pianon イルギ

イ・ジョンジェを筆頭に、

韓国男優にハマリ過ぎて睡眠不足の毎日…。

んが、楽し過ぎて止めれんドォ~!

祝・20周年~♪

2013-09-28 | イ・ジョンジェ


ジョンジェ君、デビュ~20周年おめでとぅごジャいます
20周年なので ↑ 20作品並べてみました
(毎度のごとく、なんのひねりも センスもないカードで申し訳ないっす )

20年ってことは… 20歳。
成人式を迎えたってことですネ
20年前、オギャ~と勢いよくゲーノー界に飛び出したJJ君も、
やっとタバコやお酒が許される年になりました
ほんま大きくなったもんデス

ここんとこJJ君は出演作での評価が非常に高く、
押しも押されぬトップスターとなりましたが…、
ってことで、次回作は超大物JJが超小者を演じるってのはどうやろ?
今まで見たことないキャラへの挑戦 楽しみにしてます


“イ・ジョンジェは20年間絶え間ない変化と果敢な挑戦で
 独自の演技領域を構築し、観客と評壇の注目を受けた”
と韓国映像資料院が評価し、今月24日~来月6日まで
「永遠に若い男:イ・ジョンジェ特別展」開催とあいなりました
んで今日
午後4時から ソウル上岩DMCのシネマテークKOFAにて、
『新世界』上映後 JJが劇場に登場するそうデス
日本からもJJペンさん達が応援に 駆けつけてます
…我は留守番組ですが お仲間様と一緒にお花を贈らせて頂きました。
我らの想い、今頃JJ君に届いてるかな~

ジョンジェ君、トシもトシなので 全力疾走は体力もちません。
心の栄養補給と適度な休養とりながら、今後も役者生活続けて下さい。
そしたら30周年には “ヨォ頑張ったで賞” のお祝い、また皆でしましょう
(…10年後、我はいくつだ?



JJインタビュ~ ’13 9月 No.11

2013-09-26 | イ・ジョンジェ

 記事内の映画紹介、JJ経歴、JJへの賛美、映画評や、
   他の記事と重複する部分は割愛させて頂きます
   JJ君への Q&A のみ イッテみたく思います


 コチラの記事から



Q : イ・ジョンジェは映画が始まって1時間が経ってやっと登場する。
   それにもかかわらず強烈なオーラは映画後も濃い残像を残す。
JJ : 何て言うか…野心をさらに抱いて集中し、
   力を入れず しかめっ面にする、そんな努力をしました。
   そしてもう少し表現を普通に見せるため、歯切れ良く低音の声にしました。
   より驚異的に見えるように。

Q : 顔の傷は首陽大君が実際に狩りを楽しんだという記録に着眼した設定らしいが。
JJ : 扮装チームと2~3回会議をして傷を数箇所作りました。
   さらに、他の階層の人とは違うポイントで毛皮を着ました。
   誇張されて効果的に表現されたようです。

Q : 他のメイン5人 誰もと敵対的な関係だ。
   鋭い首陽大君の心中としては、現場でも孤独だったのか。
JJ : あちらは味方同士ですが、私には1人もいません。
   1対多の戦いなので、実際にもそんな感じを維持しなければいけませんでした。
   スタッフとも距離をおくしかなかったんです。
   ずっと首陽大君の感情を維持しなくてはいけませんから。
   演技の途中で他の会話をすると感情が飛んでしまうんです。

Q : 上映139分間の長い『観想』。
   首陽大君のカットシーンがあるそうだが。
JJ : アドリブもかなりありました。
   行動ものらりくらりって言うのかな?そんな感じです。
   スヤンを妙なキャラクターとして作って欲しかったからです。
   王の気品はあるのに行動は暴れん坊みたいで、
   台詞のトーン自体“お前は私より下じゃないか”という雰囲気で維持しました。
   例えば、エンディングでペンホン(チョ・ジョンソク)が馬に乗った私の前に出てきた時、
   私は土ぼこりを手で払います。そんなディテールが現場で全部出ました。
   暴君裏な姿がたくさんカットされました。
   多くの方が見る時、退屈さを感じない上映時間を作るためです。
   私だけでなく、他のキャラクターもカットされた部分があります。
   監督と私が意図したスヤンは難しいキャラクターでした。
   ずっと悩み “私はこんなにまですべきか”と言う部分がありますが、
   そこがカットされ、結果的には複雑なキャラクターになりましたが、
   映画としてはもっと簡潔になったので逆に長所になったかもしれませんね。

Q : 先立って「セクションTV」が『観想』の6俳優へのインタビューで、
   現場スタッフに最も人気が高い俳優は、という質問があった。
   イ・ジョンジェとぺク・ユンシクは0票、チョ・ジョンソクとイ・ジョンソクは2票、
   そしてソン・ガンホ、キム・ヘスは1票ずつ入った。
JJ : やはり若い人の方が人気あります(笑)
   キム・ヘスさんは紅一点で、現場が大変でも彼女が来るだけで皆は喜びました。
   こんな事もありました。
   30時間以上寝ずに撮影した時、スタッフ全員倒れていました。
   俳優も撮影を終えるとセットの床で眠ってしまうほどでした。
   そんな時、偶然セットの後の壁を見ると、
   木の板に“スヤン最高”という落書きを見つけました(笑)
   本当に大変でしたが妙な気分になりました。
   スタッフは俳優が上手く演じれるよう一生懸命なんだと思いました。
   とても良い思い出です。

Q : 『泥棒たち』に継ぎ『観想』のマルチキャスティング映画で光を放った。
JJ : 知名度に関係なく、魅力的な俳優が集まれば私も気になります。
   どんな人なのか、演技はどうなのか、実際の姿も知りたいです。
   そうしながら学び、興奮もします。いい俳優と共演するのは幸運です。
   緊張もしますが、その緊張状態が仕事に役立つこともありました。
   お互い良い影響を与えると思います。
   そして出会った俳優は“やはり凄い”俳優達でした。
   ソン・ガンホ、ぺク・ユンシク、キム・ヘスさんの演技を見て“ワ、やっぱり”と思いました。
   そしてチョ・ジョンソクさんはペーソスのある俳優でした。
   楽しく演じてるのを見ているとジーンと胸が熱くなる感じです。すごい長所です。
   イ・ジョンソクさんは、落ち着いていて驚きました。
   現場でも、演技する時もとても落ち付いてます。
   先輩によく見せようとか臆することなく、自分のペースで演技をします。
   落ち着いた様子のせいか、安定した演技を見せてくれました。

Q : 年の離れたぺク・ユンシクが見せた現役精神が印象深く残った様子だが。
JJ : ユーモラスで思いやりがありました。
   後輩が多く、年齢差もあるので“俺はそんなに難しい人でなはい”
   って態度を見せてくださいました。
   実はそうでない方もいらっしゃいますからね。
   むしろ、ペク・ユンシク先生は“チームメンバー”という感じでした。
   分別があるので、そういう面がかっこいいんですよ。


 コチラの記事から



Q : 今までとは違う、本能的で欲の強い役だ。
   どのようにして選択したのか。
JJ : シナリオの首陽大君がとても素晴らしかったんです。
   やったことのないキャラクターなので少し不安でしたが、やってみようと思いました。
   敵役で、黙っていても威厳あるキャラクターをどう見せようか悩みました。
   もともと“私はこんな風にしてます”と見せる演技より、
   表現を簡素化して演技するミニマリストなのに、
   首陽大君はパワフルに見せなければならなりませんでした。
   衣装、メイクはもちろん、声のトーンまで気を使いました。
   顔に傷を作ると声のトーンも下がりました。
   撮影現場に行く2時間前から発声練習をし、少し金属っぽい音が出るようにしました。

Q : 実際、首陽大君役はどうでしたか。
JJ : とても面白かったです。
   内に秘めた役を主にしていましたが、吐き出す演技をするとストレス発散できます。
   むしろ日増しにオーバーアクションになりました。
   現場では、最初より2番目のテイクが声もどんどん大きくなって、
   ジェスチャーも大きくなりました。
   監督が現場でよく撮ってくれました。

Q : 今年で役者20年だ。この20年を振り返ってみて。
JJ : 年齢に対する概念がなく、これといった感じはありません。
   振り返ってみると、20代後半から大人として重みある男のように見せなければと思いました。
   良い作品のオファーは多かったのに、男性的な姿を観客に見せたくて待っていたら、
   時間ばかりが過ぎて 観客との間に距離ができた時もありました。
   好奇心から事業もしました。
   そうこうする内、ある日、周りから“どうして仕事しないのか”と聞かれ始めました。
   私は演技をせず、事業だけ出来るのかと考えてみると、それは違いました。
   それで事業を全部止めました。
   その頃『ハウスメイド』に出演しましたが、観客から高い評価を受け、
   少しずつ自信がつきました。
   『泥棒たち』の役は大きくはなかったけど面白かったですし、
   『新世界』からは働くのが楽になりました。

Q : これからの計画は。
JJ : 何をすべきかは決めてません。
   明らかなことは、演技に対する興味が増したと言う点です。
   観客も新しい姿を望むでしょうし、私も好奇心が多い。
   少しずつ違う姿を一生懸命作っていきたいです。


 コチラの記事から



Q : 自ら構築した首陽大君キャラクターについて
JJ : 首陽大君の姿と内面を表現する方法を色々工夫しました。
   たくさんアイデアを出しましたが、より良いアイデアは見つかりませんでした。
   世祖の資料は意外に多いです。
   ドラマでも多く扱われてますからね。
   一応、映画の基本的なストーリーがあるので、
   それに合わせたキャラクターに持っていくのが目的でした。
   また、歴史上の人物なので、歴史とあまりにもかけ離れてはいけないと思いました。
   次に私ができることは何かを探しました。
   現場でも色々なバージョンが提示され、私もあれこれ試みました。

Q : 首陽大君の場合、悪役に限定されるより欲望を抱いた野心家や、
   若くて有能な政治スタイルが近かったため、
   魅力的でセクシーな感じを演出したという評価もあるが。
JJ : (照笑)セクシーに描かなくてはとは全然思わなかったです。
   しかし、人は権力と富を持ったり、豊富な知識を持っている場合、
   素敵だと思うじゃないですか。
   ところが、首陽大君はそれを全部持ってたんです。
   富と名誉、知略、そして健全さまで・・・。そう見えて仕方ないです。
   だから私も演じたという気持ちが大きかったんです。
   カッコ良く見せたいのは事実です。

Q : 多様な魅力を持つキャラクターであるほど、それを豊かに表現するのは容易でなかったかと。
JJ : 首陽大君の感情を正確に表現することは難しいです。
   吐き出すとオーバーアクションになります。
   度を越えない演技トーンを維持するため、様々な努力が必要でした。
   心理状態は常に乱れ、満足とはいえない状態を維持しました。
   キム・ジョンソが気に食わず、甥を蹴落しまで王となるべき状況も気に入らないんです。
   この時代的背景と状況が首陽大君は全て気に入らないんでしょう。
   いつも乱れた感情の波が激しく、常に不安定な人でした。
   車の中でも家でも いつも台詞をつぶやいてました。
   時代劇の台詞が馴染むよう、首陽大君を実生活に入れるしかなかったんです。
   彼の心理を常に頭の片隅におくべきなので。
   恐ろしい演技はあえてせず、気持ちだけ維持しようと思い、
   劇中その繊細さを表現したかったんです。
   声も重低音で、さらに小さく話しても脅威感を与えたかったんです。

