先月、ジョンジェのインタビュー画像をコチラにUPしましたが、
肝心のインタビューも 1ツくらいあげにゃマズイかな…と思いつつも、
各メディアから い~~~ぱい記事がUPされてるので 1ツに絞るのが大変。
…んが!GQ KOREAさんはQ&A形式で読みやすかったし、
けっこうロングインタビュ~だったので、今回はソチラを訳してみます。
(所々 我の
感想が入り乱れてるからウットウしいですが…
)
イ・ジョンジェ「恐れ、そのものがエネルギーだ」

チラッと見えるネックレスは自前らしいダス。
いつからこうゆう趣味になったんでしょ…。
あのヨジャのソンムルかな?
Q : 『泥棒たち』以来、忙しいですね。
『新世界』、『観相』、『暗殺』、『仁川上陸作戦』…。
『神と共に』は3月に撮影を終え、すぐ『代立軍』が公開ですね。
JJ : 時間をう まく使いたい。人生はいつも計画通り進みませんが、
目標に合わせて時間を効率よく使おうとしてます。
『代立軍』は暑い時から寒い時までの撮影で、
ケータリングが来れない山の峰すじだったので とても苦労しました。ハハ。
Q : 『代立軍』は、偶然にも最近の情勢と合うポイントが多い映画と聞きました。
無能な王は国を捨て、国民は絶望に陥った状況で若い王と出会う。
JJ : 朝鮮時代の話しですが共感点が多いです。
映画を撮ってる時は大統領が国民との疎通がうまくいかない、
という話が多かったですが、今は合致する部分が多くなりました。
2016年と2017年の時代性が多く反映されている話です。
イ・ジョンジェの こんな現代を反映する映画、見たことなかったでしでしょう。
そういう点で意味を見つけることができると思います。
Q : 柔軟性は確かにありますね。
JJ : はい。
しばらく政局が混乱した頃の撮影でしたが、午前4時起きなら
夜8時に寝なくてはいけない。
国政壟断とか弾劾とか、見なければいけないニュースは多いのに、
早くから寝床に入って死にそうでした。ハハ。
Q : 大統領選挙の投票はしましたか?
JJ : もちろん。
Q : 『代立軍』は良い君主について語る映画ですよね。
イ・ジョンジェが考える良い君主とはどのようなものですか?
JJ : 持つべき徳性は計り知れなく多いでしょう。
広い年齢層、様々な国民隅々に関心を持ち、目の高さを合わせられる能力です。
国民への理解度が高かったら良いですね。
昔も今も、このような君主が良い君主だと思います。
Q : 今までとは違う役に挑戦しましたね。
出身で荒く野性的な人物、対立軍の首長トウ役を引き受けました。
JJ : 25年間演技をして、私の中にある感性、演技、多くのことをお見せしました。
別の新しい姿を見せなければならないという欲がまだあります。
シナリオを受けた時、トウという人物は線の太い俳優が受ければさらに似合うだろう、
と思いましたが、自分なりに新しい人物を消化してみたい欲が生じました。
Q : 洗練された都会的なイメージを持った俳優イ・ジョンジェが引き受けた役の中で
最も異質な役ではないかと思います。受けるには容易ではない気もします。
JJ : まあ、実際、私はこのように問い返したくなります。
私も一般市民なのに、それがなぜ難しいのでしょうか?
私は別の世界に住んでいる人ではないでしょう。

