Esquireさんにジョンジェのインタビューが載ってました
ファッションセンスを褒められたJJは、謙遜するのかと思いきや、
さり気なく自慢してるトコが笑えるけど
そんだけ本人は自信あるってことなんだよネ
(確かに記事読んでると、昔は先駆けとして崇められてたのかも… )
んじゃ、毎度のなんちゃって訳だけど 行ってみっか~
大韓民国で最もスタイリッシュな男、イ・ジョンジェ
イ・ジョンジェは、大人になりきれない、言わば若い男だ。
Q : もう21年です。男性のロールモデルであり、女性のロマンとして…。
JJ : 21年ですか?気持ち悪いですね。
Q : デビュー当時から今まで、常にお洒落な人でした。
今日の服はファッションを専攻した私としても本気で見習いたいぐらいです。
(彼が着ている白と紺が調和されたトムブラウンのTシャツは奪いたいほどだった)
JJ : 10数年前までは、俳優が着こなすというのは褒め言葉ではなかった。
俳優はモデルでもないのに、何でそんな服を着るんだ、とも言われた。
そんなことを聞くと、“どうしてダメなんだろ?”という気もしました。
今になってみれば、気を配って着てみて本当に良かったと思います。
そして、私がなぜそんなことに萎縮したのか…、
これは私の立場を整理して相手に話せるようになったからです。
結論として、私は流行を敏感に受け入れたということです。
Q : 先を行く?
JJ : リードして新しいことを提示した事はなくても、流行には遅れなかったと思います。
流行は時代の流れだと思います。
俳優という職業は人間の真実をどれだけ観客に上手く伝えられるかが最大な課題じゃないですか。
時代の流れが読めなければ同世代の人達がどんな感情や考えを持っているのか分からない。
そうなると、古臭い考えを聞くようになるでしょう。
したがって俳優は時代の流れ、つまり流行とは切っても切れないのでは。
Q : 私はこう思います。
イ・ジョンジェがいたから チョ・インソン、ハ・ジョンウ、カン・ドンウォンのような
スタイリッシュな俳優たちが出現したと。
JJ : ありがとうございます。
Q : 大韓民国最高のスタイリッシュな男にあなたを選んだ理由は、
これまでの作品が証明してくれます。
1993年のデビュー作「恐竜先生」と、何よりも1994年ドラマ「フィーリング」が
真っ先に思い出されます。一言で、今までにない破格でした。
上下ともジーンズの言わゆる“青春ファッション”から、チェルシーブーツ、
ベルサーチスタイルのカラフルなニットなど圧倒的でした。
JJ : 当時、ベルサーチが人気でした。
なのでベルサーチの売場やショーの写真など見ながらスタイリングを真似しました。
そして私がドラマで参考にしたのがLAで活動するラッパーのスタイルでした。
ルーズにフィットしたデニムシャツを、一番上のボタンだけ閉め、すべて開けました。
Q : このスタイルは20年が過ぎた今、最も流行してます。
JJ : 当時、LAのラッパー達がそう着たのを見て真似しましたが、
パンツまで幅広にするとミュージシャンに見られないかと思い、
パンツはスリムフィットにし、上だけそのように演出したことを思い出しました。
Q : 1994年、シン・ウンギョンと共演した映画『若い男』と
1995年ドラマ「砂時計」のベク・ジェヒ役も欠かせません。
JJ : 暴力団の一員でしたが、ボスの娘を守るボディーガードの役だったたので、
フォーマルなスーツを着たら良いのではと思ったんです。
主役ではなくても出番がかなり多く、スーツ3着、シャツ4枚で撮影しました。
ネクタイはもっとありました。
だから1つのスタイルなのに、毎回着替えたような感じを与えました。
Q : やはりあなたは毎シーン、スタイリストから与えられるまま
服を着替える俳優じゃなかったんですね。
服装から現実性を与えようとする積極的な努力。
スーツもただフォーマルなものではなかった。アルマーニ風と言うべきでしょうか?
