な挑戦でした。
イメージが悪くなるキャラクターなので迷いましたが、イム・サンス監督を信じました。
Q : シム・ウナ、チョン・ジヒョン、イ・ミスク、キム・ミニ、イ・ヨンエ、
故チャン・ジニョン、イ・ミヨン、チョン・ドヨンなど、共演した女優が豪華です。
作品を選択する時、女優も重視する方ですか?
A : しないといえば嘘でしょう。
一緒に演技しなければならない仲間の俳優だから神経は使います。
だが、あまり関係ありません。
製作会社や演出者が合うと思えば、その意見に従います。
Q : 『下女』のシナリオを貰って、フンというキャラクターがどんな人物なのか
すぐにイメージが描けましたか?
A : シナリオと監督、そして対話だけでキャラクターを描くことができました。
そのためか分からないですが、演技をするにあたって、あまり無理はありませんでした。
監督と多くを語りながら細々としたものが一つずつ変わっていき、
キャラクターがより一層具体化されました。
キャラクターを演じるのは難しくなかったけれど、
あのような台詞を言わなければならないということが刺々しかった。
観客が映画の中の私の姿にショックを受けなければと思います。
Q : 原作は、ひょっとして見ましたか?
A : 見ることは見ました。 全く違う映画だから大きい影響は受けなかったです。
Q : 共演したチョン・ドヨンさんはいかがでしたか?
A : (暫く悩んだ後)相手に刺激を与える俳優でしたよ。
Q : 共演する俳優に刺激をたくさん受ける方ですか?
A : どうしてもそうなります。 良い俳優に会った時はとても刺激を受けます。
「あっ、あの人あんな風にするけど良いんじゃない?」
私ももう少し上手くやらなければ、と念を押し ます。
Q : 今までしてきた役割とは全く違うイメージですが?
A : とても心配になります。
アララ(ため息)「おっ、イ・ジョンジェは実際生活でもあんな感じなのか?」
そんな声が聞こえるかと思うと少し不安です。
それは演技が上手いという称賛でもあるが、
劇中のキャラクターと私を同一化する観客がいなければ良いですが(笑)
Q : 作品を選択する時、最も考慮する部分は?
A : 全体的な話しの流れを見ます。 つじつまが合わない話には興味を持ちません。
興味が持てる話しなら、比重に関係なく選ぶと思います。
Q : 作品を選ぶ時、ドラマと映画の基準が違いますか?
A : 映画は最初のシーンからエンディングまで全て出来上がってるでしょ。
シナリオに全て書いてあるから、変わるとしても30%以上は変わらない。
ところがドラマの場合は違います。
ストーリーが変わることも多いし、ジャンルもまた変更されます。
金銭的な部分は関係ないのに、製作環境が劣悪となると、
俳優に時間的な余裕を与えないのが惜しいです。
こういう事があるため、ドラマを選ぶ時はさらに慎重になります。
Q : 過去の自身の作品を見る方ですか?
A : わざわざ見ることはないです。 TVで放送すれば見るくらいです。
Q : キャラクターを1つ終えると簡単に抜け出せる方でしょうか、
それとも、長く引きずる方ですか?
A : はやく抜け出そうと努力する方です。
新しい作品に入ったら前作のイメージを持っていてはいけないでしょ。
いくら消そうと努力しても消せない時は苦しいです。
Q : 今まで最も消しにくかったキャラクターは何ですか?
A : 「砂時計」です。
とにかく、あれを撮って以来、監督に「オイ、目の力を少し抜け」
「肩をほぐして」と、よく言われましたから(笑)
Q : 作品ごとにヘアースタイルが似た感じがするけど、固執される方なのですか?
A : 似てないと思うけど(笑)
東洋の男がヘアースタイルだけでスタイルを変えて変化を与えようと言うのは
あまり簡単なことではないし、見た目にも効果的ではないようですね。
Q : 皆が、イ・ジョンジェさんが出演したら良いと思う作品と
イ・ジョンジェさんが出演したい作品は相反するかもしれません。
前者を選びますか、後者を選びますか?
A : 観客の好きな作品を選ばなければいけないでしょう。
でも、演じる私にやる気が出なければいけないじゃないですか。
私が楽しく演じれば、観客はさらに好んでくれると信じてるので、
後者を選択しそうです。
私が出演したい作品で興味がわく演技を見せれば、観客も楽しめるのです(笑)
Q : 今回の作品はたくさんシーンがありましたか?
前作『1724~』より、あまりシーンがなかったのですが。
A : あの作品はもっと楽しみが膨らみました。
面白ろく走って走って、そういった面白味はもっとありましたよ。
ところが、今回の作品も面白味は侮れなかったです。
監督と私とは相性がピッタリ合うパートナーと言うべきでしょうか。
お互い、よく笑いました(笑)
Q : 演技をする時どんな監督が気楽ですか?
任せる監督と俳優の能力を最大限に引き上げる監督がいるでしょう。
A : ある作品では、明確に指示を与えられることが気楽な時があり、
ある時はあまり指示を受けず、私に気楽に任せてくれると良い時もある。
作品の性格によって変わるようです。
Q : 今まで最も相性が良かった監督は?
A : イ・ジェヨン監督が一番合ったみたいです。
( 『情事』、『純愛譜』の監督さんっすな

)
その次にキム・ソンス監督(『太陽はない』)、イム・サンス監督、
キム・ヨンファ監督(『オー!ブラザーズ』)それくらい(笑)
Q : 『タイフーン』の、クァク・キョンテク監督はどうだったんですか?
