No.7-1からの続き 
Q : 実は今日会って驚いた。かなり陽気なので。
ドラマでは何と言うか…
シフ : 室長スタイル?
Q : そう。気難しいのかと思ったが、意外だ。
シフ : こうして楽しく話す時もありますが、そうじゃない時もあります。
それは状況によって違います。相手が誰かによっても変わりますし。

Q : 記者の性別によって 他の面を見せるの?
シフ : 確実にそうでもないですが、男性記者の中に時々何かを探ろう質問する人がいます。
そんな時はどうしても慎重になります。それ以外は率直に話す方です。
率直なのが良くて何かを隠して話すのは良くない、ウーン…。
考えてみると、インタビューで会った記者のほとんどは女性記者でした。
Q : 多分、“パク・シフのインタビューは私が行きます”と言う女性記者は沢山いるはず(笑)
ところでさっき、あなたに何かを探ろうとしたと言ったが、それはどんなこと?
シフ : 色々です。演技的な部分もあるし、生活的な部分も。
こんな人もいます。
“自分には全く分からないが、シフさんが女性になぜ人気があるのか分からない”と。
そんな質問をされると、事実どう答えて良いのか分かりません。
私も分からないのに、どうしろと言うんだ(笑)
Q : 本当にそうだ。
私の周りの女性達はパク・シフと言うと歓声が上がる。
ところが、男たちはあまり反応がない。
それはあなたが男性に魅力を十分アピール出来てないという意味でもある。
酒もタバコもせず、まっすぐなイメージが女性にはファンタジーだが、
男達には反感になり得る。
シフ : 女性に人気がある男がいるとします。それを見て、私もそう思う時がある。
“アイツがなぜ人気あるんだ?”
逆に女性が“あの人、苦手”と思う女性芸能人に男達がはまる場合がある。
結局は同じことです。それは同性には分からないことなんです。
異性が見てこそ分かる魅力があるんです。
Q : 男性に支持される俳優になりたいと思ったことはないですか?
シフ : 男性ファンもいると思います。ハハハ。
それは好みの問題ですだから。
私の外見自体、男性的ではありません。男性は“本当に男らしい男”を好むようです。
ジェヨン先輩のようなスタイルを好みます。
Q : 面白くて気楽な感じ?
シフ : そう!ハハハ。
一緒にいると男性記者はジェヨン先輩に、女性記者達は私に集中して質問します。
Q : ドラマの話を聞きます。
“ソビョン病”が出た「検事プリンセス」を始め、「逆転の女王」「王女の男」まで、
“王女” “女王”のような甘い単語が入った作品が相次いで三本でした。
シフ : タイトルに対して考えたことはありませんが、そうですね。
今回のドラマはまた「清潭洞アリス」ですし。
Q : 『私が殺人犯だ』を通じてイメージ変身したと言っても過言ではないが、
事実、変身に対する試みが少し遅いように思う。
「検事プリンセス」と「逆転の女王」が終わった後、
また、メロドラマ「王女の男」を選択した。
メロー的なイメージが固まるか心配で他の冒険をすることも出来たはずなのに。
シフ : 「王女の男」は史劇という特徴がありました。
史劇でなかったら、出演してなかったでしょう。
似たような姿を繰り返し演じる事がプラスにならないのは知ってます。
それはある瞬間で尽きてしまう。新鮮味もなくなる。
そんな時「王女の男」の話しがきました。
ジャンルは史劇、台本がしっかりしてるのが気に入り、
キム・スンユというキャラクターも魅力的に見えました。
序盤は閑良(ハルリャン)のようなコンセプトでしたが、
後半では復讐の化身に変わる人物でした。
色々な姿をお見せ出来るだろうと思いました。
そうこうするうち、今回の映画出演オファーが来ましたが、初めは断りました。
「王女の男」が終わり、二日後が映画クランクインだったので。
作品が終わった二日後に作品に入るのは容易ではありません。体力的にも大変です。
ところがキャラクターが殺人犯だった。殺人犯なのに、その中にドラマもある。
欲が出ました。
私は良い作品を逃したくないと言う思いが強いんです。
演技を始め、ここまで辿り着くのにかなり長い時間がかかりました。
分量ある役を受けるまで10年かかったので、作品への欲が強いんです。
“これはチャンスだ。この作品を逃すと後悔する”
無理な日程でしたが出演を決めました。

Q : 計画通りなら、2006年に『Mr.弾丸』でスクリーンデビューをするはずだった。
その時、予定通り映画が公開されたら、今のパク・シフは少し違っただろうか?