シルエットが豊富だった。ホワイトカラーも着、ネクタイもとても太く結んだ。
JJ : その通りです。
アルマーニ風でした。ジョルジオ・アルマーニのスタイルがピッタリだったんです。
Q : そのようなスーツを着た俳優はそれまでいなかった。
JJ : そうですよね。
当時は海外ブランドを着て撮影するということ自体、容易ではありませんでした。
出演料に比べ 衣裳代がかかるので。
私の立場では、どうすればもっと良い姿を強烈に見せれるかという欲で投資したので
全然惜しくなかったです。
Q : 青春のアイコンとして、オム・ファタールの姿を現したのが、
まさに1997年、映画『火の鳥』として記憶します。
高等時代、密かにその映画を見ながらあなたが着ていた強烈カラーの
モダン・ルックに目がいきました。
JJ : その時もいくつかのブランドを着ました。
中でもロメオ・ジリ(イタリア出身のデザイナーで独特なシルエットとパターンの紳士服を披露した)を
特に多く着ていたと思います。
Q : 『火の鳥』の時、特に話題になったのが彫刻のような体だった。
もちろん「愛はブルー」での水泳選手役や、『若い男』でジージャンを着た姿も話題だったが、
断然『火の鳥』で完成されたのでは。
最近は多くの男優が鍛えられた体を見せるが、この方面でもあなたは先駆者でした。
JJ : 当時は演技的な面をもっと話して欲しかったのに、
体やファッションの話しが多くて少し残念でした。
実は今も時々あります。
映画『新世界』でもスーツがよく似合う、このような言葉が多いですね。
Q : 演技力とスタイルが反比例するとは思いません。
JJ : もちろん。当時は国内の俳優は体を鍛えてなかった。
私は幼い頃から運動が好きだったので可能だったと思います。
しかもその頃はハリウッド映画が全盛期で、当時、がたいの良い外国俳優を見ながら、
私も彼らのようになりたいと思いました。
Q : 1998年は今でも親しい友達である(彼は、ベスト・フレンドと称した)チョン・ウソンさんと
『太陽はない』で青春のサマールックを演出し、
『情事』ではミニマルなスタイルで濃いメロー演技も見せてくれました。
JJ : あの時、初めて私はスタイリングをしませんでした。
チョン・クホさんがしました。
映画全体のアートディレクターを務めながら、イ・ミスク先輩と私の服までしてくれたんです。
Q : 私が新入生の頃、『情事』のあなたのヘアースタイルはまさに旋風的な人気でした。
全ての男があなたのように髪を短く切ったため、暴力団かと言われた。
JJ : 西洋の俳優の中に“千の顔”を持つと称する人がたまにいるじゃないですか。
変身がとても上手いからです。
西洋の俳優は目鼻立ちがハッキリし、髭も濃く、ヘアカラーも多様に変えられます。
作品によって金髪や黒髪、なめらかな茶色まで自然に変化が可能です。
ところが、東洋の役者は突如黄色に髪を染められません。
黒髪で髪も薄い。だから作品によって髪は短いか長い、たまにカールをする程度でしょ。
Q : 2000年代に入ると『イルマーレ』、『純愛譜』、『インタビュー』、『ラストプレゼント』
『オーバーザレインボー』、『タイフーン』のように、
スタイルよりキャラクターに集中するという印象を受けました。
JJ : その頃から映画の環境がとても変わりました。
専門知識とノウハウを兼ね備えた映画スタッフが増え、私も彼らに頼りました。
出演する私は本当に演技だけを考えられるようになりました。
Q : 今まで映画にだけ集中していますが、
2009年、最後のドラマである「トリプル」も面白く見ました。
JJ : あの時からスタイリストのチョン・ユンギさんと一緒にいます。
それまでは映画ばかりでした。
その前に「エアーシティ」という作品をハン・ヘヨンさんとしました。
ユンギさんとは当時、知人の紹介で会って、今も一緒にしています。
Q : 2010年『ハウスメイド』から『泥棒たち』、『新世界』まで、最近3~4年の作品は
大衆に今まで知られなかったイ・ジョンジェのイメージを与えています。
一言で “イ・ジョンジェは男だ” と言えましょう。
モダンでセクシー、ノワール的な要素も含むスタイルでした。
