ピッコロ演劇学校では5月9日(土)・10日(日)2日間にわたり、劇作家・演出家・俳優とマルチに活躍され、県立ピッコロ劇団の代表でもある岩松了先生に「演劇的なことばについて」と題し、ご講義いただきました。
1日目は、学校の授業が始まったばかりで、学校生同士がお互いをよく知らないということもあって、「自己紹介」を行いました。
それも普通の紹介ではなく自分を商品として、みんなに客観的に自分を紹介しようというものでした。例えばある人は、テレビショッピングの商品紹介の人のように話してみたり、ある人は自分のチャームポイントや職業についてアクションも交えて事細かに紹介したりと、みんな創意工夫をした楽しいものばかりで、とても「演劇的」に見えました。
そこに岩松先生の絶妙な質問(ツッコミ?)も入り大いに盛り上がったようです。
2日目は、岩松先生の書かれた戯曲「アイスクリームマン」をもとに学生たちがそれぞれの登場人物を演じてみることに挑戦しました。書いたご本人を目の前にしているからか、緊張の面持ちの人もいたり、ものともせずのびのびと演じている人もいたり。同じ役を複数名が演じていましたが、それぞれの個性がにじみ出ていたように思います。先生の演出を受けて演じていく人たちが変化していくのを見て、観ている方の学校生も学ぶことが多かったようです。
余談ですが、学生は相対的に女性が多いので、男性役を女性が演じるタカラヅカ状態のシーンもありました。
学生たちは、初めての特別講義に大変緊張していたようですが、刺激をたくさんもらった2日間だったようです。今年度も演劇・舞台技術学校ともにバラエティ豊かな講師陣が特別講義にいらっしゃいます。そちらの様子も機会があればまたお伝えできればと思います。
演劇学校担当 土倉