Q : 本気がにじみ出る言葉ですね。
JJ : 知人が、「君は最も弱者である職業だ。
食堂でもう1度おかずをもらうのはもちろんのこと、
良いことがなにかあるかね」と言われたんです。
俳優も乙です。多くの職業の一つに過ぎません。
この ↑ コメントは、毎度のP子流ナンチャッテ訳では
しっくりこなかったので、
ハングルに詳しい我友Aチャンに翻訳お願いしてみると…
彼女の解説にえらく感心したので
↓ 参考までに貼っておきます。
① 「弱者」とは、俳優は一見 華やかな世界にいるけど、
監督に言われるまま役作り等しなくてはいけない立場なので
弱者と表現したのでは?
② 「乙」とは、契約時の甲乙の表現。(韓国人は甲乙の表現をよく引用するらしい)
俳優はお金を貰って使われる立場だから乙、スポンサーや監督等、
お金を出して使う側は甲なので、俳優を謙遜して乙と表現したのでは?
Q : 25年間 俳優 イ・ジョンジェで生きてきたのに、
俳優という職業についての特権意識のようなものがないですね。
JJ : 全くです。
そんなことがあると考えるのは先入観です。
もちろん、そう見られるのも理解している。しかし、実際は違わない。
公の場所にあまり行けないくらいでしょうか。
Q : 俳優としてのイ・ジョンジェと、生活人、自然人としての
イ・ジョンジェの間にもギャップがありますか?
JJ : ほとんどありません。
気をつけて暮らすことはないでしすし。
私の主観だけで暮らせば誤解や非難が起こることもあって周りが疲れることもある。
しかし、私はいつも自分自身で生きようと考えています。
Q : 次に、今一抹の偏見を捨て、再びトウ役に戻りましょう。
どのようにしてキャラクターを理解し、一体化しましたか?
JJ : 感情的に理解しようと努力をたくさんしました。
ビハインドストーリーを考えてみました。
トウはどこから来たのか。おそらく、国で国境を守るよう強制移住させられたのだろう。
南部地方から来たようで、両親と妹のような付き人の家族があったはずだが、
貧しい家では誰も嫁にこず、結婚出来なかっだろうし、ろくな仕事もなく、家もなく... 。
そんな想像をしました。
Q : ビハインドストーリーをたくさん考えましたね。
JJ : それでこそキャラクターを深く理解することができますから。
キャラクターの歴史をたくさん考える方です。
『暗殺』のヨム・ソクジン、『泥棒たち』のポパイ、
『新世界』のイ・ジャソンなど、多くの過去を想像したんです。
Q : トウと対照的に、最近引き受けたキャラクターを見ると
首陽大君、ヨム・ソクジン、ポパイのように悪役が多いです。
冷酷だったり危険だったり、どこか少し屈曲した人物が多かった。
JJ : 冷酷に見えますが、欲望の熱い人物です。理由ありの悪役たちでした。
私はこのようなキャラクターが好きです。
特に『暗殺』のヨム・ソクジンは、私もチェ・ドンフン監督も愛着のある人物です。
普通、映画の中では日本植民地時代の独立軍だけを扱いますが、
一方では命乞いしながら生きてる朝鮮人もいたじゃないですか。
私はヨム・ソクジンが素晴らしかったり英雄だったり、良い人でなくても、
みる価値のあるキャラクターだと思いました。
それは私達の姿の一部なのに、私達はいつも、このような人物を無視します。
しかし、過ちを繰り返さない為にも、そのような姿を無視せず直視する必要があります。
理由のある悪役ならいつでも歓迎です。
Q : 同感です。
単にバカ正直で正義の主人公よりも、その隣で少し卑屈な友人に目が行きます。
『太陽はない』のホンギのようにね。