シフ : その時、骨身に沁みるほど感じました。映画は生半可にしてはいけないと。
なぜなら、その後1年、仕事がありませんでした。
「結婚しよう」「君はどの星からきたの」を終え、すぐ映画出演となりましたが、
当時ドラマのオファーが次々入ってくる状況でした。
ドラマがいくつも出来る状況だったのに、私は映画を選択しました。
何ヶ月も準備しました。
なのに撮影を控えていた時、突然交替させられました。
知名度もなく、投資先がないという理由で降板させられました。
映画界は本当に冷静だった。
家族のように過ごしながら、一瞬にして、わずか一言で変わってしまう。
以後1年間とうい空白期ができました。
ドラマをしたくてもタイミングを逃してしまい、すぐには出来なかった。
そうするうちにオファーが来たが、それも何日かしてまた他の俳優に変わりました。
Q : 焦らなかったか。
シフ : 私はとても楽天的です。悪いことは厄払いしたと思い、早く忘れます。
キャスティングを交代されても“もっと良い作品が来るだろう”と思って待つ。
実際、翌日、他のPDから連絡が来ました。
私をキャスティングしたかったようですが、他の作品に先にキャスティングされたので、
諦めたと言われました。
その後、私が降板した話しを聞き、すぐに連絡した、と。
結果的に降板した作品よりさらに分量ある役でドラマ出演することになりました。
その時から一段階一段、上がってきたように思います。
Q : 演技の開始は演劇だった。
実際、演劇の舞台に立っているパク・シフが想像出来ない。
シフ : 故郷は田舎です。
田舎から上京して初めて足を踏み入れたのが劇団でした。
‘理想派劇団”は、知り合いを通して入りました。
演劇のポスターを貼り、招待状を配っていたら、
ダブル キャスティングで突然主演になりました。
演技は出来なかったが、イメージが良かったのでさせてもらえました(笑)
とても運が良かったです。
それで一応プロフィールに主演タイトルが書けました。
その後はプロフィールをさらに積むため、エキストラでドラマに出演しました。
そうしてドラマのタイトルを一つ一つプロフィールに書いていきましたが、
少なからず役に立ちました。
なぜなら、プロフィールだけ見れば端役なのか何なのか区別がつきません。
その上、キャスティングする立場からすると、
“彼は演劇の主演をした。見た目も良い。エキストラの顔ではないな?”
私を見る目が変わりました。
Q : やはり、容姿のおかげだ(笑)
シフ : 初めはオファーがあれば大きな役でも小さな役でも無条件でした。
ところがある瞬間、気付きました。
何でも受けていると一生端役をしそうだと。
その時から配役の分量を考えました。
電話がくれば“どんな役ですか?”と聞く。
金持ちの息子でも、安全企画部員でも、主人公の近くにいる友人のような役を狙った。
そうすれば監督の目にとまるかも、と。
Q : 自分の価値を知っていたようだ。
シフ : どこへ行っても注目はされました。
何をしても反応されるので、自然に自信がつきました(笑)
路上でマネジャーから名刺をたくさん貰いましたが、
あの時、どうして訪ねて行かなかったのか分かりません。
自分1人でも上手くいくと言う自信があったようです。
何も分からないあの時は。

Q : 上京した時、ソウルはパク・シフにとってどんな町でしたか?
