先日『泥棒たち』の新しい画像がコチラにい~っぱいUPされた
さらに、「キム・ヘス撮影、チェ・ドンフン監督が語るフォトコメンタリー独占公開」
なる記事もUPされてたので、
JJの画像と記事をコラボって みます。。。
『泥棒たち』は、マカオのカジノに隠された希代のダイヤモンド“太陽の涙”を盗むため、
1つのチームになった韓国と中国 10人の泥棒が繰り広げる犯罪アクションドラマ。
『ビッグ・スウィンドル!』 『タチャ』 『チョン・ウチ』 のチェ・ドンフン監督と、
キム・ユンソク、キム・ヘス、イ・ジョンジェ、チョン・ジヒョン、キム・ヘスク、オ・ダルス、
キム・スヒョン、そしてサイモン・ヤム、アンジェリカ・リー、デレック・ツァンと、
韓・中を代表する俳優が共演し、スリリングなストーリーと派手なアクション、
個性あふれるキャラクターで最も韓国的な犯罪アクションとして期待を集める。
7月25日公開が決まり、この夏、韓国映画を代表する作品で劇場を熱くする。
チェ・ドンフン監督曰く…
ペプシ役は無条件でキム・ヘスだった。 それは本能に近かった。
映画が終わっても、ずっとその役者の姿に魅了されてる時があり、
キム・ヘスがそうだった。
キム・ヘスとまた映画を作るだろうか?そんなことを考える。
ある瞬間、役者がした行動を私も思わずしてしまう、そんな偶然のような感じ。
良きパートナーであり、とても魅力的な俳優だ。
チェ・ドンフン監督が語る『泥棒たち』の役者、そして現場の話を聞いてみる。
そもそも『泥棒たち』のシナリオを書いた理由の一つは、
香港とマカオという都会的な雰囲気に魅惑されたから。
とても狭い所に、とても高いビルがぎっしり詰まった香港独特の雰囲気と、
見た目は平凡だが、中に入ると圧倒的な雰囲気のマカオ。
だが、都市の巨大な風景やエキゾチック感じではなく、
そこに人が立った時、どんな感じを受けるのかが最も重要だったし、
そこにキャラクターが現れることを願った。
幸い“太陽の涙”を盗もうとする泥棒たちの主な舞台となるカジノは
アジア最大規模のカジノ City of Dreamsの全面的な支援により、
実際のカジノ内部で撮影が可能だった。
実際のカジノで撮影しなければ伝えられない部分があるから、撮影出来て良かったし、
俳優達も この映画が持っている基本的属性、盗み辛いのに盗まなければならないという
泥棒の立場を自ら納得できる空間でなくてはならなかったので満足だった。
『泥棒たち』は、一緒に仕事した俳優たち、初めて会った俳優ら、
映画を見ながらいつか必ず一緒にしてみたいと思った俳優らでキャラクターを作った。
その俳優たちに初めてシナリオを送った日、果たして彼ら全員がキャスティングし、
この映画を撮ることができるだろうかと緊張して震えた気がする。
『泥棒たち』は俳優キム・ユンソクなしでは作れなった。
撮影しながら このシーンをどう描写するかのディテールで悩む時、
キム・ユンソク先輩のリハーサル演技を見て、
「あの顔を撮れば良いんだ。一体どんなディテールが必要なんだ」と思うことがある。
四度目の作品を共にしながらも、彼を見ると相変らず感心している自分を発見する。
異性に対する好みが変わるように、アクションに対する好みも変わる。
映画で描いたアクションの好みもカーチェイスからワイヤーアクションに変わっていくようだ。
『泥棒たち』の登場人物は皆泥棒で、盗みのアクションをする。
その部分を拡張させて見せようとするとワイヤーアクションが多くなった。
“泥棒アクション”の特徴は、実際にワイヤーを本人が準備して担ぎ、
まるでアクロバットのようにずっと移動しているので、
出来るだけ非現実的な感じを抜こうと努力した。
最も重要なアクションの基本は、同じように見せなければならない。
その中心にキム・ユンソクという俳優がいたので、
私が意図していたことより遥かに満足なワイヤーアクションシーンが完成した。
10人の泥棒キャラクターの中でポパイはとても悩んだ。
マカオパクとの対立者として、また、韓国チームを導びくリーダーとして、
一体どんなトーンで行くか?