JJ : そんなキャラクターを表現するには感情の幅がはるかに広いから、
むしろ演じやすいです。
Q : 今回の映画では「崖を背にして戦う者は勝つことができない」という台詞が印象的でした。
イ・ジョンジェもそんな崖のような恐怖はありますか?
JJ : あります。
真っ先に思い浮かぶのは作品を選択するときから来る恐怖ですね。
この映画をしようか、やめようか。私は役を上手く出来るだろうか?
同じ悩みや不安がいつもあります。
公開を控えた状況では、観客が私たちの映画をどう見てくれるか、という恐怖。
実際、俳優たちにはそのような恐怖が基本的にあります。
Q : その次に浮かぶ恐怖があるば何ですか?
JJ : 引退時期が分からないことへの恐怖というか。
俳優には「あなたは解雇」という通告がないじゃないですか?
後になって感じます。「ああ、私は昨年切られたのか」とね。
知らされていれば、他の仕事を見つける必要があるから、
個人的な時間に次の準備をすることができますが、この仕事はそうすることができない。
一歩遅れて解雇事実を知るのが怖いですね。ハハ。
Q : そんな恐怖に背を向け、毎回作品を選択して演技を続ける原動力は何ですか?
JJ : 恐怖そのもがをエネルギーです。
大衆の愛と恐怖は1つに繋がってます。
私の性格は恐怖を感じながらも試そうとする傾向がある。
そして、もう一つはファン。
当たり前かもしれないがファンの応援が本当に大きな力になります。
私を信じて役を任せてくれた製作者と監督の責任も自らを動かす原動力です。
Q : 今までソン・ガンホ、チェ・ミンシク、ファン・ジョンミンなど、
主に先輩たちと呼吸を合わせてきましたが、
今回は25歳も差がある後輩ヨ・ジングと呼吸を合わせました。
JJ : ヨ・ジングさんは今おっしゃった先輩達と同じ系譜上にいる俳優のようです。
仕事を愛する素晴らしい俳優です。
若ければ好奇心も多く、その好奇心のために時間を他に使うのに、
ひたすら仕事をします。凄いでしょ。ハハ。
年齢差があっても、同僚なので呼吸を合わせるのは今までと違はなかったです。
私は後輩であっても、相手の俳優の演技を尊重する為、直接アドバイスしない方です。
年老いた奴にはなりたくないんです。口は閉じても財布は開かなくちゃね。
Q : 友達でもある俳優チョン・ウソンとマネジメントアーティスト・カンパニーを作って
運営中ですが?
JJ : はい。とても、非常に、もの凄く楽しくしてます。
同じ俳優だから、お互いの苦労や状況、気持ちがとてもよく分かります。
会社というよりサークルみたいです。
用がなくても会社に出てきて、ジャージャー麺食べて、のり巻き食べて、お喋りしてます。
サークルって…。。
そんな甘っちょろいことで会社経営大丈夫なん?
ジョンジェ君、お遊び気分じゃアカンよ
起業したからには営利目的もだけど、組織を守る責任もあるんだからシッカリしせにゃ…。
(従業員の皆さん、そんなに会社が好きなら皆勤賞めざして
タイムカード作ったら?
)
Q : 俳優を一番よく理解する人として
マネジメントを立てなければならないと思ったんですか?
JJ : それもありますが、好きな人同士の集まりを持とうという意図もあります。ハハ。
いくら親しくても忙しいと年に1~2回集まるのも容易でないでしょう。
ところが、会社を作ったらキム・ウィソン先輩、ベ・ソンウ先輩、コ・アラさん、イ・ソムさん、
みんな報告や悩みを共有しながら、最善の答えを一緒に考えれるから本当に楽しい。
Q : 今度、映画制作に初めて挑戦しますか?
JJ : チョン・ジウ監督の『南山』というスパイ物です。
素材も良く、企画も面白かったんです。
とても素敵な映画になりそうで、製作と出演を兼ねることになりました。
原作のシナリオをもとに、私バージョンの脚本を書きます。