JJ : 『ハウスメイド』の前、私が思ったのは、
最近の男性はかなりユニセックスだと言うことです。
それで男臭い俳優が少ないと思い、ならば男性的なキャラクターをしてみようと思い
そのような作品を選択したと思います。
Q : “第2のイ・ジョンジェ時代” に頂点を極めたのは、まさに『観相』の首陽大君でした。
既存のベク・ジェヒから続くイ・ジョンジェというキャラクターを
全部忘れさせるほど強烈でした。
JJ : かなり前から男性的で強いキャラクターがしたかったのに、
“なぜ私にはそのような作品が来ないのか”と悩みました。
すると『観相』を作ったハン・ジェリム監督がとても強いキャラクターの首陽大君を提案してきました。
会って聞いたんです。私が上手に出来ると思って言ってるのかと。
すると『ハウスメイド』を見て、そう思ったそうです。
『ハウスメイド』は映画の素材自体は強い部分もありますが、私はそんなに強く演じなかった。
『ハウスメイド』での私は権力を強く見せた。もし首陽大君のもの凄い権力を得て私が演じたら、
うまく表現できると思って提案したそうです。
Q : インタビューをしながら感じた点は、僭越ながら、本当に考えが若いということです。
作品のキャラクター分析はもちろん、スタイルに対する情熱的な投資、
『泥棒たち』や『観相』のようにメインの主役でなくてもキャラクターが良ければ
果敢に挑戦する姿もそうです。
前に述べた通り、時代の流れ、つまり流行を読む慧眼と言いましょうか。
JJ : 海外では既に以前から主演と助演の概念がはっきりしていません。
そして、マルチキャスティングもとてもたくさんしました。
『泥棒たち』の場合、このようなスタイルで行くと他の人達との雰囲気を害さないながらも、
私の色を出すことができるだろうと思いました。
事実、『観相』で首陽大君キャラクターのシナリオを見ると、計80ページですが、
40ページまで首陽大君の出番がありません。
なので最初は 一体私の役は? 何をしろと言うのか? と思いながら読みました。
最初のシナリオでは首陽大君は今の映画よりはるかに強烈でした。
それで“無条件でやるべきだ”と思いました。
この位のキャラクターなら、主人公でなくてもやるに値すると思ったんです。
Q : 韓流をはじめ、役者の位置付けが変わりました。
中華圏でも大きな人気を集めた『泥棒たち』に続き、
チェ・ドンフン監督の『暗殺』を準備していると聞きました。
俳優にはどのような役割が必要になるでしょうか。
JJ : 韓国映画ないしはドラマがこれからさらにもっと良くなると思います。
今は国内を超えてアジア全体が一つの市場に結ばれ始めました。
音楽はすでにアジアを超えてます。
いずれ中国や日本などの作品も国内市場で人気を集める日が来ると思います。
今の影響力と比較すれば、韓国はまだ製作本数が少ない方です。
役者が もう少し時間をかけ、もっと多くのコンテンツを作り出さなければならないのは
既成事実のようです。
Q : 昨今、男優とファッションはどんな関係がありますか。
JJ : センスよく服を着るのは重要です。
自らいかなる服を着、どの場所にいる時が一番自由に動けるかを考えるのが大切でしょう。
Q : 結局、俳優にはファッションセンスが必要なのだ…。
JJ : 当然必要です。俳優だけでなく、他の職業の方も同じです。
通勤時、デートの時、職場の上司に会う時、会食する時では着る服が違うじゃないですか。
朝出かける時、今日は誰と会い、どこに行くかを明確に考えなくてはいけません。
Q : あ、それがまさにあなたがいつもスタイリッシュでいる秘訣なんですね。
以前スーツブランドビジネスをした記憶がありますが、
今後もファッションビジネスに対する計画はありますか。
JJ : 今は俳優の仕事をより熱心にしなければいけない時だと思います。
時間が経ってファッションについてさらなる関心が生じ、
“一度やってみようかな”と思う時が来るかも知れない。
でも、今はありません。
Q : いつの間にか40代前半となりました。
イ・ジョンジェはどんな俳優、どんな男として認識されることを願みますか?