Q : 首陽大君の顔の傷について。
JJ : 王の顔に傷があるだなんて、見たことない設定でしょ。
   最初にテストしましたが良かったんですよ。大胆ですが、やってみようと決めました。
   傷と狩りの姿で初登場した設定だけでも、この男のワイルドな生活が感じられるでしょう。
   傷の意図は、見栄えの良いものではなく、この人の性向を知らせたかったんです。
   ハン・ジェリム監督は、見たことも聞いたこともない感じを希望したんです。
   普通、3~5シーン撮りますが、必ず粗雑なシーンを選んで編集されるんです。
   それが新鮮だと感じました。悪い方法だとは思いません。
   最初はぎこちなかったけど、むしろ定型化されていないシーンで新鮮でした。
   どうしても首陽大君は映画で重要な部分を占めているため、
   とても悩んだキャラクターです。
   そんな意味で映画開始1時間で登場するのも効果的な配置だったようです(笑)

Q : 最後に一言。
JJ : 『ハウスメイド』の頃から作品数を増やしたいと思いました。
   それでシナリオを沢山受け、どんなものが企画されているのか調べるようになりました。
   それと共に作品数を増やしてみると、良いチャンスが来ないかなと思いました。
   創意的なものを撮ろうと努力しました。役者もそうです。
   『観想』が目新しいキャラクターに近付いて欲しいです。



JJインタビュ~ ’13 9月 No.10

2013-09-23 | イ・ジョンジェ
 記事内の映画紹介、JJ経歴、JJへの賛美、映画評や、
   他の記事と重複する部分は割愛させて頂きます
   JJ君への Q&A のみ イッテみたく思います


 コチラの記事から



Q : イ・ジョンジェ、チョン・ウソン、共に最近の作品が好評だ。
JJ : 2人の映画はジャンルが違うので比べることは出来ませんが、
   今回は私が奢りたいです。ハハハ

Q : 2人は1999年『太陽はない』で共演して以来、15年来の友情が続いている。
   未婚である上、彼女もいない2人は、時間があれば一緒にお酒を飲み、映画を見る。
   最近はソウル三成洞の最高級マンションに揃って入居した。
   周りは2人に“結婚するなら2人は会うべきではない”とアドバイスしている。
JJ : ウソンさんと私は、お互いに目を見ただけで今何が必要なのか分かります。

Q : そんなに親しいのに、『太陽はない』以降映画はもちろん、ドラマでも共演していない。
JJ : 実際、数年前から監督に会うと、私達2人を念頭に置いて準備している、
   と頻繁に聞きます。
   それが何の準備なのかは分かりませんが今だに連絡がありません。
   今、私達が共演するには良いタイミングです。本当に早くやりたいです。
   こんなことをしていると、20年後、きれいなお婆ちゃんを相手にライバルとなって
   ミステリーロマンス映画を撮るか、
   姻戚となって“お前の娘をくれ”、“私の娘はあげない”
   みたいなコメディー映画を撮るんじゃないかな(笑)

Q : ひょっとして、チョン・ウソンが演出、イ・ジョンジェが主演する映画が
   早々に出来るかもしれない。
   チョン・ウソンはサムスン電子と提携し、ギャラクシーS4のブランドフィルムを
   5月と7月に披露し、演出に強い意欲を見せ、演出力も認められている。
JJ : ウソンさんが書いたシナリオを見ました。面白かったです。
   出演のオファーを受けたら無条件で出る、と言いました。
   ウソンさんが演出する映画なら 主演でなくても良いです。カメオでも必ず出ます。

Q : 逆に、自分が演出してチョン・ウソンを主演にするのはどうだろうか。
JJ : (すぐ首を横に振る)
   ウソンさんは100ページ、120ページにもなるシナリオを書き上げます。
   でも、私は意欲すらありません。
   1分間のブランドフィルム?
   映画は無理してでもやりますが、演出は大変そうです。
   だから私はこれからも俳優に全力を尽くしたいです。
   監督はウソンさんがやれば良いです。


 コチラの記事から



Q : 耳の形に関する台詞のため、『観想』公開後もイ・ジョンジェの耳に目が行くという記者がいた。
   スヤンが観相家ネギョン(ソン・ガンホ)に“祖母に耳の形が良い言われたが…”と呟き、
   自分が王になるサインを催促するシーはどうだったのか。
JJ : 実際には、その前後にとても長く撮りました。
   でも、上映時間を大幅に縮めるためカットされましたが、
   伝えるべきことは十分に盛り込まれてます。
   短く編集されたシーンの台詞に耳を傾けてくれる観客がいるから、それで大満足です(笑)

Q : スヤンの話しは深く、悩みが多かった。
JJ : ネギョンは仮想の人物ですが、世祖は実存の人物です。
   癸酉靖難も悲劇的な実際の事件です。
   朝鮮の王だったので、王である前から王の像が見えなければと思いました。
   同時にスヤンを眺める2つのまなざしがあることを念頭に置きました。
   甥を押し出して王となった悪質さと、
   不安定な王権を守るため、恐ろしい行動を自らした人物です。
   意見は分かれますが、私は全て正しいと思います。
   私が知る限り、スヤンは男の中の男です。
   また自分が犯したことへの罪責感で早々に王位から退き、仏教に心酔した人で、
   罪の意識で早く亡くなります。
   世祖の映画なら、そんな内的葛藤に重きを置いて表現しましたが、
   重要なのは世祖の映画ではないということです。
   『観想』でのスヤンについて考え、その点を表現しなければならなかったです。

Q : イ・ジョンジェが考える『観想』でのスヤンの役割は。
JJ : 逆謀の相に見えると同時に、王として、貴族としての品位も備えた
   両面の演技を意図的に設定しました。
   決断を下すためには殺生を躊躇しない強力な決断力と実行力を備え、
   それは暴力的に見せなくてはいけませんでした。
   物語上、ネギョンと義理の弟ペンホン(チョ・ジョンソク)は痛みを受けなくはならず、
   それを与える悪い人物もスヤンは引き受けなくてはいけません。
   また、キム・ジョンソ(ペク・ユンシク)と関連してみると、スヤンの視線で見れば、
   キム・ジョンソは王権を揺るがす悪い人に見えるので、
   強力なライバルとして見なくてはいけません。
   こんな悪役を引き受けながらも、王族の気品を失ってはいけなかったんです。

Q : スヤンに対する広い解釈をもとに、初登場で話しの流れを変えた。
JJ : 暴力性と気品を同時に表せる初登場にする必要がありました。
   周りの人と確実に違って見せたいと思ったんです。
   私以上に監督の悩みは大きかったようです。
   監督は直接、皮素材を考案し、傷を作って脅威的に見えるようにしました。
   衣装や表情を監督と相談し、大きな助けを受けましたが、
   最も力を入れたのは監督だと思います。
   一例として、犬の鳴き声。本当に恐怖心をあおる凄い演出ではないでしょうか。
   スヤンが登場する時に流れる音楽一つにも気を使ったようです。
   かなり多くの作曲代を払ってまで力を入れたと聞きました。

Q : 大ヒットを飛ばしている『観想』、主演イ・ジョンジェが見る映画の面白さは何だろうか。
JJ : シナリオを読んだ時から面白かったです。
   重すぎず軽すぎず、質の良い娯楽映画に仕上がって気持ちが良いです。
   娯楽映画を気持ちよく見ると忙しい日常を忘れる時ってあるでしょ。
   『観想』はそれに加え、私の場所はどこなのか、人生のどの辺にいるのかを
   もう一度考える束の間の時間を与るのでは、と思います。
   運命を変えようとしてもがく映画の中の人物たちを見て、
   私の運命はどこに向かってるのか、私のささいな言葉と行動が私の周りをどう変えるのか、
   そんな思いが映画館を出て頭の中をかすめたら、
   大切なチケット代になるのでは、と思います。


 コチラの記事から



JJ : あるファンに言われました。
   どうかイ・ジョンジェさんは恋愛をせず、牛のように働いて欲しいと。
   この文を読んで どれだけ笑ったか分かりません。
   そのファンの言葉のように、本当に牛のように働くつもりです(笑)

Q : 歴史上の人物だが、どんな首陽大君の姿を描きたかったのか。
JJ : 首陽大君は当時すごく複雑だったと思います。
   朝鮮という国が生まれて間もない頃、幼い甥が王位につき、
   その周りにはキム・ジョンソという手に余る人物が存在しました。
   多くの人を殺し、癸酉靖難を起こした人ですが、後に僧侶になる姿を見て、
   思っているほど悪い人ではないのではという気がしました。
   映画は限られた時間で見せなくてはいけないので、首陽大君の姿を全て
   描写出来ませんが、悪い人だけではないということは見せたかったんです。
   もちろん観相家がメインなので、編集で仕方なく首陽大君の強い姿は強調されましたが。

Q : 歴史的に実存しない人物なら、もっと悪党のように見えたようだ。
JJ : 単に悪く見えるようにはしたくなかった、と言うのが私が演技の意図です。
   歴史上の人物だから私がストーリーを作ることは出来ないので、
   演技的に見せなければと思いました。
   魅力的な首陽大君を見せたかったので、どうすれば魅力的に見せれるか考えました。
   悪い人を魅力的に見せるのはとても神経のいる仕事でした。
   この映画で必要なのは、首陽大君が“悪の軸”なので、格好よく見せれません。
   その船上で水位調節をしなければなりませんでした。
   狼の相と首陽大君は呼ばれましたが、狼の感じを表現するのには良い設定でした。
   個人的には有難いです。

Q : イ・ジョンジェから見る映画の魅力は何か。
JJ : 歴史上、観相家とその家族が幸せを夢見る話しが魅力的だと思います。
   首陽大君が出る前までは面白く撮ろうと努力しました。
   個人的にはスヤンが出る前、ネギョン(ソン・ガンホ)とペンホン(チョ・ジョンソク)の
   呼吸がぴったりで、その時間だけを見ると、秋夕によく合う映画だと思います。
   後半は首陽大君とキム・ジョンソの政治的状況の話しのようですが、
   実はそうではありません。
   後半は家族がお互いのため、痛みを感じます。
   スヤンとキム・ジョンソの戦いに立ち入ることになった 観相家と彼の家族の話です。
   実際にあった状況を映画的に作ったので、歴史的状況が強調されるようですが、
   実質的には、観相家とその家族が幸せを夢見る話し、それが映画の魅力です。

Q : チョ・ジョンソクとイ・ジョンソクという後輩が今回の映画で注目を集めた。
JJ : チョ・ジョンソクにはペーソスがありました。
   映画をみて驚いたシーンがあるんですが、イ・ジョンソクを掴んで泣くシーンと、
   扉を開いて過去に戻るシーンで、そのシーンのチョ・ジョンソクは本当に良かったです。
   そこで感情のこみ上げたチョ・ジョンソクは本当に感動を与えられる俳優だと思いました。
   イ・ジョンソクは驚くほど落ち着いていました。
   若い頃、私があの年頃だったら そうは出来なかったでしょう。
   私は現場にいても不安で、演技も不安、落ち着かなかったです。
   イ・ジョンソクは物静かで、落ち着いて自分の仕事をしていました。
   私の友達は(彼ら2人)他の誰より遙かに長く良い仕事が出来そうだ、と思いました。