Q : 脚本もですか?前にも書いたことありますか?
JJ : 前にシノプシスは何度も書きましたが、シナリオは初めてです。
監督が決まる前、原作とは違う方向の話を作ってみても面白いと思い直接書いてみました。
もう監督が決まったので、原作と私のバージョンとチョン・ジウ監督のバージョンの脚本から
選んで再度考えます。
Q : 以前に構想したシノプシスはどんな話なのか気になりますね。
JJ : うーん... 。インタビューでは初めて言いますが、一つ話してみます。
20ページ程度でしたが、時期を逃した作品が一つあります。
シリアが背景で、北朝鮮外交官出身の武器商の男性と医療ボランティアに行った
韓国女性の話です。
5年以上前の話ですが、当時シリアが北朝鮮とだけ国交を結んました。
内戦状況に男と女が巻き込まれ、2人の間に愛が芽ばえる。
そして最終的に危険な状況で、男が女を求め犠牲となる。
本来、臆病で消極的だった女性が男の犠牲を受けて変化するという話です。
Q : 戦争映画のようだがロマンスですね。
JJ : はい、メロです。
メロよりエロの方が我は嬉しい…グハハ 
Q : 興味深いですね。ストーリーテラーとしての才能があるようですが?
JJ : 映画をする人たちは、基本的に叙事を編集する感覚があります。
ニュースや新しい話に触れると、他の話が混ざるとどう化学作用が起きるか
考えるようになります。
そのシーンのいくつかが関連性を持つようになり、
その間に別のシーンが入るトリートメントまで出す。
投資配給会社までついた状況でしたが、シリアの状況が良くなくってダメになりました。
あの時出来たら良かったのに。
才能? どこが???
無責任にジョンジェをおだてないでほしいナ。。。
Q : 製作者として、あるいは作家として引き続き活動する計画はありますか?
JJ : 私は俳優やプロデューサー、作家のように領域を区分することに懐疑的です。
映画を作る人として大きく見なければならないです。
演出者が演技もでき、脚本を書くことができ、仲間の映画をプロデュースすることも
あるでしょう。俳優も同じです。
私のように脚本と製作を兼ねることができ、ハ・ジョンウ氏のように演出することもあります。
映画を作る人なら、状況に合わせてポジションを柔軟に変えることができなければ
ならないと思います。
それが韓国映画産業の発展にもより役立つと考えてます。
ハッキリ言います。やめときなさい
アナタに二足のワラジは無理です。役者だけで十分デス。

Q : 演技だけでなく、映画というメディア自体への愛情が深いですね。
JJ : 十代の頃からマーティン・スコセッシやフランシス・フォード・コッポラ監督を
愛した少年だったからでしょうか。
映画は見るのも演じるのも、作るのも楽しいです。
Q : 『新世界』以後、第2の全盛期を迎えたという評価がありました。
それなら、イ・ジョンジェの第3の全盛期は どのような姿であると思いますか?
JJ : あぁ、分かりません。そのような日が来るでしょうか?
いつ解雇されるかもしれないのに。先程も言いましたが、俳優は非正規雇用です。
Q : だから今製作者としての活動も... 。
JJ : アニメのシノプシスも1つありますが、
まずは『南山』が上手くできなくてはいけないでしょ?
制作者も非正規雇用ですから。ハハ。
肝心のインタビューも 1ツくらいあげにゃマズイかな…と思いつつも、
各メディアから い~~~ぱい記事がUPされてるので 1ツに絞るのが大変。
…んが!GQ KOREAさんはQ&A形式で読みやすかったし、
けっこうロングインタビュ~だったので、今回はソチラを訳してみます。
(所々 我の


イ・ジョンジェ「恐れ、そのものがエネルギーだ」


いつからこうゆう趣味になったんでしょ…。
あのヨジャのソンムルかな?