JJ : いつも同じ思いですが、人が見るとやや“子供っぽい”と思われる位が良い。
若い考え方を持ちたいと言うのが願いです。
そんな思考を通じて新たな何かが出てくると思います。
若い人達と一緒に仕事をし、付き合う。未だ私にはこういうことが面白いです。
重要というより面白いんです。今のところ…。
ファッションセンスを褒められたJJは、謙遜するのかと思いきや、
さり気なく自慢してるトコが笑えるけど
そんだけ本人は自信あるってことなんだよネ
(確かに記事読んでると、昔は先駆けとして崇められてたのかも… )
んじゃ、毎度のなんちゃって訳だけど 行ってみっか~
大韓民国で最もスタイリッシュな男、イ・ジョンジェ
イ・ジョンジェは、大人になりきれない、言わば若い男だ。
Q : もう21年です。男性のロールモデルであり、女性のロマンとして…。
JJ : 21年ですか?気持ち悪いですね。
Q : デビュー当時から今まで、常にお洒落な人でした。
今日の服はファッションを専攻した私としても本気で見習いたいぐらいです。
(彼が着ている白と紺が調和されたトムブラウンのTシャツは奪いたいほどだった)
JJ : 10数年前までは、俳優が着こなすというのは褒め言葉ではなかった。
俳優はモデルでもないのに、何でそんな服を着るんだ、とも言われた。
そんなことを聞くと、“どうしてダメなんだろ?”という気もしました。
今になってみれば、気を配って着てみて本当に良かったと思います。
そして、私がなぜそんなことに萎縮したのか…、
これは私の立場を整理して相手に話せるようになったからです。
結論として、私は流行を敏感に受け入れたということです。
Q : 先を行く?
JJ : リードして新しいことを提示した事はなくても、流行には遅れなかったと思います。
流行は時代の流れだと思います。
俳優という職業は人間の真実をどれだけ観客に上手く伝えられるかが最大な課題じゃないですか。
時代の流れが読めなければ同世代の人達がどんな感情や考えを持っているのか分からない。
そうなると、古臭い考えを聞くようになるでしょう。
したがって俳優は時代の流れ、つまり流行とは切っても切れないのでは。
Q : 私はこう思います。
イ・ジョンジェがいたから チョ・インソン、ハ・ジョンウ、カン・ドンウォンのような
スタイリッシュな俳優たちが出現したと。
JJ : ありがとうございます。
Q : 大韓民国最高のスタイリッシュな男にあなたを選んだ理由は、
これまでの作品が証明してくれます。
1993年のデビュー作「恐竜先生」と、何よりも1994年ドラマ「フィーリング」が
真っ先に思い出されます。一言で、今までにない破格でした。
上下ともジーンズの言わゆる“青春ファッション”から、チェルシーブーツ、
ベルサーチスタイルのカラフルなニットなど圧倒的でした。
JJ : 当時、ベルサーチが人気でした。
なのでベルサーチの売場やショーの写真など見ながらスタイリングを真似しました。
そして私がドラマで参考にしたのがLAで活動するラッパーのスタイルでした。
ルーズにフィットしたデニムシャツを、一番上のボタンだけ閉め、すべて開けました。
Q : このスタイルは20年が過ぎた今、最も流行してます。
JJ : 当時、LAのラッパー達がそう着たのを見て真似しましたが、
パンツまで幅広にするとミュージシャンに見られないかと思い、
パンツはスリムフィットにし、上だけそのように演出したことを思い出しました。
Q : 1994年、シン・ウンギョンと共演した映画『若い男』と
1995年ドラマ「砂時計」のベク・ジェヒ役も欠かせません。
JJ : 暴力団の一員でしたが、ボスの娘を守るボディーガードの役だったたので、
フォーマルなスーツを着たら良いのではと思ったんです。
主役ではなくても出番がかなり多く、スーツ3着、シャツ4枚で撮影しました。
ネクタイはもっとありました。
だから1つのスタイルなのに、毎回着替えたような感じを与えました。
Q : やはりあなたは毎シーン、スタイリストから与えられるまま
服を着替える俳優じゃなかったんですね。
服装から現実性を与えようとする積極的な努力。
スーツもただフォーマルなものではなかった。アルマーニ風と言うべきでしょうか?