Q : 今後やるべきフィルモグラフィーがありますか。
JJ : 今でも演じるのは快適と言うより常に緊張で、常に上手く出来るのかと不安です。
   若い頃は撮影前日でもお酒を飲んでいましたが、意気込みがないと上手くいかないことが分かり、
   最近は緊張感を持っています。
   特に自分を見つめる目が高くなり、私の体と感性が上手く表現できないことへのストレスがあります。

Q : 強い男性キャラクターが続いたが、メロー演技はどうなのか?
JJ : 『イルマーレ』ような作品は本当に好きです。
   メローを企画していると連絡し、シナリオを受けたこともありますし、
   シナリオを探している時、もらったこともあります。
   最近はメロー作品が少ないですが、良い作品ならやってみたいです。
   特にピーター・チャン監督ような方と仕事がしてみたいです。
    ビックリ~
     ピーター・チャンって我が大好きな『ラブソング』の監督さんや~ん

Q : 最後に、今年41歳だ。イ・ジョンジェにとって愛とは。
JJ : 他の人と比べた時、好ましく暮らすことの基準が以前と大きく変わりました。
   社会の流れがそう変わったようです。
   私だけではなく、周りの一般会社員でも、女性や男性が結婚をしません。
   不便だったり焦ったり、それはありません。
   今まであまり仕事をしなかったことを後悔し、たくさん仕事するべきだと思い、
   『ハウスメイド』から作品数を増やしました。
   少なくとも10年間は多くの仕事をしなくてはと思っています。
   そのため、誰かに会う機会が少なくなります。
   本当に“チョン・ウソンと会うのを止めるべきか”と思います(笑)
   暇な時には恋愛や愛について考えますが、今は一週間に仕事が三日はあるので、
   あまり気になりません。


 フツーの会社員は1週間に5日働きます。
  その間、恋愛や結婚もします。
  JJ君は1週間に3日しか仕事ないんだから…
  十分 ウソン君と恋愛が楽しめるね~グハハ


JJインタビュ~ ’13 9月 No.9

2013-09-22 | イ・ジョンジェ
 記事内の映画紹介、JJ経歴、JJへの賛美、映画評や、
   他の記事と重複する部分は割愛させて頂きます
   JJ君への Q&A のみ イッテみたく思います


 コチラの記事から



Q : 劇中、謀逆顔で 狼の人相を持つ首陽大君(イ・ジョンジェ)は、
   ネギョン(ソン・ガンホ)にそそのかされて寝ている時、
   顔にホクロ(あざ? )を埋め込まれる屈辱を受ける。
   このシーンは映画の緊張ポイントだ。
JJ : 顔にホクロを埋め込むシーンは役者にも恐ろしい撮影です。
   でも、最近のメイク技術はとても良く、驚きます。
   実際にホクロを埋め込むシーンは私の顔に特殊メイクをして撮影しました。
   合成やダミーではありません。
   そのシーンで寝てる演技がリアルだと言われますが、実は本当に眠っていました。
   その撮影をする前、既に35時間延々と撮影したあとだったので。
   横になって撮影をすると本当に眠気が来たので寝てしまった記憶もあり、
   気持ち半分だけで撮影に臨んだようでもあります。


 コチラの記事から



Q : イ・ジョンジェを待っている観客は“いつ出てくるのか?”と思っていると、
   後半で登場するが、待っていた時間が悔しくないほど輝く演技を見ることができる。
JJ : 男が見ても本当に素敵なキャラクターでした。欲を持っていました。
   健康美の権力に従う人たちも多かったですし。
   もちろん歴史的には、見た目は良い人なのか悪い人なのか見分けつきませんが、
   だから、とても魅力的なキャラクターだと思いました。
   複雑な内面を表現できることが本当に興味深かったんです。

Q : 前作『泥棒たち』に続き、今回も有名な俳優達と息を合わせた。
JJ : 今回は本当に最高でした。多分演出家はとても混乱したでしょうが。
   そんな俳優達が調和し、達成できるよう、演出家は調節しなくてはいけませんから。
   役者も悩まなくてはいけませんが、どうすればキム・ジョンソと首陽大君が対立する時、
   片方に偏らないか、とても悩んだそうです。

Q : 『観想』で初めて共演した後輩チョ・ジョンソクを称賛したが。
JJ : この年になると相手が本気なのか建前なのか分かります。
   彼本当に本気でした。
   とても良い人だった。もちろん共演したからとて、その人の全てを知ることはできません。
   でも、チョ・ジョンソクさんは十分に撮影を面白がったし、とても楽しんでいた。
   その彼から学んだことは多いですね。
   さらに先輩に良くしてくれるから、なお有難いです。
   最近は後輩のご機嫌を伺うべきなのにね。ハハハ。
   チョ・ジョンソクさんの場合、コミカル演技の才能が非常に良い。
   人を泣かせるより笑わせる演技はさらに難しいのに、
   それを自らよくやり遂げてます。本当に凄いです(親指を立てる)

Q : 『泥棒たち』のインタビューで“後輩であっても良い点は見習う”
   と言っていたが、1年過ぎた今、その考えは変わらないのか。
JJ : 今でもそう思ってます。新鮮さや新たなアイデアは若い後輩の才能です。
   そういう点は学ばなければならないと思います。
   技術者なら先輩と後輩の関係は線を引けますが、
   俳優という職業は表現をしなければいけません。表現の芸術でもあります。

Q : 500万の観客突破を目前に控えた『観想』。
   (ココにUPしてる現時点ではとっくに突破して 今は700万人に迫ってます
   『王になった男』『7号室の贈り物』より早く、また一千万映画の誕生を告知している。
JJ : 興行が上手くいけば本当に気分が良いです。
   損益分岐点を超えると会食の席が設けられるので、
   その時、久し振りに全てのスタッフに会うことができます。
   当時は大変でしたが、面白かった現場を思い出しながら
   幸せな思い出話しが出来るのが本当に良いです。ハハ。


 コチラの記事から



Q : 映画公開後、イ・ジョンジェは『観想』を通じて頂点に立ったと評価されているが。
JJ : そうですね、褒め言葉として受け入れてます(笑)
   実際には、その前の演技もとても苦労して一生懸命でした。
   私はこのキャラ(首陽大君)も良いし、『新世界』、『泥棒たち』『ハウスメイド』全て好きです。
   でも私が演じたことを観客が良いと言って下さるのだから、有難く受け止めています。

Q : 後輩からインスピレーションを受けることも多いと言うが。
JJ : 新鮮と言うか、新たな波に乗るには若い後輩から多くのインスピレーションを受け、
   学ぶからです。
   その点で、仲間や先輩・後輩とは話をするべきだと思います。
   もし技術者なら先輩・後輩はあり得るでしょう。継続的に磨いて増すのが技術だから。
   でも、演技は表現の芸術なので、技術者とは違うようです。

Q : コミック演技に対する欲は?
JJ : やってみたいのですが、コミック演技の才能がないようです。
   チョ・ジョンソクはとても自然にやってました。凄いと思いました。
   人を泣かせるより笑わせる方が難しいんですよ。
   泣くのは、音楽や演出、編集で雰囲気を作れますが、
   笑わせるのは、その人の才能のみで笑わせなければいけないので難しいです。
   私がやっても人が笑わないんです。ハハ。


 コチラの記事から



Q : 『泥棒たち』、『新世界』などで絶賛を受けてきただけに、
   今回『観想』への評判が気になるだろう。
JJ : 本当に必死に撮影しました。ハハ。
   『観想』を見ると私の演じるスタイルが新しいと言う気がするでしょうし、
   同時に、あの人にあんな面があったのか、とも思われるでしょう。
   また、素晴らしい俳優達と共演出来たので、周りの反応が良かったのでしょう。

Q : 愛情を込めた役なだけに、『観想』の首陽大君とはどことなく似ているのか。
JJ : 『観想』の首陽大君と私は似たところがあります。
   常に礼節を重んじ、堂々としているのは私の性格と似ています。

Q : 自分の登場についてどう思う。
JJ : 私は(私の登場部分が)最も効果的なタイミングではないかと思います。
   主要人物の登場は普通15~20分なのに『観想』の場合は違う(笑)
   しかし、監督が苦心の末、このタイミングで決定されました。
   話しを一気に集中させるにはこのタイミングが良かったんだと思います。

Q : 長所と短所があるように、ベテラン俳優でも首陽大君の表現には困難もあったはずだが。
JJ : 首陽大君は自分の感情をストレートに現す人なので容易な部分もありました。
   しかし、強い人物なので行動に力を入れすぎるとオーバーに感じるし、
   力を抜けば脅威的ではなくなります。その手加減が難しかったです。
   複合的な人物を表現する点において、少し難しい宿題でもありました。

Q : 大変な宿題を上手く解いたが、演技を称賛する言葉については。
JJ : (照れながら)『ハウスメイド』から作品数を増やし、
   演技するにはもっと楽しみを持たなければならないと思いました。
   幸いにも『ハウスメイド』の頃から運良く良い作品に出会い、楽しく撮影できてます。

Q : 共演者について。
JJ : ソン・ガンホからは感性的な点を学びます。
   私達は普段、感性的な俳優について尋ねると、ソン・ガンホと答えるじゃないですか。
   何と説明したら良いのか分からないけど、彼は他の俳優と違います。
   チョ・ジョンソクはペーソスのある俳優です。
   ユニークなのに どこか寂しい感情表現が上手です。
   『観想』での役を上手く演じてるが、私では彼のように上手く出来なかったでしょう。

Q : 明るく笑うと親しいチョン・ウソンと笑顔が似ているようだが、
   今、2人はどうなのか気になる。
JJ : 最近はチョン・ウソンと私、2人ともすごく忙しいです。(ハハ)
   皮肉にも私達は一緒に休む期間があまりありません。
   どちらかが働けば どちらかは休でいるか、二人とも仕事をしています。
   以前のように時間を見つけて映画を見るには、一日中一緒にいなければいけません(笑)
   たまに一緒に食事はしています。
   チョン・ウソンも『監視者たち』で興行を成功したので、
   2人が俳優の仕事を着実にしていることが楽しくて幸せです。

Q : 今後の作品について。
JJ : まだ次回作は決定していませんが早く決めたいです。
   良い作品、新しいことをしたいです。




JJインタビュ~ ’13 9月 No.8

2013-09-18 | イ・ジョンジェ
 記事内の映画紹介、JJ経歴、JJへの賛美、映画評や、
   他の記事と重複する部分は割愛させて頂き
   JJ君への Q&A のみ イッテみたく思います


 コチラの記事から



Q : 映画で“狼”の人相と表現された首陽大君を演じるため、
   実際に狼の行動や習性を見て参考にしたそうですが?
JJ : 狼の人相として出るため、「ナショナルジオグラフィック」を見ました(笑)
   狼の残酷な感じと言うか、そういう点を見ながらキャラクターをどう表現するか
   描いてみたりしました。
   演劇映画科の授業でも動物の真似はあります。その時習った事はとても役に立ちます。