シフ : 本当に夢を抱いて来ました。
確かな道を歩くだろうと言う自信を抱いて。
ところが井の中の蛙でもありました。
“君は、役者としても上手くいくだろう”と田舎のお年寄りに言われ、
それを信じて来たので、世間を知らないにも程があります。
適応するのが容易ではありませんでした。
当然、住む家があったわけでもありません。
当時、母方の叔父が方背洞でヘルスクラブを運営していましたが、
地下通路に飲料用ボックスを積むスペースがあったので、
そこに簡易ベッドを1つ置いてソウル生活を始めました。
その時はそれがとても幸せでした。
一文無しで上京し、休む所が出来、私だけの空間を持て、
夜、その広い空間を一人で使いながら運動出来るということが。
昼は劇団に出かけ、夜は運動をし、そんな生活をしました。
ところが、いつからか夜明けに寝つこうとすると、誰かが鉄門をカンカン叩くんです。
運動をしに来るおじいさんでしたが、5時に来るではないですか。
“カンカンカンカン” その音はそれほど怖くはなかったが、
そんな1年半を過ごしたので痩せてしまいました。
Q : 眠れなくて?
シフ : 眠れないから。寝ないと人はダメになります。
そうするうち、いよいよ部屋を見つけました。
荷物をまとめ、下宿先に向かいました。
ところが、その日はちょうど日曜日だったので保証金が準備出来なかった。
田舎では2~3日余裕を貰えるので、当然月曜日でも良いだろうと思って行くと、
“ドアを開けて下さい”と言っても絶対開けてくれません。
持ってきた荷物をどうしろと言うんだ。
“アァ、ソウルはこう言う所なんだ”ソウルのやり方を受け入れるのは容易でなかった。
結局ネットカフェで夜を明かし、次の日お金を払って部屋に入ったことを思い出します。
Q : あなたの記憶に時効があったら良いなと思えることはありますか?
あなたの人生で消したい記憶があるとしたら?
シフ : まだありません。
当時は忘れたい瞬間であっても、それがなければ今の私はいなかったかもしれないので。
だからなのでしょうか、演技を始めて以来、他の仕事をしたいと思ったことが
一度もありません。
前だけ見て走って来ました。
今後も道は続きます。映画も今回が初めてですから。
一段一段上がっていけば、いつか望む場所に辿り着けると信じています。

Q : 実は今日会って驚いた。かなり陽気なので。
ドラマでは何と言うか…
シフ : 室長スタイル?
Q : そう。気難しいのかと思ったが、意外だ。
シフ : こうして楽しく話す時もありますが、そうじゃない時もあります。
それは状況によって違います。相手が誰かによっても変わりますし。

Q : 記者の性別によって 他の面を見せるの?
シフ : 確実にそうでもないですが、男性記者の中に時々何かを探ろう質問する人がいます。
そんな時はどうしても慎重になります。それ以外は率直に話す方です。
率直なのが良くて何かを隠して話すのは良くない、ウーン…。
考えてみると、インタビューで会った記者のほとんどは女性記者でした。
Q : 多分、“パク・シフのインタビューは私が行きます”と言う女性記者は沢山いるはず(笑)
ところでさっき、あなたに何かを探ろうとしたと言ったが、それはどんなこと?
シフ : 色々です。演技的な部分もあるし、生活的な部分も。
こんな人もいます。
“自分には全く分からないが、シフさんが女性になぜ人気があるのか分からない”と。
そんな質問をされると、事実どう答えて良いのか分かりません。
私も分からないのに、どうしろと言うんだ(笑)
Q : 本当にそうだ。
私の周りの女性達はパク・シフと言うと歓声が上がる。
ところが、男たちはあまり反応がない。
それはあなたが男性に魅力を十分アピール出来てないという意味でもある。
酒もタバコもせず、まっすぐなイメージが女性にはファンタジーだが、
男達には反感になり得る。
シフ : 女性に人気がある男がいるとします。それを見て、私もそう思う時がある。
“アイツがなぜ人気あるんだ?”
逆に女性が“あの人、苦手”と思う女性芸能人に男達がはまる場合がある。
結局は同じことです。それは同性には分からないことなんです。
異性が見てこそ分かる魅力があるんです。
Q : 男性に支持される俳優になりたいと思ったことはないですか?