シルエットが豊富だった。ホワイトカラーも着、ネクタイもとても太く結んだ。
JJ : その通りです。
アルマーニ風でした。ジョルジオ・アルマーニのスタイルがピッタリだったんです。
Q : そのようなスーツを着た俳優はそれまでいなかった。
JJ : そうですよね。
当時は海外ブランドを着て撮影するということ自体、容易ではありませんでした。
出演料に比べ 衣裳代がかかるので。
私の立場では、どうすればもっと良い姿を強烈に見せれるかという欲で投資したので
全然惜しくなかったです。
Q : 青春のアイコンとして、オム・ファタールの姿を現したのが、
まさに1997年、映画『火の鳥』として記憶します。
高等時代、密かにその映画を見ながらあなたが着ていた強烈カラーの
モダン・ルックに目がいきました。
JJ : その時もいくつかのブランドを着ました。
中でもロメオ・ジリ(イタリア出身のデザイナーで独特なシルエットとパターンの紳士服を披露した)を
特に多く着ていたと思います。
Q : 『火の鳥』の時、特に話題になったのが彫刻のような体だった。
もちろん「愛はブルー」での水泳選手役や、『若い男』でジージャンを着た姿も話題だったが、
断然『火の鳥』で完成されたのでは。
最近は多くの男優が鍛えられた体を見せるが、この方面でもあなたは先駆者でした。
JJ : 当時は演技的な面をもっと話して欲しかったのに、
体やファッションの話しが多くて少し残念でした。
実は今も時々あります。
映画『新世界』でもスーツがよく似合う、このような言葉が多いですね。
Q : 演技力とスタイルが反比例するとは思いません。
JJ : もちろん。当時は国内の俳優は体を鍛えてなかった。
私は幼い頃から運動が好きだったので可能だったと思います。
しかもその頃はハリウッド映画が全盛期で、当時、がたいの良い外国俳優を見ながら、
私も彼らのようになりたいと思いました。
Q : 1998年は今でも親しい友達である(彼は、ベスト・フレンドと称した)チョン・ウソンさんと
『太陽はない』で青春のサマールックを演出し、
『情事』ではミニマルなスタイルで濃いメロー演技も見せてくれました。
JJ : あの時、初めて私はスタイリングをしませんでした。
チョン・クホさんがしました。
映画全体のアートディレクターを務めながら、イ・ミスク先輩と私の服までしてくれたんです。
Q : 私が新入生の頃、『情事』のあなたのヘアースタイルはまさに旋風的な人気でした。
全ての男があなたのように髪を短く切ったため、暴力団かと言われた。
JJ : 西洋の俳優の中に“千の顔”を持つと称する人がたまにいるじゃないですか。
変身がとても上手いからです。
西洋の俳優は目鼻立ちがハッキリし、髭も濃く、ヘアカラーも多様に変えられます。
作品によって金髪や黒髪、なめらかな茶色まで自然に変化が可能です。
ところが、東洋の役者は突如黄色に髪を染められません。
黒髪で髪も薄い。だから作品によって髪は短いか長い、たまにカールをする程度でしょ。
Q : 2000年代に入ると『イルマーレ』、『純愛譜』、『インタビュー』、『ラストプレゼント』
『オーバーザレインボー』、『タイフーン』のように、
スタイルよりキャラクターに集中するという印象を受けました。
JJ : その頃から映画の環境がとても変わりました。
専門知識とノウハウを兼ね備えた映画スタッフが増え、私も彼らに頼りました。
出演する私は本当に演技だけを考えられるようになりました。
Q : 今まで映画にだけ集中していますが、
2009年、最後のドラマである「トリプル」も面白く見ました。
JJ : あの時からスタイリストのチョン・ユンギさんと一緒にいます。
それまでは映画ばかりでした。
その前に「エアーシティ」という作品をハン・ヘヨンさんとしました。
ユンギさんとは当時、知人の紹介で会って、今も一緒にしています。
Q : 2010年『ハウスメイド』から『泥棒たち』、『新世界』まで、最近3~4年の作品は
大衆に今まで知られなかったイ・ジョンジェのイメージを与えています。
一言で “イ・ジョンジェは男だ” と言えましょう。
モダンでセクシー、ノワール的な要素も含むスタイルでした。
JJ : 『ハウスメイド』の前、私が思ったのは、
最近の男性はかなりユニセックスだと言うことです。