Q : 他の何より、イ・ジョンジェが首陽大君になるとセクシーな野心家の顔が見えた。
   今まで時代劇で数多くの首陽大君を見たが、
   こんなに魅力的な首陽大君は見た事がないようだ。
JJ : ハハハ。そうですか?男が勉強や仕事で何かに集中する時、魅力的に見えないですか。
   そんな風に感じたんでしょう。
   どうやって男らしさを最大化するか、とても悩んで演技しました。

Q : 時代劇での発声も印象的だった。
   今までの作品で こんなに深く低く響き、中低音を出したことがなかったが
   すごいカリスマを感じた。
JJ : 発声は非常に重要な部分でした。
   声が脅威的になれば 表情はあえて脅威的にしなくても良いですから。
   そうすることによって、演技がより洗練して見えるようでした。
   撮影前に発声のウォーミングアップをしました。
   首をはらう時は、ラジオ体操12の動きみたいな体系的な方法があります。
   声帯も筋肉だから、動いてないと声帯の形が変わります。
   作って出す声ではなく、本当の自分の声を出すために神経を使いました。

Q : 上映1時間後から登場した。
   編集されたシーンに対する物足りなささがあると聞いたが、
   復活させるとしたら どんなシーンを生かしたい?
JJ : 上映時間のせいでカットされたシーンはかなりあります。
   監督が、観客500万人を超えたらディレクターズ・カットに入れてあげると約束してくれました。
   編集されたシーンが惜しいのは私の出番の問題ではなく、
   首陽大君の内面が見れるシーンだったからです。
   権力欲に燃える人物ですが、幼い甥への思いやりを描いたシーンがいくつもありました。
   それがカットされて残念です。

Q : にもかかわらず、初登場から強力なカリスマを吐き出した。
   雰囲気・音楽はまるでグラディエーターの登場のように周辺を圧倒する雰囲気だった。
   まるで新しい映画の始まりを知らせるように感じた。
JJ : 初登場シーンについてはとても悩みました。
   その1時間前、人々が首陽大君について語っているので、
   大きなインパクトを与えなければならいけませんでした。
   スタッフがそのシーンに力を入れたのが画面でも分かると思います。
   どこからそんな恐ろしい犬を二匹も連れて来たのか、
   音楽もスターウォーズのワンシーンのように悲壮でないですか。
   でも、“俺、怖いだろ?”と言う感じで登場するのは嫌でした。
   心理的な緊張感を与えるため、感情を抑え、威厳あるよう登場をしようとしました。

Q : 大先輩であるぺク・ユンシクとの呼吸はどうでしたか。
   演技する時、負けないという思いはあったようだが。
JJ : 大先輩ですが、首陽大君とキム・ジョンソの関係ではお互い押されないよう、
   面白い構図になりそうでした。
   力をこめて粘るのは面白くないし、親密な駆け引きをしようとしました。

Q : 首陽大君が退場するシーンも印象的だった。
   特に最後に彼が振り返ってネギョンに投げかける台詞は絶品だった。
   シナリオにはなかった台詞だと聞いたが。
JJ : 元々、そのまま背を向けて行くだけでしたが、何か残念でした。
   それで監督に“最後に首陽大君がネギョンに一言だけ言ったらどうだろう”
   と提案しました。
   監督は"そうだな"と、数日後その台詞を作って来ました。
   読んだ瞬間、“この監督、天才だな”と思いました。
   感情的に多くのことを吐き出さなくてはいけないのでスタッフが緊張しましたが、
   ガンホ先輩も私も、感情を最大限引き出して演じました。

Q : 今までの作品で最も強烈な悪役だ。
   悪役をしてみて、どんな魅力を感じたのか。
JJ : 確かに魅力はあります。
   いつ、思うように感情を噴き出せますか。
   悪役と善役では、どっちの演技が良いとは言えませんが、
   観客は感情を吐き出す演技に熱狂するようです。
   前作『新世界』では感情を抑えた演技をしたので、
   今回の映画を見た観客は私の演技をもっと面白く見たようです。
   “あの人、植物みたいな人だと思ったのに、動物みたいな面があるのね”   
   こんな反転を感じたようです。

Q : 昨年『泥棒たち』から今年『新世界』、『観想』に至るまで、
   男性美の濃いジャンルとキャラクターを多く選択してますが。
JJ : 傾向的にはノワールのようなジャンルが好きです。
   若い頃は、自分はメローやコミカルなジャンルが似合うと思っていました。
   また、そういうジャンルのシナリオがたくさん入ってきました。
   『ハウスメイド』以降、関係者や観客が私の男らしさをとても愛して下さるようです。
   私だけの男性像を作ってみたいです。

Q : 主演に拘らず、むしろ選択肢が広がることもある。
JJ : 以前は少し身構えたと言うか、あれこれ計算が多かった。
   今は映画を作る人達を信頼するようになった。
   昔に比べ、忠武路にはプロが増えました。
   なので、私の考えと少し違っても演出や製作者を信じていきます。
   さらに最近の観客は主役が好きなのではなく、(演技の)上手い人が好きです。
   分量が重要なのではなく、どれくらい演じられるかが重要のようです。


 コチラの記事から



Q : 実存の人物を演じる上での悩みは。
JJ : 首陽大君を演じた私の顔は王の人相なのか、謀反の人相なのかは
   見る人の観点によって違うようです。
   スヤンが主役の映画であればキム・ジョンソは悪役として描写されるのに、
   この映画は、その反対だと言えるでしょう。
   劇中、謀反の人相という言葉はたくさん出てきますが、
   観相家の話しだから スヤンが目立つよう作られたと思います。
   首陽大君を演じながら、フィクションとノンフィクションの間で混乱しました。
   様々な資料を見ながら私が感じたスヤンは“男らしい男”とでした。
   それで意図的にいくつかの設定をしました。
   “この人は王になる人物だ”、“王や貴族としての品位がなければならない”
   “目的のためには殺生も選ばない”、“内面に潜む暴力性が高い”など、
   台詞や登場するシーンがあまりない状況で 神経を使うことが本当に多かったです。

Q : 出番だけで考えれば主役ではない。主演欲を下げた本物のイ・ジョンジェが見えた。
   吐き出そうとする気運が映画全体を揺るがす感じだった。
   『ハウスメイド』 『泥棒たち』 『新世界』そして『観想』につながる作の中で
   最も印象深い演技を披露した言っても過言ではない。
JJ : 多分、演出家(ハン・ジェリム監督)の苦労が大きかったんだと思います。
   映画1時間後に登場するので、平凡であってはいけないと思ったのでしょう。
   だから毛皮の衣装で周りの人より目立って見えたんです。
   脅威的な印象を与えるため、顔に傷を二つ描きました。
   いわゆる“やくざ”のようでありながら、王族の気品がなければいけません。
   そんな一連の過程が面白くて楽しかったです。

Q : 今回の映画に参加することになったのは『ハウスメイド』の影響が大きかった。
   ハン・ジェリム監督は『ハウスメイド』で二重人格的な金持ち男のキャラクターを演じるのを見て
   自然に首陽大君を思いついたと言う。
   世界を支配しようとする野心、周囲の人を統一する義理、そして決断を下し、
   それを実行する断固としさ残忍性など、多様な姿が共存していた。
JJ : いつも多彩な姿を見せるキャラクターに興味を感じます。
   役が片方にだけ偏っていては魅力があまりありません。
   なので、現場ではどんどんアイデアを私なりに出します。
   同じ台詞でも1度目、2番目と感じが違うように、
   あるいは立体的に見せるために色々試してみます。
   人が携帯電話を買うと、こんな機能、あんな機能をどんどん追加して
   探すようなのと似ていると言いましょうか?(笑)

Q : 『観想』でさらに注目すべき点は声(発声)だ。
   首陽大君として短く強烈な印象を植えつけたのは、この声が幸いした。
   もちろん、あらかじめ練習して神経を使ったからだが。
JJ : 外見は強力なのに 声が支えてくれないとバランスが合わないじゃないですか。
   撮影現場に行く2時間前から発声練習をしました。
   笑うときは聞く人の耳に障るよう“りんりん”するようにしました。
   前作(『ハウスメイド』『新世界』)に続き、今回の『観想』も俳優が大勢出演しますが、
   俳優なら誰もがその中で目立とうとします。
   他の俳優との調和に気を使いながらも、彼らより良く見えないようではいけない、
   という“小さな欲”と言いましょうか。
   群衆の中で観客に向かって“私はここにいます”と言わなくてはいけないので、
   声・発声の一つ一つまで気を使うんです。



JJインタビュ~ ’13 9月 No.7

2013-09-17 | イ・ジョンジェ

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 コチラの記事から



Q : 首陽大君の傷は謀反をアピールするのに重要だ。
   傷は男らしさを強調すると共に、首陽大君の欲望と性格を端的に代弁する。
JJ : 傷のメイクは痛かったです(笑)
   メイクした後、ピンセットで肉を引っ張る感じでした。
   アルコールでも取れず、お湯に10分程つけてから取りました。
   時代劇の衣装やメイクは一度付けると直すのが難しいです。
   実際、ひげも不便です。

Q : 独創的な首陽大君はイ・ジョンジェに演技変化のチャンスを与えた。
   今まで演じたキャラクターより男性的な魅力を発散した。
JJ : 今まで見せれなかった演技のトーンが目立ったようです。
   『新世界』では感情を押さえましたが、今回は思いっきり発散する役です。
   個人的に男性像の強いキャラクターを演じるのは容易ではなかったですが、
   運が良かったんです。
   他の俳優が演じてもカッコ良いキャラクターに見える役です。

Q : 最近、全盛期という評価が多い。
JJ : 仕事をたくさんしてるから そう言われるのは事実です。
   今後は途切れることなく、着実に演じたいと思ってます。
   そうしなくちゃいけませんね。


 コチラの記事から



Q : 首陽大君はどんな姿だろうか。
JJ : 怖く見せなくてはいけないのか、平然として見せなければいけないのか、
   そんな思いが少しありました。
   キム・ジョンソを見て “この老いぼれは なぜまた来るるんだ” と気になるのに
   毅然として見せ、
   “俺はお前を気にしていない” と平気な振りをしなくてはいけなかったんです。
   最初の1時間で脅威的な人物として描写したため、
   ネギョンとの最初の出会いはとても重要でした。
   ハン・ジェリム監督が魂を込めて撮ったシーンの1つです。
   そのシーンでは音楽も一役買いました。

Q : もともと首陽大君はこんなに悪く描かれていたわけではない。
   多くの部分が編集され、首陽大君は悪魔の中の悪魔になった。
   例えば、端宗を殺すべきか苦悩する台詞だ。
   しかし、むしろそんな点は首陽大君をアピールするには十分だった。
JJ : 首陽大君の傷は大胆な設定かなとも思いました。
   王の顔に傷があるのを見たことがないからです。
   それで一度やってみよう、あんまりだと思ったら止めようとテストしました。
   何度もデザインし、悪くないと思いました。
   恐ろしく見せるために作ったのではありません。
   首陽大君は狩りもし、少し荒れた人じゃないですか。イメージのためです。
   むしろその部分を良く見てくれる人もいて有難かったです。