シフ : 男性ファンもいると思います。ハハハ。
それは好みの問題ですだから。
私の外見自体、男性的ではありません。男性は“本当に男らしい男”を好むようです。
ジェヨン先輩のようなスタイルを好みます。
Q : 面白くて気楽な感じ?
シフ : そう!ハハハ。
一緒にいると男性記者はジェヨン先輩に、女性記者達は私に集中して質問します。
Q : ドラマの話を聞きます。
“ソビョン病”が出た「検事プリンセス」を始め、「逆転の女王」「王女の男」まで、
“王女” “女王”のような甘い単語が入った作品が相次いで三本でした。
シフ : タイトルに対して考えたことはありませんが、そうですね。
今回のドラマはまた「清潭洞アリス」ですし。
Q : 『私が殺人犯だ』を通じてイメージ変身したと言っても過言ではないが、
事実、変身に対する試みが少し遅いように思う。
「検事プリンセス」と「逆転の女王」が終わった後、
また、メロドラマ「王女の男」を選択した。
メロー的なイメージが固まるか心配で他の冒険をすることも出来たはずなのに。
シフ : 「王女の男」は史劇という特徴がありました。
史劇でなかったら、出演してなかったでしょう。
似たような姿を繰り返し演じる事がプラスにならないのは知ってます。
それはある瞬間で尽きてしまう。新鮮味もなくなる。
そんな時「王女の男」の話しがきました。
ジャンルは史劇、台本がしっかりしてるのが気に入り、
キム・スンユというキャラクターも魅力的に見えました。
序盤は閑良(ハルリャン)のようなコンセプトでしたが、
後半では復讐の化身に変わる人物でした。
色々な姿をお見せ出来るだろうと思いました。
そうこうするうち、今回の映画出演オファーが来ましたが、初めは断りました。
「王女の男」が終わり、二日後が映画クランクインだったので。
作品が終わった二日後に作品に入るのは容易ではありません。体力的にも大変です。
ところがキャラクターが殺人犯だった。殺人犯なのに、その中にドラマもある。
欲が出ました。
私は良い作品を逃したくないと言う思いが強いんです。
演技を始め、ここまで辿り着くのにかなり長い時間がかかりました。
分量ある役を受けるまで10年かかったので、作品への欲が強いんです。
“これはチャンスだ。この作品を逃すと後悔する”
無理な日程でしたが出演を決めました。

Q : 計画通りなら、2006年に『Mr.弾丸』でスクリーンデビューをするはずだった。
その時、予定通り映画が公開されたら、今のパク・シフは少し違っただろうか?
シフ : その時、骨身に沁みるほど感じました。映画は生半可にしてはいけないと。
なぜなら、その後1年、仕事がありませんでした。
「結婚しよう」「君はどの星からきたの」を終え、すぐ映画出演となりましたが、
当時ドラマのオファーが次々入ってくる状況でした。
ドラマがいくつも出来る状況だったのに、私は映画を選択しました。
何ヶ月も準備しました。
なのに撮影を控えていた時、突然交替させられました。
知名度もなく、投資先がないという理由で降板させられました。
映画界は本当に冷静だった。
家族のように過ごしながら、一瞬にして、わずか一言で変わってしまう。
以後1年間とうい空白期ができました。
ドラマをしたくてもタイミングを逃してしまい、すぐには出来なかった。
そうするうちにオファーが来たが、それも何日かしてまた他の俳優に変わりました。
Q : 焦らなかったか。
シフ : 私はとても楽天的です。悪いことは厄払いしたと思い、早く忘れます。
キャスティングを交代されても“もっと良い作品が来るだろう”と思って待つ。
実際、翌日、他のPDから連絡が来ました。
私をキャスティングしたかったようですが、他の作品に先にキャスティングされたので、
諦めたと言われました。
その後、私が降板した話しを聞き、すぐに連絡した、と。
結果的に降板した作品よりさらに分量ある役でドラマ出演することになりました。
その時から一段階一段、上がってきたように思います。
Q : 演技の開始は演劇だった。
実際、演劇の舞台に立っているパク・シフが想像出来ない。
シフ : 故郷は田舎です。
田舎から上京して初めて足を踏み入れたのが劇団でした。
‘理想派劇団”は、知り合いを通して入りました。
演劇のポスターを貼り、招待状を配っていたら、
ダブル キャスティングで突然主演になりました。
演技は出来なかったが、イメージが良かったのでさせてもらえました(笑)
とても運が良かったです。
それで一応プロフィールに主演タイトルが書けました。
その後はプロフィールをさらに積むため、エキストラでドラマに出演しました。
そうしてドラマのタイトルを一つ一つプロフィールに書いていきましたが、
少なからず役に立ちました。
なぜなら、プロフィールだけ見れば端役なのか何なのか区別がつきません。
その上、キャスティングする立場からすると、
“彼は演劇の主演をした。見た目も良い。エキストラの顔ではないな?”