それで男臭い俳優が少ないと思い、ならば男性的なキャラクターをしてみようと思い
そのような作品を選択したと思います。
Q : “第2のイ・ジョンジェ時代” に頂点を極めたのは、まさに『観相』の首陽大君でした。
既存のベク・ジェヒから続くイ・ジョンジェというキャラクターを
全部忘れさせるほど強烈でした。
JJ : かなり前から男性的で強いキャラクターがしたかったのに、
“なぜ私にはそのような作品が来ないのか”と悩みました。
すると『観相』を作ったハン・ジェリム監督がとても強いキャラクターの首陽大君を提案してきました。
会って聞いたんです。私が上手に出来ると思って言ってるのかと。
すると『ハウスメイド』を見て、そう思ったそうです。
『ハウスメイド』は映画の素材自体は強い部分もありますが、私はそんなに強く演じなかった。
『ハウスメイド』での私は権力を強く見せた。もし首陽大君のもの凄い権力を得て私が演じたら、
うまく表現できると思って提案したそうです。
Q : インタビューをしながら感じた点は、僭越ながら、本当に考えが若いということです。
作品のキャラクター分析はもちろん、スタイルに対する情熱的な投資、
『泥棒たち』や『観相』のようにメインの主役でなくてもキャラクターが良ければ
果敢に挑戦する姿もそうです。
前に述べた通り、時代の流れ、つまり流行を読む慧眼と言いましょうか。
JJ : 海外では既に以前から主演と助演の概念がはっきりしていません。
そして、マルチキャスティングもとてもたくさんしました。
『泥棒たち』の場合、このようなスタイルで行くと他の人達との雰囲気を害さないながらも、
私の色を出すことができるだろうと思いました。
事実、『観相』で首陽大君キャラクターのシナリオを見ると、計80ページですが、
40ページまで首陽大君の出番がありません。
なので最初は 一体私の役は? 何をしろと言うのか? と思いながら読みました。
最初のシナリオでは首陽大君は今の映画よりはるかに強烈でした。
それで“無条件でやるべきだ”と思いました。
この位のキャラクターなら、主人公でなくてもやるに値すると思ったんです。
Q : 韓流をはじめ、役者の位置付けが変わりました。
中華圏でも大きな人気を集めた『泥棒たち』に続き、
チェ・ドンフン監督の『暗殺』を準備していると聞きました。
俳優にはどのような役割が必要になるでしょうか。
JJ : 韓国映画ないしはドラマがこれからさらにもっと良くなると思います。
今は国内を超えてアジア全体が一つの市場に結ばれ始めました。
音楽はすでにアジアを超えてます。
いずれ中国や日本などの作品も国内市場で人気を集める日が来ると思います。
今の影響力と比較すれば、韓国はまだ製作本数が少ない方です。
役者が もう少し時間をかけ、もっと多くのコンテンツを作り出さなければならないのは
既成事実のようです。
Q : 昨今、男優とファッションはどんな関係がありますか。
JJ : センスよく服を着るのは重要です。
自らいかなる服を着、どの場所にいる時が一番自由に動けるかを考えるのが大切でしょう。
Q : 結局、俳優にはファッションセンスが必要なのだ…。
JJ : 当然必要です。俳優だけでなく、他の職業の方も同じです。
通勤時、デートの時、職場の上司に会う時、会食する時では着る服が違うじゃないですか。
朝出かける時、今日は誰と会い、どこに行くかを明確に考えなくてはいけません。
Q : あ、それがまさにあなたがいつもスタイリッシュでいる秘訣なんですね。
以前スーツブランドビジネスをした記憶がありますが、
今後もファッションビジネスに対する計画はありますか。
JJ : 今は俳優の仕事をより熱心にしなければいけない時だと思います。
時間が経ってファッションについてさらなる関心が生じ、
“一度やってみようかな”と思う時が来るかも知れない。
でも、今はありません。
Q : いつの間にか40代前半となりました。
イ・ジョンジェはどんな俳優、どんな男として認識されることを願みますか?
JJ : いつも同じ思いですが、人が見るとやや“子供っぽい”と思われる位が良い。
若い考え方を持ちたいと言うのが願いです。
そんな思考を通じて新たな何かが出てくると思います。
若い人達と一緒に仕事をし、付き合う。未だ私にはこういうことが面白いです。
重要というより面白いんです。今のところ…。