シナリオを書きながら一番大変だったし、たくさん書き直したキャラクターだ。
だが、イ・ジョンジェの最初の撮影を見るととても良かったし、
そうだ、これからこのトーンで行こうと確信が持てた。
イ・ジョンジェとキャラクターに対する話をしている時、
鼻ひげを付けようというアイディアも出た。
ポパイのキャラクターはイ・ジョンジェと一緒に完成した。
香港のレストランで撮影中のポパイ役 イ・ジョンジェ。
鼻ひげをつけたのはとても良い選択だった。
『泥棒たち』のシナリオを書く前、偶然チョン・ジヒョンに会ったが、
とても魅惑的で独特の自己表現力を持っていた。
チョン・ジヒョンが笑いながら話し、動く姿を見ていて、
エニーコールというキャラクターを想像し始めた。
100%彼女が演じることにより、より好きになったキャラクターだ。
地上5階~6階を飛び回るワイヤーアクションも多く、
果たして女優がこれに耐えられるのかと心配したが、
チョン・ジヒョンはまさに宙を飛んで廻った。
劇中のエニーコールらしい活気に満ち、堂々としている。
彼女が演じたエニーコールは、私には日照り続きに降る恵みの雨のようだった。
『エレクション』や『エグザイル/絆』等の作品で見たサイモン・ヤムは、
彼の顔自体があたえる快感がある。
チェン役に多くの俳優を考えたが、結局1番はサイモン・ヤムだった。
キャスティングしたかったが、現在香港で最も忙しく活動しているため、
果たして『泥棒たち』を受けるのか怖かった。
ところが快く承諾をし、出演を決めた時からとても気分が良かった。
彼はまだ少年のように好奇心も多く、映画にだけすべての関心が傾いている。
彼のエネルギーがこの映画にそっくり伝えられたようでとても満足だ。
キム・ヘスク先生は『コウモリ』を見てとても素晴らしく、良い役者だと思っていた。
初めてシナリオを書いた時、シプトンガム(噛んだガム)は男性だったが、
最初の一行を書きながらキム・ヘスクという俳優が浮び、女性キャラクターに変えた。
劇中で噛んだガムを利用するシーンがあり、シナリオを書いた時、
ひとまず仮名のようにシプトンゴムと付けたのに、ずっとそう呼んでみると、
それ以上の名前はないと思いシプトンゴムとなった。
それで私達は現場でキム・ヘスク先生を“ガム先生”と呼んだ。
オ・ダルス先輩が引き受けたキャラクターの名前はイギリス王子のようなアンドリューだ。
初めはぎこちなかったが、呼んでみると本当によく似合う名前だった。
韓国人がアンドリューという名前で呼ばれても全く違和感ない俳優オ・ダルス。
アンドリューは実際にはとても臆病で、恐怖に震えるのに、
人の前ではそれを絶対出さない。 銃を持つとより一層頑張るキャラクターだ。
我的には、アンドリューって名前、めっちゃ違和感あるんですけど…
ダルスさんの顔からすると、ヨンスとかヨンシク、サムシク?
日本で言うなら大吾郎や平八郎、コタロウ、ゴン太、タロー、チビ。。。
え、犬ぢゃない?
キム・スヒョンは映画の経験はないが、先輩たちに気遅れしたり警戒する様子もなく、
自由な感じを与える役者だ。
年齢と共により一層良い役者になる確信がある。
彼が持っている特有の自由さは、私にとってさらに自由に、さらに少年のように、
さらに子供のように生きるべきだという気がする。
そして、キム・スヒョンは現場でとても可愛い。
シナリオを書く時はストーリーとプロットを使う。
ところが映画を撮る時はストーリーを撮るのでなく、キャラクターを撮るという気がする。
『泥棒たち』の役者と、人物に対し共に悩み、一緒に作っていく過程がとても楽しかった。
十人の役者が登場するが、ただ一度も大変だと思わなかった。
それぞれの役者が自身のキャラクターに驚くほど集中したから、
こんなに面白く、楽しみながら撮影を終えた。
以前、何かの映画雑誌に、フェデリコ・フェリーニが、
「映画を撮るのは友達と遠足に行くことだ」と言ってたのを見たことがある。
その時は「エ~、何言ってるんだ」と思った。
映画を作るのはとても難しく、戦争のようだ。
だが『泥棒たち』を撮った今、そう感じる。
「そうだな、こういう感じなんだナ」と。