A : 私はどの監督ともよく合います。
興行が上手くいこうがいくまいが、作品が終わった時、
印象が悪くなったことは一度もありません。みな良かったんですよ。
Q : 情にほだされて出演したりはしないのですか?
A : 以前はありましたが、最近はしなくなりました。
なので「昔はジョンジェは義理があったのに、最近はなくなったそうだ」
と言った話しも出てくるけど、みな昔の話でしょう。
Q : 自身に入ってくる仕事とチャンスは満足される方なのですか?
A : 満足はしてません。 もっとしたいです(笑)
Q : 演技経歴に比べて作品数は多くないですが。
A : 良い作品があれば多作をする必要はありません。
良い作品であれば、1年に2作は撮りたいです。
今回、私も『1724~』以降の出演なので驚いてます。
Q : 1本の映画を観客に披露するまで色々な過程を経ますが、
どのような時が面白いですか?
A : 撮影が最もおもしろいです。 昔は撮影が一番嫌だったけど(笑)
Q : 撮ることが最も面白いことに変わった瞬間はいつでしたか?
A : 多分『太陽はない』を撮りながら変わったようです。
撮影現場に行くのも辛く、遊びたかったのに、
『太陽はない』の撮影現場に行ったら、チョン・ウソン氏がとても熱心なんです。
準備から熱心で、自分の台詞を変えるよう監督に相談してました。
2人が話すのを見てると「あの人は自分が楽しくてああするんだな」と。
興味がなければそんなことしませんよね。
「あの人は本当に仕事を楽しんでる、私もああすれば現場で本当に楽しめるかも」
そんな気がしましたよ。 でも、1日では変わりません。
そこで影響を受け、1年、2年が過ぎ、一作品ずつ撮ってるうちに、
今このように現場で楽しめるようになったわけです。
Q : 役者の道に入って危険を感じた瞬間はありましたか?
A : 演技的に大きい危機はなかったようです。
順調ではないが、それでも本当に何事にも遭わなかったようです。
興行作は多くないですが、イメージが悪くならずここまでよく来ました。
そう考えれば、私のファンや観客がイ・ジョンジェを眺める視線が
真に好意的であるようですね(笑)
Q : 観客数の多い映画と、賞が受れる映画、
2つの内、1つだけ選択しなければいけないなら、どちらを選びますか?
A : 本当に難しい質問ですね。 私はどうしなければいけませんか?
ヒット作と賞を受ける映画、2つの内1つを選択するべきだとすれば、
私は興行を選びますよ(笑)
Q : 親しいチョン・ウソン氏みたいな場合、監督の準備もして海外進出もしました。
海外進出に対する欲はないですか?
A : 海外進出が欲を持つんですか。 熱心でいれば私にも機会があるでしょう。
演出は私の分野ではないようです。
イム・サンス監督と同じ才能があれば分からないが。
でなければ、早目にあきらめます(笑)
Q : 劇中、フンはお金であらゆる事を解決しようとするキャラクターですね。
世の中にお金で解決出来ない物があるとすれば?
A : とても多くありませんか? それはまさに人の心でしょう。
人の心の中には愛があり、友情もあり、義理、信義等々、
こういうものは全て人の心から出るから。
人の心はお金で買うことが出来るでしょうか?
人の心は真に生きるということのようです。
Q : 恋愛したいと言う気持ちは持たないの?
A : どうして持たないんですか。
こんなにガールフレンドなしで長くいたことはないんですから。
Q : 同年代の俳優は、皆パートナーを探して行くのに、
苛立ちのようなものないですか?
A : 苛立ちはないです。 結婚したいと言うより、恋愛がしたい。
誰かが結婚しても、羨ましいと言う気持ちはあまりないです。
恋愛しているのが羨ましいことであって、結婚することは羨ましいわけではないから(笑)
Q : 恋愛する時はどんなスタイルですか?
A : 私は自分で言うように、合わせようとする方です。
何をするにしても、合わせようとする方でしょう。
Q : イ・ジョンジェを知らない国に自身を知らせる三作品を送らなければならなかったら、
どの作品を送りたいですか? ドラマも含んで。
A : 『若い男』、『太陽はない』、『純愛譜』この三つの作品を送りたいですね。
Q : 最近の作品はないですね。その作品に愛情を持っている理由は?
A : 『若い男』はとても愛着あるキャラクターです。
私が俳優なのでそう思うのかも分からないが、
俳優志望で出世したい欲望がよくわかります。
『純愛譜』は個人的に凄く好きな映画の1つです。
『太陽はない』は撮影しながら楽しかったんです(笑)
Q : 自身の演技を見た時、満足できない方ですか?
A : どうしてもそうなります。 自分の演技に満足する俳優はいないでしょう。
Q : それでも自分を褒めてあげたい瞬間はあるんじゃないですか、
そういう時はなかったんですか?
A : 『下女』に出演したのは本当に良い決断でした。
良い映画で主役として演じることも良いが、良い映画に共に参加したということも
重要だと言うことを今回の作品で知りました。
Q : 学ぶべき作品1つを終えると、心に残るものがあるでしょう。
今回の作品が終わって何が残りましたか?
A : 役者はどんな作品を撮ってもキャラクターしか残りません。
監督には映画が残ります。役者には映画は残らずキャラクターが残ります。
今回の作品も、やはりキャラクターが残りました。
Q : 興行はどの位を予想しますか?
A : およそ250万くらい。 その位あれば良いですね。
Q : 興行だけでなく、カンヌ映画祭でも良い便りがあったら良いですね。
A : そうですね。 私達の映画だけでなく、『詩』も受けて欲しいですね(笑)