Q : 女性客が劇中のイ・ジョンジェについて、いくつかのシーンを話題にする。
   首陽大君は狩りをする姿がセクシーなのに、
   キム・ジョンソに殺した虎をそのままプレゼントする姿に唖然とするそうだ。
   そして、一番凄いのは袞龍袍 (王の正服) である。
   気分よく酔った首陽大君が袞龍袍をひっかけ、占い師の前に立つ姿はまさに圧巻。
   その乱れた姿がイ・ジョンジェを一段と引き立たせる。
JJ : 元々はキチンと着る設定だったんです。
   テストで着てる時、電話を受けたんだったかな?着終わってない状態でした。
   ところが “それが良いんじゃないか。はだけてる方が良い” と。
   それで袞龍袍を正しく着なかったんです。
   どうせお酒を飲みながら悪戯するわけですし、
   首陽大君の性格もあって荒れて見える感じが欲しかったんです。
   王をバカにする感じも込められました。

Q : 袞龍袍をキチンと着なくて残念がる様子がありありと見えた。
   こんなことでは、王をもう一度やる勢いですね。
   『ハウスメイド』から『泥棒たち』、『新世界』そして『観想』まで
   気の強い役が続いてるが、今も我々は10年以上前の『イルマーレ』を忘れない。
   この辺で甘いメロ一をやってみたくないか?
JJ : 新たな姿をお見せするのは私としても本当に楽しいことです。
   昔は恋愛物もたくさんしましたが、最近は強い役が多いですね。
   だいたい、ロマンス俳優って何ですか?(笑)
   恋愛物、したいです。したいのにオファーが来ません。
   一番大事なのは、観客の趣みを読むことです。
   私は今だ観客が一番怖いです。
   私がしたいものと観客が望むものが違えば、時代錯誤的なことになるので。
   あぁ、恋愛物もやらなきゃいけないのに...。

最後に記者さんより…
   イ・ジョンジェさん、私が望むのは恋愛物。とても濃い恋愛。ロマンスも良い。
   恋愛映画を1度だけしてくださいませんか?
   切実に望めば叶うと言うが…。
 ナドゥ! 最近男くさい映画が続いてるから
  胸キュン キュン させられるような、
  それでもってJJならではのテクニック(? )で攻めて欲しい!
   

 コチラの記事から



Q : 普段から好きなハン・ジェリム監督のラブコールはどうでしたか?
JJ : 初めてシナリオを見た時 “これは何だ?” と、
   何とも言えない気持ちを抑えることができませんでした。
   シナリオを読む前は80%以上受ける良い映画という期待感があったのに、
   30%に大幅に減りました。
   いくら読んでも私の役(首陽大君)が出てきません。
   半分程読んでやっと出て来ました。5分ほど心を落ち着かせて読み返しました(笑)

Q : 『観想』もだが、最近の出演作は脇役に近いのに とりわけ強い印象を残す。
   作品を選ぶ目が一味違うようだ。
JJ : 運が良いんです。
   作品を選ぶ目が特別に良くなったわけでもなく、
   かと言ってアドバイスしてくれる人がいたわけでもありません。
   もちろん、年を重ねると作品を見る目が少し変わる可能性はあります。
   『観想』は監督が良く、役者も良く、キャラクターが良い。
   躊躇う理由がなかったんです。

Q : 『観想』は映画振興委員会のシナリオ大賞作品だ。
   ハン・ジェリム監督が大幅に脚色したそうだが。
JJ : 80%以上 脚色したと聞きました。
   観相家が中心となり、癸酉靖難を含んだ歴史の一ページを繰り広げると言う
   大きな枠組みだけを残し、あとはすっかり変わりました。
   キム・ヘスさんとチョ・ジョンソクさんが演じたヨンホンとペンホンは新たに作られました。
   原作はとても暗かったそうです。

Q : 劇中、首陽大君が再解釈されたという評価が多い。
JJ : 再解釈と言うより、首陽大君の違う面を見せたと思います。
   この映画は首陽大君が王になるまでの過程を見せる映画ではありません。
   歴史の渦に巻き込まれ、悲劇に見舞われた観相家の話です。
   ゆえに、焦点は彼に当てられます。
   そして、首陽大君は彼に痛みを感じさせる人物です。
   既存の首陽大君の姿と違う悪役に映れば良いだろうと思いました。
   監督も同じ気持ちでした。

Q : 観客はその部分をとても新鮮に感じたそうだ。
   イ・ジョンジェが演じた悪役という点では特に。
JJ : 正直に言えば、私も生きて行かなくてはいけません(笑)
   悪役として“何かやらかした”と言う声を聞かなければいけない。
   今まで私がやっていない演技が何かと考えてみると、感情を吐き出す演技でした。
   その点で首陽大君は出番に関係なく魅力的なキャラクターでした。
   顔に傷のある王を見たことがありますか。
   ぼさっとした気質で狩りを好み、活動的な設定が一つ二つと集まり、
   今の人物が作られました。
   過去にこんなキャラクターはいなかったような気がするので面白かったです。

Q : 実際、毛皮を着て登場した最初のシーンから大きな力を感じた。
   キャラクターを作る過程であなたの考えは通ったのか。
JJ : 王の叔父で大君だが、行動はまるでチンピラの親分みたいに粗っぽく、
   刀を肩にぽんと乗せ、人を見る時も見下すような姿です。
   シナリオを読みながら“スヤンはまさにこんな感じ”と思い、
   確信すれば演技が楽で自然に出来ました。

Q : 今回の役のために用意したことがあるのか。
JJ : 発声と馬に乗る練習を重点的にしました。
   そして、彼が持っている思想や判断の基準を明確にする必要があると思い、
   それなりに関連書籍や資料を見て勉強しました。
   単なる悪党に映るのは嫌でした。
   行動一つとっても複雑な内面を表わさなくてはいけません。
   ある時は隠喩的に、またある時は直接的に見せなければならない部分があるので、
   その根幹を設定することが何よりも大事でした。

Q : 主演で出たいとも思うだろう。
JJ : 『新世界』は一応主演でした(笑)
   主演と助演を行き来するのは とても自由になります。
   仕事をする上で刺戟的なキャラクターと接することが出来るという点も魅力的です。
   面白いキャラクターは脇役に本当に多いです。
   最近演じる楽しさを感じるのはそのおかげです。

Q : そのためだろうか。以前はスターのイメージが強かったが、
   最近は本当に役者という感じがする。
JJ : それは全て役のおかげです。
   作家が助演の役をとてもよく書いてくれます。
   なぜなら、主演を支え、ドラマの流れを変えるには助演の役が大きいからです。
   それでその役を上手く演じると賞賛をさらに多く得られます。
   目に確実に触れます。一方、主演はせいぜい元値です。
   さらに、輝く助演たちが配置されると、相対的に主演が埋もれてしまうのも事実です。
   私は全部やってみて分かりました。

Q : デビュー20年。その間 多くの変化を感じたようだ。
JJ : ギャラは大幅に上がってません(笑)
   まず、変化したのは韓国映画が最近 観客の愛をたくさん受け、
   映画の本数も大幅に増えたという点です。
   映画を作る専門的な技術力も高まり、役者は演技だけに気を使えば良い。
   良いシナリオもたくさん入ってくるという点で豊かな気持ちすら感じます。
   それに今は監督がとてもしっかり準備をし、熱心です。本当に役者が楽になりました。

Q : 俳優として目標があるのか。
JJ : 着実に続けるのが目標です。
   大きな役であれ、小さな役であれ、シナリオが良ければ無条件に出ます。
   私は相変わらず演技に飢えています(笑)



JJインタビュ~ ’13 9月 No.6

2013-09-17 | イ・ジョンジェ
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 コチラの記事から

Q : チョン・ウソンの映画『監視者たち』が 最近『新世界』の興行記録を破った。
JJ : 『監視者』でのウソンさんは演技でも好評を得、良い興行成績も出て気分良いです。
   興行が上手くいったらおごると言ってました。

Q : 二人が一緒に出演する映画が近いうちに見られそうか。
JJ : 映画を一緒に撮るにはちょうど良いタイミングです。
   良い作品を探していますが、思うようにはいきません。
   しかし、チャンスが来ると信じています。


 コチラの記事から



Q : 演技の他にもファッションや美術などに関心高いことが知られているが。
JJ : 演技以外のものに挑戦したいという気持ちはありません。
   演技のため、経験の重要性のため、多方面に関心を持っているだけです。
   毎週決まった何かをすることが誰かには安定した生活なのかもしれませんが、
   私は縛られるのが辛いです。
   時間ができて旅行にでも行こうと思えば、ふらっと出かけるべきです。

Q : 毎年着実に映画を選び、自分の魅力を1つずつ広げ、
   デビュー20年目の演技に新しい楽しさを感じているのではないか。
JJ : 私にとって『ハウスメイド』から『観想』まで、全てが良いチャンスでした。
   でも、これからの作品についてはあまり期待はしないでください。
   私は常に新しいキャラクターを作れませんから(笑)


 コチラの記事から



Q : 『観想』の好評が続いている。
JJ : そうですか?反応が分かれるようです。
   『泥棒たち』の時も意見が分かれました。
   上映時間がちょっと長く、懸念の声が多かったけど、個人的には面白く見ました。

Q : 映画の中盤で初登場する首陽大君の存在感は素晴らしかった。
JJ : 意図的に強烈な印象を与えるため、たくさん仕掛けをしました。
   カット数も多く、偽の首陽大君が登場するシーンも入れて劇的な緊張感を高めました。
   私が頑張ったと言うより、スタッフがとても手伝ってくれたんです(笑)

Q : 苦い表情が印象的な悪役だった。
   イ・ジョンジェにこんな姿があるのかと思ったよ。
JJ : こんなに強烈な悪役はしたことがありません。
   演技をオーバーにすればむしろ不自然に見えるので、
   動作を減らし、表情と発声などに神経を使いました。

Q : ソン・ガンホ、ぺク・ユンシックなど、演技9段者との対戦は負担ではないか。
JJ : 当然懸念されました。
   先輩たちが8分程度のエネルギーを出せば、
   私はそこに2、3程度のエネルギーを乗せて投げなくてばいけなかった。
   私1人でやるのではなく、呼吸が大事でした。
   先輩達がとても配慮して下さったのでシナジー効果が起きたようです。

Q : 出番は少ないが、首陽大君は『観想』の実質的な主人公だった。
JJ : 釜山で『新世界』を撮っている時、ハン・ジェリム監督とプロデューサーが訪ねて来て、
   直接シナリオを渡されました。
   『新世界』の撮影を終えてシナリオを読むと、いくら読んでも首陽大君が登場しなかった。
   中盤以降で初めて登場しますが、あまりにもキャラクターが良くて興味深く読みました。

Q : 気軽に出演に応じたのか。
JJ : そうではありません。
   監督に会って“私みたいな俳優で良いんですか?”と尋ねました。
   私よりもっと男性的なイメージの俳優が似合いそうだったので。
   しかし、ハン・ジェリム監督は『ハウスメイド』を見て、
   王の子孫の感じを持った首陽大君は私だと思ったそうです。

Q : 最近“イ・ジョンジェの全盛時代”という言葉をたくさん聞く。認めますか。
JJ : そうですね…。
   韓国の映画市場全体がうまくいっているようです。
   制作スタッフから広報まで、みんな凄い実力です。
   彼らが良い作品を作り出しています。私はそこに力を加えるだけです。

Q : 最近出演作が多くなった。嬉しいことだ。
JJ : シナリオを選んだ末に4~5年無駄に過ごした時期がありました。
   二度とそんなことはしないと約束しました。
   これは敢えて主演や助演を問わずです。
   良い作品の主演ばかり待っているのは幸運を望んでいるようなものです。
   そんな考えを持つほど年齢も重ねました。長年の経験から得ました(笑)