Q : 『泥棒たち』以来、忙しいですね。
『新世界』、『観相』、『暗殺』、『仁川上陸作戦』…。
『神と共に』は3月に撮影を終え、すぐ『代立軍』が公開ですね。
JJ : 時間をう まく使いたい。人生はいつも計画通り進みませんが、
目標に合わせて時間を効率よく使おうとしてます。
『代立軍』は暑い時から寒い時までの撮影で、
ケータリングが来れない山の峰すじだったので とても苦労しました。ハハ。
Q : 『代立軍』は、偶然にも最近の情勢と合うポイントが多い映画と聞きました。
無能な王は国を捨て、国民は絶望に陥った状況で若い王と出会う。
JJ : 朝鮮時代の話しですが共感点が多いです。
映画を撮ってる時は大統領が国民との疎通がうまくいかない、
という話が多かったですが、今は合致する部分が多くなりました。
2016年と2017年の時代性が多く反映されている話です。
イ・ジョンジェの こんな現代を反映する映画、見たことなかったでしでしょう。
そういう点で意味を見つけることができると思います。
Q : 柔軟性は確かにありますね。
JJ : はい。
しばらく政局が混乱した頃の撮影でしたが、午前4時起きなら
夜8時に寝なくてはいけない。
国政壟断とか弾劾とか、見なければいけないニュースは多いのに、
早くから寝床に入って死にそうでした。ハハ。
Q : 大統領選挙の投票はしましたか?
JJ : もちろん。
Q : 『代立軍』は良い君主について語る映画ですよね。
イ・ジョンジェが考える良い君主とはどのようなものですか?
JJ : 持つべき徳性は計り知れなく多いでしょう。
広い年齢層、様々な国民隅々に関心を持ち、目の高さを合わせられる能力です。
国民への理解度が高かったら良いですね。
昔も今も、このような君主が良い君主だと思います。
Q : 今までとは違う役に挑戦しましたね。
出身で荒く野性的な人物、対立軍の首長トウ役を引き受けました。
JJ : 25年間演技をして、私の中にある感性、演技、多くのことをお見せしました。
別の新しい姿を見せなければならないという欲がまだあります。
シナリオを受けた時、トウという人物は線の太い俳優が受ければさらに似合うだろう、
と思いましたが、自分なりに新しい人物を消化してみたい欲が生じました。
Q : 洗練された都会的なイメージを持った俳優イ・ジョンジェが引き受けた役の中で
最も異質な役ではないかと思います。受けるには容易ではない気もします。
JJ : まあ、実際、私はこのように問い返したくなります。
私も一般市民なのに、それがなぜ難しいのでしょうか?
私は別の世界に住んでいる人ではないでしょう。

Q : 本気がにじみ出る言葉ですね。
JJ : 知人が、「君は最も弱者である職業だ。
食堂でもう1度おかずをもらうのはもちろんのこと、
良いことがなにかあるかね」と言われたんです。
俳優も乙です。多くの職業の一つに過ぎません。


ハングルに詳しい我友Aチャンに翻訳お願いしてみると…
彼女の解説にえらく感心したので

① 「弱者」とは、俳優は一見 華やかな世界にいるけど、
監督に言われるまま役作り等しなくてはいけない立場なので
弱者と表現したのでは?
② 「乙」とは、契約時の甲乙の表現。(韓国人は甲乙の表現をよく引用するらしい)
俳優はお金を貰って使われる立場だから乙、スポンサーや監督等、
お金を出して使う側は甲なので、俳優を謙遜して乙と表現したのでは?
Q : 25年間 俳優 イ・ジョンジェで生きてきたのに、
俳優という職業についての特権意識のようなものがないですね。
JJ : 全くです。
そんなことがあると考えるのは先入観です。
もちろん、そう見られるのも理解している。しかし、実際は違わない。
公の場所にあまり行けないくらいでしょうか。
Q : 俳優としてのイ・ジョンジェと、生活人、自然人としての
イ・ジョンジェの間にもギャップがありますか?
JJ : ほとんどありません。
気をつけて暮らすことはないでしすし。
私の主観だけで暮らせば誤解や非難が起こることもあって周りが疲れることもある。
しかし、私はいつも自分自身で生きようと考えています。
Q : 次に、今一抹の偏見を捨て、再びトウ役に戻りましょう。
どのようにしてキャラクターを理解し、一体化しましたか?
JJ : 感情的に理解しようと努力をたくさんしました。
ビハインドストーリーを考えてみました。
トウはどこから来たのか。おそらく、国で国境を守るよう強制移住させられたのだろう。
南部地方から来たようで、両親と妹のような付き人の家族があったはずだが、
貧しい家では誰も嫁にこず、結婚出来なかっだろうし、ろくな仕事もなく、家もなく... 。
そんな想像をしました。
Q : ビハインドストーリーをたくさん考えましたね。
JJ : それでこそキャラクターを深く理解することができますから。
キャラクターの歴史をたくさん考える方です。
『暗殺』のヨム・ソクジン、『泥棒たち』のポパイ、
『新世界』のイ・ジャソンなど、多くの過去を想像したんです。
Q : トウと対照的に、最近引き受けたキャラクターを見ると
首陽大君、ヨム・ソクジン、ポパイのように悪役が多いです。
冷酷だったり危険だったり、どこか少し屈曲した人物が多かった。
JJ : 冷酷に見えますが、欲望の熱い人物です。理由ありの悪役たちでした。
私はこのようなキャラクターが好きです。
特に『暗殺』のヨム・ソクジンは、私もチェ・ドンフン監督も愛着のある人物です。
普通、映画の中では日本植民地時代の独立軍だけを扱いますが、
一方では命乞いしながら生きてる朝鮮人もいたじゃないですか。
私はヨム・ソクジンが素晴らしかったり英雄だったり、良い人でなくても、
みる価値のあるキャラクターだと思いました。
それは私達の姿の一部なのに、私達はいつも、このような人物を無視します。
しかし、過ちを繰り返さない為にも、そのような姿を無視せず直視する必要があります。
理由のある悪役ならいつでも歓迎です。
Q : 同感です。
単にバカ正直で正義の主人公よりも、その隣で少し卑屈な友人に目が行きます。
『太陽はない』のホンギのようにね。