私を見る目が変わりました。
Q : やはり、容姿のおかげだ(笑)
シフ : 初めはオファーがあれば大きな役でも小さな役でも無条件でした。
ところがある瞬間、気付きました。
何でも受けていると一生端役をしそうだと。
その時から配役の分量を考えました。
電話がくれば“どんな役ですか?”と聞く。
金持ちの息子でも、安全企画部員でも、主人公の近くにいる友人のような役を狙った。
そうすれば監督の目にとまるかも、と。
Q : 自分の価値を知っていたようだ。
シフ : どこへ行っても注目はされました。
何をしても反応されるので、自然に自信がつきました(笑)
路上でマネジャーから名刺をたくさん貰いましたが、
あの時、どうして訪ねて行かなかったのか分かりません。
自分1人でも上手くいくと言う自信があったようです。
何も分からないあの時は。

Q : 上京した時、ソウルはパク・シフにとってどんな町でしたか?
シフ : 本当に夢を抱いて来ました。
確かな道を歩くだろうと言う自信を抱いて。
ところが井の中の蛙でもありました。
“君は、役者としても上手くいくだろう”と田舎のお年寄りに言われ、
それを信じて来たので、世間を知らないにも程があります。
適応するのが容易ではありませんでした。
当然、住む家があったわけでもありません。
当時、母方の叔父が方背洞でヘルスクラブを運営していましたが、
地下通路に飲料用ボックスを積むスペースがあったので、
そこに簡易ベッドを1つ置いてソウル生活を始めました。
その時はそれがとても幸せでした。
一文無しで上京し、休む所が出来、私だけの空間を持て、
夜、その広い空間を一人で使いながら運動出来るということが。
昼は劇団に出かけ、夜は運動をし、そんな生活をしました。
ところが、いつからか夜明けに寝つこうとすると、誰かが鉄門をカンカン叩くんです。
運動をしに来るおじいさんでしたが、5時に来るではないですか。
“カンカンカンカン” その音はそれほど怖くはなかったが、
そんな1年半を過ごしたので痩せてしまいました。
Q : 眠れなくて?
シフ : 眠れないから。寝ないと人はダメになります。
そうするうち、いよいよ部屋を見つけました。
荷物をまとめ、下宿先に向かいました。
ところが、その日はちょうど日曜日だったので保証金が準備出来なかった。
田舎では2~3日余裕を貰えるので、当然月曜日でも良いだろうと思って行くと、
“ドアを開けて下さい”と言っても絶対開けてくれません。
持ってきた荷物をどうしろと言うんだ。
“アァ、ソウルはこう言う所なんだ”ソウルのやり方を受け入れるのは容易でなかった。
結局ネットカフェで夜を明かし、次の日お金を払って部屋に入ったことを思い出します。
Q : あなたの記憶に時効があったら良いなと思えることはありますか?
あなたの人生で消したい記憶があるとしたら?
シフ : まだありません。
当時は忘れたい瞬間であっても、それがなければ今の私はいなかったかもしれないので。
だからなのでしょうか、演技を始めて以来、他の仕事をしたいと思ったことが
一度もありません。
前だけ見て走って来ました。
今後も道は続きます。映画も今回が初めてですから。
一段一段上がっていけば、いつか望む場所に辿り着けると信じています。