Q : キム・ユンソク、チェ・ミンシクに続き、ソン・ガンホと共演した感想は。
JJ : 3人ともスタイルが全く違います。
   演技に対する情熱は計り知れませんが、スタイルが全然違うので、
   各先輩と共演して非常に楽しかったです。
   単純に俳優を超えてアーティストのような感じを受けました。

Q : 次期作は決まりましたか。
JJ : いくつかシナリオは見ています。早く決めようと思います。
   ドラマもキャラクターさえ良ければ出演するつもりです。
   もう選ばないと言ったでしょ、ハハハ。


 コチラの記事から



Q : 映画を見てどうだったか。
JJ : いつも物足りないです。
   多くの作品に出ましたが、見るたびに“もっと上手く出来たのに”という気がします。
   今回の作品もそうでした。また時代を揺るがした実在人物なので欲も出ました。

Q : 映画の中で一番残念な点は。
JJ : 皆さんは『観想』を見て映画が長い言われるが、私は逆に短いと思いました。
   首陽大君が単に悪役として描かれるのが少し残念です。
   どうして首陽大君が悪人になったのかと言う説明を撮影したのにカットされました。
   台詞の半分がカットされたシーンもあります。でも、それは監督の裁量なので。
   俳優の立場では、私の演技に主観的になるるしかないです。

Q : 首陽大君のライバルのキム・ジョンソ(ペク・ユンシク)に匹敵するカリスマを
   吐き出すため、繊細な変化を試みたそうだが。
JJ : 演技も大事ですが、カリスマを吐き出す外向的なものも必要でした。
   それでいつも撮影前に声楽で声を出してから演じました。
   声のトーンを少し上げて演技すると、王の子孫という威厳が表現されるんです。
   そして顔の傷などのメイクをはじめ、衣装で強いイメージを出しました。
   あえて悪役という演技をしなくても外見が一役買ったんです。

Q : 強いイメージを見せるため 目に力を入れて演じたのか。
JJ : いいえ、むしろ力を抜きました。
   最近、目に力を入れる演技はあまりしません。
   特に時代劇ば誇張した演技をしますが、私はむしろ力を抜くことに力を入れました。
   誇張した演技をしようとする自分を押さえました。
   また、目の力も抜いて演じました。
   むしろ首陽大君の目には、力ではなく事情があるんだと言うことを入れました(笑)

Q : イ・ジョンジェにとって、慣れないように感じる時代劇の演技と、
   『新世界』のような現代劇の演技では、どちらがが大変なのか。
JJ : 私は時代劇と現代劇、どちらも同じくらい大変だと思います。
   いや、むしろ現代劇の方が難しいです。
   時代劇は最初に衣装とメイク、話し方への気まずさがありますが、
   それは2週間もすれば自然に体に馴染みます。
   それに比べ、現代劇は繊細な面で悩む部分が多いと思います。

Q : 『観想』の現場はどうだった。
JJ : (暫く考え)昔は俳優が多くの作品に出ることが悪いように捉えました。
   その頃は“多作俳優”が本当に良くない言葉でした。
   しかし、最近は様々な作品を通して学ぶことが多いようです。
   特に他の役者が演じるのを見ながらたくさん学びます。
   今回『観想』ではソン・ガンホさんの演技を見て鳥肌が立つ時もあったし、
   私もあんな演技をしたいと羨ましさを感じたりしました。
   またそれはソン・ガンホさんだけでなく、後輩のチョ・ジョンソクやイ・ジョンソクにも
   感じたことです。
   現場で見たチョ・ジョンソクの演技は、心を熱くさせるものがあるんです。
   明らかにコミカルな演技をしているのに、なぜかジ~ンと熱くなる感じ?   
   本当にそれは俳優として羨ましい部分です。
   また、イ・ジョンソクは本当に熱心な役者でした。
   製作陣が止めるほどの熱情が凄かったです。
   そんな部分を見ながら、後輩に本当に学ぶ点が多いです。
   役者も現場で多くのことを学ぶと言います。



Q : イ・ジョンジェが眺めたイ・ジョンジェはどんな俳優だろうか。
   演技論は?
JJ : そんなものありません。
   演技論だなんて大げさですよ(笑)
   よく聞くのは、役にはまったり、あるいは演技は演技だと言いますが、
   私は作品に出演するたびに違うようです。
   こんな時もあるし、あんな時もある。
   人は毎回同じ演技ができないように変わると思います。
   でも、重要なのは役者が耳を閉じてはいけないと言うことです。
   理論的なものも重要ですが、キャラクターについての助言を謙虚に受け止めることが
   一番重要だと思います。

Q : 技術的な面より作品の感性に忠実で、キャラクターをそのまま受け入れて演じる。
   それこそが長く演じられる源ではないだろうか。
JJ : 20年間様々な作品で好評と酷評を聞き、興行した作品もありましたし、
   消えた作品もありました。
   でも、そんなことは重要ではないようです。
   『観想』を通じて様々な役者の演技を見、彼らと思い出を重ねながら得た記憶が
   私には大切なように、
   多くの作品を通じて得た悟りと思い出が私には大切な財産です。
   もちろん『観想』はマルチキャスティングなので 私が少ししか出ないのは残念ですが(笑)





JJインタビュ~ ’13 9月 No.5

2013-09-16 | イ・ジョンジェ
 記事内の映画紹介、JJ経歴、JJへの賛美、映画評等に付いては割愛させて頂き
   JJ君への Q&A のみ イッテみたく思います


 コチラの記事から



Q : 軍隊の同期であるユ・ジェソクにとても助けられたことを公開したが、
   先立ってジェソクの番組「ランニングマン」に出演したのは
   『新世界』広報として、ファン・ジョンミンとパク・ソンウンだった。
JJ : 正直「ランニングマン」は出てみたいです。しかし、勇気がありません。
   果たして出ても楽しく、上手く出来るだろうか心配です。

Q : 話しも上手いし、笑いもけっこう取れると思うが。
JJ : え~、この程度で良いんですか。

Q : 以前のインタビューで、親友のチョン・ウソンが「ランニングマン」に出演したのと関連して、
   “1回ならともかく2回も出演したのは とても勇気ある事だと思う”と言ったし、
   4月に「ヒーリングキャンプ」で話術を披露し、視聴者の関心を集めたじゃないか。
JJ : 実は「ヒーリングキャンプ」に出るつもりはあまりなかったんです。
   昔の話しをするのは苦手ですし、私の話しが面白いのだろうかと思いました。
   しかし、会社(C-JeS事務所)が出たらどうかと言うので出演することになりました(笑)

Q : 過去の話をするのは嫌なのか。
JJ : 照れ臭い。
   良い思い出や悪い記憶を あえて他の人の前で話すこと自体あまり好きではありません。
   MCの質問に答えないわけにもいかないので、たくさん話しました。

Q : 他の番組から司会のオファーがたくさん来るそうだが、
   ファッション、料理、イベントなどに関心が多いからラブコールが絶えず続くのだろう。
   しかし、どうして断るのか。
JJ : メインMCとして何かをするほど豊富な知識はありません。
   役者として色々な経験は重要であり、どう生きていくのかを知るためです。
   いつかはそれを表現する機会があるかもしれないので色々経験をしているだけです。


 コチラの記事から



Q : 出演の分量について
JJ : 『観想』は半分が過ぎた頃登場するので、初登場にとても力を入れてくれました。
   重要な人物が登場して映画が変化するからです。
   首陽大君はこういう人だ、と、一度で現わすため、とても悩みました。
   監督が力を入れて撮ってくれたのが良かったです(笑)

Q : 出演を決めるのに悩み、提案を受けて1週間ほど考えたそうだが。
JJ : 首陽大君を演じるのに、何をどうすべきか?という悩みです。
   威圧的な声のトーンを考え、目つきと行動も変えました。
   機嫌が悪いほどではないですが、耳障りな笑顔が良いと思い、笑い声も研究しました。
   顔の傷は基本でした。

Q : 劇中で逆謀の相として登場するが、気分を害さなかったか。
JJ : 私の姿ではなく、劇中の首陽大君ですからね(笑)
   私は当然、自分の役が悪役だとは思いませんでした。
   キム・ジョンソ(ペク・ユンシク)が悪い奴だと、私の甥を思いのままにする人だと思いました。

Q : イ・ジョンジェは監督が望む理想を表した。
   権力を享受してみてはどうだったのか。
JJ : そんなことはしませんでした。
   カットの声があれば その権力はすぐになくなります。
   早く撮って、家に帰りたかったです(笑)

Q : 昨年から様々なジャンルの映画出演が多くなった。どのような変化があったのか?
JJ : 作戦上、そうなったわけではありません(笑)
   やってみたいシナリオが入ってきて、それが面白かったんです。
   しかしまた、それも運です。
   10年前に映画市場は外部に影響をとても受けました。
   全体的に景気が悪いと投資がありません。
   お金が溢れるべきで、“残っているお金を活用してみるか?”でしたが、
   今はそうじゃないです。状況が非常に良くなったと思います。
   制作者、俳優、スタッフ皆に良いようです。幸いです。
   さらに、映画本数と比例して、良いシナリオも多くなりました。
   以前は制作映画が100本だとしたら、良い作品は10本もなかった。
   もう少し待っていれば良い作品が来ないかという思いが大きかったのですが、
   今は100本のうち40本ぐらいは優れたシナリオです。
   多くのチャンスがあり、演技者やスタッフには良いことです。

Q : 今回の映画も満足しているのか。
JJ : シナリオも良かったですが、それが映像にもよく表現されました。
   観相家を通じて人々の大きな嵐をうまく描きました。感動的でした。
   もちろんガンホ先輩は(ヒョンと言うてます )もともと上手い役者ですし、
   チョ・ジョンソクはペーソスのある人でした。
   おかげで本当に楽しめました。

Q : イ・ジョンジェのファンは、『観想』を見て残念な気がするかもしれない。
   『泥棒たち』に続き『新世界』、『観想』までマルチキャスティングだから、
   顔を見る時間が減るためだ。役者として本人も残念なものなのか。
JJ : それは全く関係ないようです。
   2時間という上映時間で、1人が20分になろうが、30分になろうが、
   その中で確実な自分の姿を見せれば良いんです。
   役者は良い俳優と一緒に演じたい欲望、欲求があります。
   また、マルチキャスティングは傾向のようです。
   大きな予算がかかる映画製作者は大規模な映画は損失が少ないと言いました。
   1~2週間で観客を集めるには、キャストが優れていて、
   それで映画が面白かったら興行に繋がると言うことです。



Q : 偶然にも、親友チョン・ウソンと比較されることになった。
   チョン・ウソンが最近、映画『監視者たち』を通じて見事に悪役ジェームズを演じた為、
   悪役となるイ・ジョンジェへの期待感が大きいこともある。
JJ : お互い違う映画なので比べられませんが、
   チョン・ウソンは『監視者たち』の撮影がとても好きだったようです。
   自分のキャラクターが良いと言うので試写会に行ってみると、
   本当にカッコ良かった。最高だった。