JJ : そんなキャラクターを表現するには感情の幅がはるかに広いから、
むしろ演じやすいです。
Q : 今回の映画では「崖を背にして戦う者は勝つことができない」という台詞が印象的でした。
イ・ジョンジェもそんな崖のような恐怖はありますか?
JJ : あります。
真っ先に思い浮かぶのは作品を選択するときから来る恐怖ですね。
この映画をしようか、やめようか。私は役を上手く出来るだろうか?
同じ悩みや不安がいつもあります。
公開を控えた状況では、観客が私たちの映画をどう見てくれるか、という恐怖。
実際、俳優たちにはそのような恐怖が基本的にあります。
Q : その次に浮かぶ恐怖があるば何ですか?
JJ : 引退時期が分からないことへの恐怖というか。
俳優には「あなたは解雇」という通告がないじゃないですか?
後になって感じます。「ああ、私は昨年切られたのか」とね。
知らされていれば、他の仕事を見つける必要があるから、
個人的な時間に次の準備をすることができますが、この仕事はそうすることができない。
一歩遅れて解雇事実を知るのが怖いですね。ハハ。
Q : そんな恐怖に背を向け、毎回作品を選択して演技を続ける原動力は何ですか?
JJ : 恐怖そのもがをエネルギーです。
大衆の愛と恐怖は1つに繋がってます。
私の性格は恐怖を感じながらも試そうとする傾向がある。
そして、もう一つはファン。
当たり前かもしれないがファンの応援が本当に大きな力になります。
私を信じて役を任せてくれた製作者と監督の責任も自らを動かす原動力です。
Q : 今までソン・ガンホ、チェ・ミンシク、ファン・ジョンミンなど、
主に先輩たちと呼吸を合わせてきましたが、
今回は25歳も差がある後輩ヨ・ジングと呼吸を合わせました。
JJ : ヨ・ジングさんは今おっしゃった先輩達と同じ系譜上にいる俳優のようです。
仕事を愛する素晴らしい俳優です。
若ければ好奇心も多く、その好奇心のために時間を他に使うのに、
ひたすら仕事をします。凄いでしょ。ハハ。
年齢差があっても、同僚なので呼吸を合わせるのは今までと違はなかったです。
私は後輩であっても、相手の俳優の演技を尊重する為、直接アドバイスしない方です。
年老いた奴にはなりたくないんです。口は閉じても財布は開かなくちゃね。
Q : 友達でもある俳優チョン・ウソンとマネジメントアーティスト・カンパニーを作って
運営中ですが?
JJ : はい。とても、非常に、もの凄く楽しくしてます。
同じ俳優だから、お互いの苦労や状況、気持ちがとてもよく分かります。
会社というよりサークルみたいです。
用がなくても会社に出てきて、ジャージャー麺食べて、のり巻き食べて、お喋りしてます。

そんな甘っちょろいことで会社経営大丈夫なん?
ジョンジェ君、お遊び気分じゃアカンよ

起業したからには営利目的もだけど、組織を守る責任もあるんだからシッカリしせにゃ…。
(従業員の皆さん、そんなに会社が好きなら皆勤賞めざして
タイムカード作ったら?