Q : 『観想』、『泥棒たち』、『新世界』とスター俳優が多い現場で、
   イ・ジョンジェは中間の位置なので、軍旗班長のようだが。
JJ : 全くそんなことありません。権威主義はとても嫌いです。
   最近は後輩達によく見せなくてはいけません(笑)
   過去には異様な雰囲気を作る人が多かったです。権威主義に陥った方達です。
   黙って待遇を受けようとしますが、本当にそんな方達は迷惑でした。
   子供の頃からそんなことをたくさん経験したので距離を置くのかもしれません。
   監督と役者との関係、先輩と後輩との関係などにおいて、
   年齢が1~2歳上だと言うことで、自分は君より優遇されなければ!
   という考えは個人的に本当に嫌です。
   今だから言えることですが『ハウスメイド』も権威主義に陥った主人公が嫌いで、
   不愉快でしたが演じました。本当は大変でした。ははは。



JJインタビュ~ ’13 9月 No.4

2013-09-16 | イ・ジョンジェ
 記事内の映画紹介、JJ経歴、JJへの賛美、映画評等に付いては割愛させて頂き
   JJ君への Q&A のみ イッテみたく思います


 コチラの記事から



Q : 首陽大君とは。
JJ : 良い面とそうでない面の全てを持つ複合的な人物だと思いました。
   他の俳優が演じても充分魅力的だったのに、私は幸運でした(笑)
   歴代の王の役を演じた俳優が顔に傷を作ったことがありますか?
   私は一度も見なかったようです。
   資料を通じて首陽大君が活動的な男性だったこと知り、果敢な試みができたと思います。
   撮影するたび、液体を塗って特殊メイクをしました。
   肌が引き攣れ、外す時もお湯をずっとあてなければいけません。
   痛いこともして演じるのに不便なこともありましたが、キャラクターに役立ったようです。

Q : ある者はイ・ジョンジェが初めて悪役に挑戦したというが、
   悪役だけなら出演を悩んだはずだ。
JJ : 上映時間のせいで、カットされた場面には人間的な首陽大君の姿が
   多く盛り込まれています。

Q : 気力の戦いを繰り広げたキム・ジョンソ(ぺク・ユンシク)について。
JJ : 先代を祀った臣下なので、基本的な待遇は守るが、実は気に入らない。
   それでも余裕ある姿を見せようと努力します。



Q : 『泥棒たち』でもマルチキャスティング映画をに出たが。
JJ : 演技も広報も立派な人々と一緒にするため、シナジー効果が出ます。
   ただ、みんな演技が上手なので、演出家は編集が難しいです。

Q : 1993年にデビューし、20年間、地道に俳優として歩んできたが、
   映画出演は2年に1度程度だった。神秘主義を意図したのではないか?
JJ : 全くありません。
   希少性を高めるため、そうしている方もいるみたいですが、
   私はそんな考えは全くありませんでした。
   (やりたい作品を待つために時間が流れ、シナリオを選んだ末に何年かが過ぎた)
   『ハウスメイド』に出演してから“作品数を増やさなくては”と覚悟しました。
   それまではほとんど2年に1本ほどの出演でした。
   仕事を疎かにしてはいませんが、そうなってしまいました。
   意図もせず、時間が過ぎていった感じです。
   今は韓国映画ブームでもあり、作品数も多くなったじゃないですか。
   シナリオと映画の質が非常に良くなったので、作品を選択するのもとても容易になりました。

Q : 会う人々はいつも聞く。“イ・ジョンジェさんはどうして活動しないのか”と。
JJ : それほど私を待っているんだと思いました。

Q : マネージャーと一緒に映画関係者に直接会った。
   そんな過程を通じて出演するようになったのが『泥棒たち』と『新世界』、『観想』だ。
   全盛期ではないか?
JJ : 仕事をたくさんしているからかも知れません。
   今後も途中で途切れないようにしなくては。
   根気よく仕事をするのが希望です。運がなくてはいけません。
   良いシナリオが必要で、スケジュールも合っていなくては。
   スケジュールが合わなかったら、出来ないこともありますし、
   シナリオやキャラクターは、いつも良いものだけが来るわけでもありません。
   『新世界』の続編は今シナリオの作業中です。
   来年を目処に書いてますが、その前に他の作品を先にすることになりそうです。
   これからどんな作品で観客と会っても、細心に気をつけて準備するつもりです。


 コチラの記事から



Q : 『観想』は歴史の渦に崩れた個人を代表するネギョンを通じて
   空しさが盛り込まれた感情を見る時、首陽大君はその流れを可能にする人物だ。
JJ : 映画は2度見ましたが、2度見たらもっと良かったです。
   最初、私は出演した俳優であるにもかかわらず、あまりにも早くて
   見逃すところがあったのに、
   二度目に見たら、映画がもっとよく見えたんです。

Q : イ・ジョンジェの演技について好評が多い。
JJ : 既存では見たことのないキャラクターなので、
   新しいものを見たと思われる方が多いようです(謙遜して答えている)

Q : 前作『新世界』は『観想』より激しい。
   『観想』は上映1時間後から登場するにもかかわらず、存在感が圧倒だった。
   『新世界』のイ・ジャソンは映画の始まりから最後まで見せる人物だったが、
   どこでも爆発できない、爆発してはならない人物だった。
   『新世界』で出来なかった演技をここで全部吐きだしたようだった。
JJ : 発散する演技は『太陽はない』以来初めてのようです。
   そういう演技は俳優として面白くはあります。
   演技をすると“何かをした”そんな感じがあるからです。
   ところが注意しなければならないのは、途中、自ら興奮してオーバーになること。
   そんな線を上手く守れる人には面白い演技でした。

Q : 遅い初登場のイ・ジョンジェ。
   むしろ遅れた登場だったからインパクトに気をつけたのか。
JJ : 映画序盤でずっと首陽大君がどれだけ危険な人物なのかを説明します。
   なので、登場した私に威圧感がなければ駄目です。
   それでそのシーンを見ると犬も吠え、音楽も一番強くなります。
   私もとても気を使いましたが、監督が物凄く力を入れた場面です。
   話しが変わることを暗示する役もしなければならなかったので。

Q : 首陽大君の初登場、四方から猟犬が吠え、
   首陽大君の顔にズームするカメラの動きは威圧感が素晴らしい。
   しかし、それも背景と効果に止まるだけで、首陽大君を演じるイ・ジョンジェの力で
   その効果的をつけなければならなかった。
JJ : 映画的には、演出家が脅威的に見えるよう上手く撮ってくれましたが、
   俳優も脅威的に演技する必要があるので、とても悩みました。
   そんな悩みを監督と分かち合う過程で私が話したのは、
   私が考えた演技でした。
   実は私が良い演技だと思うのは 表現を自制することです。
   黙っていても脅威的で、黙っていても対立するように見える演技が好きだと言いました。
   それで今までのオーバーなアクションや大きな動作は実際野暮だと申し上げました。
   私が思っていたことを演出家と話し、調整しながら作ったキャラクターです。
   初めてのキャラクターで悩みが多く、それがとても面白かったです。



Q : 『泥棒たち』に続き『新世界』まで、イ・ジョンジェがこんなに多彩な姿を見せるのかと
   言うほど存在感が強かった。それと共に興行まで凄いが勢い。
   この流れを引き継ぐのなら、一度もやらなかった『観想』の首陽大君みたいなキャラクターは
   危険な選択であったのでは。
JJ : 歳をとるにつれ、変化することが多いです。
   何ていうのか、考えや欲が減りました。欲を減らすと楽になります。
   一生懸命なのに欲を減らしているので、私が本当に一生懸命しなければならない部分に
   集中できるようになりました。
   前より気持ちがとても楽になりました。
   作品数を増やしたいと思うと助演も考えるようになりました。
   キャラクターが良ければやってみようという考えです。

Q : 考えを変えるきっかけは?
JJ : 私は作品を必要以上に選びすぎ、時間が過ぎて行きました。
   作品には出ず、選んでばかりいては私の周りにいる人ももどかしいです。
   ファンも世間も、頻繁に出て欲しいと望んでいます。
   それで、作品の数を増やして仕事をたくさんしなければと考えました。
   そしたら自由になりました。
   自由になるとキャラクターを作ることや、演技への余裕がもっとたくさん出来ました。

Q : デビュー20周年を迎える年だ。
   韓国映像資料院ではイ・ジョンジェ20周年の特別展をすると聞いた。
JJ : 最近その話がとてもたくさん出て、急に老けたように感じます(照笑)
   どうやって時間が過ぎたのかと思います。
   私の職業自体、大衆の愛を得てこそ延命できる職業なので、
   常に不安な気持ちは多少あります。
   今大衆が私のことを信じてくれなければどうしよう、反応がなければどうしよう、
   そんな恐れが20年間ありました。
   それでも20年間、地道にやってこれたことをファンに感謝しながら、
   また自分自身にも“この程度ながらも熱心にやってきた”と思ってます。


 コチラの記事から



Q : 首陽大君について。
JJ : スヤンという人物は歴史上の人物です。
   悪い事ばかりした人では決してありません。
   本当に暴君だったら、世祖ではなく首陽大君として歴史に残ったでしょう。
   『観想』は世祖の話しではなく、ネギョン(ソン・ガンホ)の話しです。
   主人公のネギョンに痛みを与えるキャラクターと主人公の視点で見ると
   悪い面が浮上するしかありません。
   しかし、私は悪人ではないと考えて演じました。
   癸酉靖難という事件は、一見世祖が王になるため、
   人々を無差別に殺生した事件のようですが、
   世祖にもそれを断行する理由があったのではないかと思いました。

Q : 「ヒーリングキャンプ」や『新世界』でのイ・ジョンジェは自分の感情を抑える人に見えた。
   感情を噴出する首陽大君としての演技はどうなのか知りたい。
   難しくないか?
JJ : 演技は どんなパターンの演技でも難しいです。
   感情表現を切除しても、観客が劇中の人物の心理状態を全て分かるのが
   良い演技だと思います。
   しかし、スヤンのように正確な感情を噴出することも難しかったです。
   爆発する演技をしてみると自分でも知らずにオーバーアクションになります。
   それが問題でした。
   スヤンは、実はいつも心がねじれている人でしょ。
   満足なことが一つもない人です。
   甥を失ってまで王になるべきか、という気持ちが常にある人なので、
   気分が良いわけないです。
   険しい顔をしていなくても、他の人たちが“あの人は気分が悪いんだな”
   と言うところを見せたかったんです。

Q : 劇中のスヤンはいつも笑っているが、怒っている人物だった。
   “狼”という表現にぴったりの人である。
   そんなキャラクターを演じるのは容易なはずがなかった。
JJ : 一言で言えば敏感なんです。
   劇中、他の人にいつも脅威を感じている。
   誰かがそばで少し触れるだけで、すぐさま気に障るという表現をするほど、
   感情が揺れる人物です。
   しかし、不安定なものだけを見せることは出来ませんでした。
   重量感を維持してバランスを合わせるのが難しかったです。
   おかげで撮影中は気持ちが暗く、感情の消耗がひどかった(笑)

Q : そんなにして演じたのなら満足ですか?
JJ : フィルム自体は満足ではありません。
   ハン・ジェリム監督は“私”のような人物像を望みました。
   聞きなれない人物でしょ。
   撮影をすると、OKカットを取るため、色々なテイクをします。
   3~4テイクとった中から、最も荒れて熟練してない、
   粗雑な演技カットを取るんです。
   俳優としてはとても気に入りませんが、全部集めてみると、
   これも洗練されてない野生を際立たせるもう一つの方法ではないかと思いました。