Q : 俳優を一番よく理解する人として
マネジメントを立てなければならないと思ったんですか?
JJ : それもありますが、好きな人同士の集まりを持とうという意図もあります。ハハ。
いくら親しくても忙しいと年に1~2回集まるのも容易でないでしょう。
ところが、会社を作ったらキム・ウィソン先輩、ベ・ソンウ先輩、コ・アラさん、イ・ソムさん、
みんな報告や悩みを共有しながら、最善の答えを一緒に考えれるから本当に楽しい。
Q : 今度、映画制作に初めて挑戦しますか?
JJ : チョン・ジウ監督の『南山』というスパイ物です。
素材も良く、企画も面白かったんです。
とても素敵な映画になりそうで、製作と出演を兼ねることになりました。
原作のシナリオをもとに、私バージョンの脚本を書きます。

Q : 脚本もですか?前にも書いたことありますか?
JJ : 前にシノプシスは何度も書きましたが、シナリオは初めてです。
監督が決まる前、原作とは違う方向の話を作ってみても面白いと思い直接書いてみました。
もう監督が決まったので、原作と私のバージョンとチョン・ジウ監督のバージョンの脚本から
選んで再度考えます。
Q : 以前に構想したシノプシスはどんな話なのか気になりますね。
JJ : うーん... 。インタビューでは初めて言いますが、一つ話してみます。
20ページ程度でしたが、時期を逃した作品が一つあります。
シリアが背景で、北朝鮮外交官出身の武器商の男性と医療ボランティアに行った
韓国女性の話です。
5年以上前の話ですが、当時シリアが北朝鮮とだけ国交を結んました。
内戦状況に男と女が巻き込まれ、2人の間に愛が芽ばえる。
そして最終的に危険な状況で、男が女を求め犠牲となる。
本来、臆病で消極的だった女性が男の犠牲を受けて変化するという話です。
Q : 戦争映画のようだがロマンスですね。
JJ : はい、メロです。


Q : 興味深いですね。ストーリーテラーとしての才能があるようですが?
JJ : 映画をする人たちは、基本的に叙事を編集する感覚があります。
ニュースや新しい話に触れると、他の話が混ざるとどう化学作用が起きるか
考えるようになります。
そのシーンのいくつかが関連性を持つようになり、
その間に別のシーンが入るトリートメントまで出す。
投資配給会社までついた状況でしたが、シリアの状況が良くなくってダメになりました。
あの時出来たら良かったのに。


無責任にジョンジェをおだてないでほしいナ。。。
Q : 製作者として、あるいは作家として引き続き活動する計画はありますか?
JJ : 私は俳優やプロデューサー、作家のように領域を区分することに懐疑的です。
映画を作る人として大きく見なければならないです。
演出者が演技もでき、脚本を書くことができ、仲間の映画をプロデュースすることも
あるでしょう。俳優も同じです。
私のように脚本と製作を兼ねることができ、ハ・ジョンウ氏のように演出することもあります。
映画を作る人なら、状況に合わせてポジションを柔軟に変えることができなければ
ならないと思います。
それが韓国映画産業の発展にもより役立つと考えてます。


アナタに二足のワラジは無理です。役者だけで十分デス。

Q : 演技だけでなく、映画というメディア自体への愛情が深いですね。
JJ : 十代の頃からマーティン・スコセッシやフランシス・フォード・コッポラ監督を
愛した少年だったからでしょうか。
映画は見るのも演じるのも、作るのも楽しいです。
Q : 『新世界』以後、第2の全盛期を迎えたという評価がありました。
それなら、イ・ジョンジェの第3の全盛期は どのような姿であると思いますか?
JJ : あぁ、分かりません。そのような日が来るでしょうか?
いつ解雇されるかもしれないのに。先程も言いましたが、俳優は非正規雇用です。
Q : だから今製作者としての活動も... 。
JJ : アニメのシノプシスも1つありますが、
まずは『南山』が上手くできなくてはいけないでしょ?
制作者も非正規雇用ですから。ハハ。