Q : 2012年から着実にスクリーンに出ている。
   2~3年に1作品だった過去と違う。気になる。
   偶然良いシナリオがたくさん入ったのか、それとも意図的なのか。
JJ : これからは多くの作品に出なければと思いました。
   わざわざ人に会い、映画も見ました。シナリオも本当にたくさん見ました(笑)

Q : 1990年代後半から2000年代前半の自分について。
JJ : 若い頃はどうしても人気を気にする部分があります。
   私は演技や表現力も不足していましたが、よく合うキャラクターを探せなかったようです。
   有難いことに人気はありましたが、私が得たものに比べ、
   演技力は及ばないのではと思います(笑)
   今は幸いにも知名度やアピールが少し落ちる代わりに、演技力が円熟して、
   バランスが良いです。

Q : いや、美男スターで演技が本当に上手い俳優となり、
   人気はさらに高まったんじゃないのか。
JJ : ガハハハ(『観想』のスヤン並みにの豪傑な笑い)
   そう言う話しは聞く度に気分が良いです。
   それはともかく、今後はちゃんとしなくてはいけませんね。


JJインタビュ~ ’13 9月 No.3

2013-09-15 | イ・ジョンジェ
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   JJ君への Q&A のみ イッテみたく思います


 コチラの記事から



Q : 『観想』では野心あふれる首陽大君を完璧に引き出すため、
   恐ろしい感情を出すよう努め、度を過ぎないアクションと台詞の練習を重ねそうだが。
JJ : 首陽大君は感情を吐き出すするキャラクターのため大変で、
   首陽大君がどういう状態なのかを知ることが個人的に難しかったです。
   “首陽大君はどんな感じなのか”を表現しなくてはいけません。
   エネルギーを噴出する演技が多くて苦しんだので、
   常に満足とは言えない心理状態を持っていなければいけません。   
   そんな心理状態で、怖ろしい演技はせずとも顔をしかめただけで感情が表現されたようです。
   声も中低音を維持して、私が思った首陽大君の内面の姿を捜して練習しました。

Q : 努力は無駄ではなかった。
   映画の半分以上が過ぎて登場するが、短い登場でも強烈なインパクトを与えた。
JJ : 首陽大君のキャラクターが魅力的だったからです(笑)

Q : そうだ。『観想』での首陽大君は魅力的だ。
   歴史的考証をもとに、若くて健康な歴史上最も魅力的な首陽大君が誕生した。
JJ : 首陽大君は権力を持っているし、豊富な知識を持っています。
   そんな男性はとても格好良いと思います。
   首陽大君には全てがあると思います。
   そんな人物なので、演技をしてみたかったです。素晴らしい男だと思います。
   癸酉靖難を通じて多くの人を処刑した事件は、首陽大君が自分が王になるため、
   無差別に殺生した姿に見えますが、私はそうは思いません。
   明らかな理由があるはずです。処刑対象者もいると思います。
   『観想』という映画は、世祖や首陽大君の話ではありません。
   首陽大君は痛みを与えるために設定された人物であるだけです。
   悪い面ばかりがが描写されました。



Q : 『観想』の指揮を務めたハン・ジェリム監督は、俳優の感情を一つ一つ引き出し、
   ディテールと繊細な感情を導きだした。
JJ : 監督は全てのキャラクターに対する愛情がいっぱいなのに、
   首陽大君が映画の中で重要な部分を占めているのは事実です。
   監督は首陽大君に感情をたくさん入れてくれたようです。

Q : 今後もフィルモグラフィーを満たしていくのか。
JJ : 若い頃は選り好みもし、好感度に比べ演技力が足りなかったですし、
   自分に合うキャラクターがなかったようです。
   それで演技力が満たなかったという気がします。
   今はそのアピールが落ち、演技力が上がって認められていると思います。
   今は上手く出来るようです(笑)


 コチラの記事から



Q : もともと首陽大君役は他のトップスターが候補に上がった。
   それを知っていて、その人が辞退するまで黙々と待った。
   他の俳優ならプライドが傷ついただろうに。
JJ : 全然。シナリオと役が良かったので。
   私の役は上手く出来ると思ったし。
   キャラクターが話の中で既に構築されている感じでした。
   こんな強力なキャラクターに出会うのは容易ではなかったので。

Q : 『新世界』では内に押し付けるような演技をし、『観想』では発散する演技をした。
   両極端を見せれるという点も作用したのか。
JJ : 偶然にもそうなりました。
   180度違う姿をお見せできるという期待感より、キャラクターが与えるエネルギーを
   非常に強く感じました。
   私に出来るのかという不安もありました。

Q : キム・ジョンソ役を演じたぺク・ユンシクと主に対決するが、
   ぺク・ユンシクと激しい駆け引きを感じる。
   以前の作品の助けもあったのか、今回の役は不自由なく出来たのか。
JJ : 両方のようです。
   現場でぺク・ユンシク先生と気力の戦いは大変じゃないかとよく聞かれますが、
   全くそんなことは感じなかったです。
   既にそのような設定となる役で、それに合った台詞を言えば良いのですから。

Q : 一時、最高の青春スターだったが低迷期があった。
   そうこうして『ハウスメイド』で戻って来た時、不安はなかったか。
JJ : 不安はいつもあります。常に持ってます。

Q : 『新世界』は、契約が数億ウォンのドラマオファーを断って選択した。
   ドラマ制作会社では先に出演して、後で映画を撮れば映画の制作費も投資する、
   そんな提案までしたのに断ったそうだが。
   そのためなのか『新世界』は上手く演じたいと言う意欲をとても感じた。
JJ : 演技的に評価されたいという欲はいつもあります。
   ドラマでは多額の提案を受けたのは事実ですが、
   演技で認められたいという思いがありました。

Q : その言葉は、以前にはチャンスがなかったという意味か。
JJ : チャンスを逃しました。
   人を信じなかったような気もするし。

Q : 一時、休むことなく走るが、長いスランプも経験した。
   そしてすぐさま戻り、休まず走っている。
JJ : 言葉では全てを説明できない色々な理由がありました。



Q : 『観想』は2つの話しが軸になっている。
   人相を見るソン・ガンホとハン・ミョンフェ、そしてキム・ジョンソと首陽大君。
   ところが、キム・ジョンソと首陽大君の話しがより濃くなったのは、
   最終的にスヤンがあまりにも強烈だったからだ。
   監督の選択だが、俳優たちのおかげでもある。
JJ : 監督の選択のようです。
   500万の観客を超える場合は監督バージョンを別に公開するそうなので待ちます。

Q : スヤンは強烈な役ではあるが、甥の端宗に対する複合的な情緒を
   入れたシーンが結構あった。
   3時間30分で撮ったものを2時間20分に編集し、全部削除されたようだが。
JJ : 映画を撮りながら、この場面は必ず入れなくてはいけないのか、
   と何度も話したのは初めてのことです。
   スヤンの全ての内面が明らかになるシーンは この映画のためにも必要でしたが、
   3時間30分バージョンが出ると期待してます(笑)

Q : 『観想』はスヤンが登場してから映画が変わるだけに、
   スヤンの登場は強烈だ。
JJ : イ・ビョンウ音楽監督がそのシーンに一番お金がかかったと言います。
   ハン・ジェリム監督も本当に力を入れました。

Q : しかし、そのシーンの他に、実際『観想』の音楽は満足出来ない。
   イ・ビョンウ監督らしくない音楽が場面のニュアンスを強調しようと走りすぎる。
JJ : チェ・ミンシク先輩も見るやいなや、そんなことを言ってました。
   全て理由があるようです。

Q : 映画序盤は登場人物に後光のように照明を使用していたが、
   ある瞬間消える。
   監督の意図かもしれないが、照明監督が2回変わったせいもあるのだろうか。
JJ : 監督に聞いて見なければいけない質問のようですね。

Q : それにもかかわらず『観想』は、俳優達がこの映画の欠点を全部埋めた。
   ソン・ガンホは名不虚伝で支え、キム・ヘスは美しく、イ・ジョンジェは強烈だ。
   チョ・ジョンソクやイ・ジョンソクも自分の任務を全うした。
   俳優がとても良いので、悪い点より俳優に集中する。
JJ : ハン・ジェリム監督がとてもカッコ良く撮ってくれたのは事実です。

Q : それでも役者はかっこ良く、より深く撮って欲しいのか?
JJ :  (笑)

Q : 次回作はチェ・ホ監督の『ビッグマッチ』だが、強い役に走るような感じもする。
JJ : そうですね、私はむしろアクションは多いが、溌剌だと思います。
   すぐ決まって良かったです。
   一番早く入れる映画でもあるし、休まないという意味でもあります。

Q : 監督運が本当に多い。
   走り始めた時に会った監督がイム・サンス、チェ・ドンフン、パク・フンジョン、ハン・ジェリムだ。
JJ : 本当に福が多いです。運が良いんです。
   以前にもペ・チャンホ、キム・ジョンハク、キム・ソンス、イ・ジェヨンのような方々と
   仕事をしました。感謝しています。



Q : 親友のチョン・ウソンに、イ・ジョンジェとどちらが先に結婚しそうか聞くと、
   自分だと言ったよ。
   ジョンジェさんは以前から結婚に対する関心が少ない、と。
JJ : 結婚にはファンタジーがあります。ロマンとは異なります。
   夢のようなものです。運命的でもなけれならなりません。
   そうしてみると、私の結婚は夢のようです。

Q : イ・ジョンジェは青春スターだったが、ある瞬間、事業家に見えた。
  その時はスランプだったが、もう俳優に見える。
  事業は全部精算したのか。
JJ : 全て止めました。演技が面白いです。
   腹をくくってしなくてはいけない、と言うことを学びました。
   私は演技を長くしていることを考えると、ここに才能があると言うのに、
   どうして他で無駄なことをしていたのか、という気がしました。

Q : 演技に才能があるといつ感じましたか。
JJ : 実は今も才能があるのか悩んでます。
   「砂時計」の頃は若かったから、私が演技に才能があるのかさえ疑問でした。
   「フィーリング」で、私には才能があるのかなと思った。
   その後は努力をあまりせず、かたよっていました。
   今は、かたよりを減らそうと努力しています。

Q : キム・ユンソク、ソン・ガンホと相次いで演技をしたが二人は違うのか。
JJ : 1人は火のように熱く、1人は非常に繊細です。
   チェ・ミンシク先輩やファン・ジョンミン先輩も同じですが、
   本当にアーティストです。私もそうなりたいです。

Q : イ・ジョンジェの道は彼らとは違うようだが。
JJ : (自分はそうなることが出来ないという意味なのかというように)
   生まれが違うということですか?

Q : いや、イ・ジョンジェの道は同じゴールポイントまで行っても
   彼らと違うようだという意味だ。
JJ : いや。まだはよく分かりません。
   まだ不安です。本当にやり遂げられるのか不安です。

Q : 以前からイ・ジョンジェは壊れそうなガラスみたいな感じがした。
   ジェームズ・ディーンのような。今はその不安がさらに深まったようだ。
JJ : 私の不安が見つかったからでしょう。
   私の不安を見つけられないよう努力します。