今日は劇場を飛び出し、兵庫県猪名川町立白金小学校へ。
ピッコロ劇団のおでかけステージ「ピッコロ版 銀河鉄道の夜」を全校児童約500名と一緒に鑑賞しました。
おでかけステージは、小学校の体育館を劇空間に変身させ、子どもたちに生のお芝居に触れてもらおうと毎年行っている事業。
今年は県内8校に“おでかけ”します。
体育館の床に三角座りをすると、気分は数十年前(?)の小学生に。
天井の電気が消えた瞬間、「わ~っ」と子どもたちから歓声が。
舞台照明が入ると再び「わ~っ」。
そして、子ども達の間をゆっくりと役者達が歌いながら入場してきます。
「線路はつづく~よ~♪ ど~こまでも~ 野を越え山超え、谷越えて~♪」
歓声を上げていた子どもたちがシ~ンと静まり、役者の動きに集中していきます。
宮沢賢治の名作「銀河鉄道の夜」が、ピッコロ版として生き生きと発車した瞬間。
それから約70分間。
作品の持つ“友情”“死と別れ”など、荘厳な人間のテーマを優しくユーモラスに包みながら、歯切れよくテンポのある舞台は続きました。
子どもにはまだ難しい言葉や表現もありますが、目の前で起こっている瞬間瞬間を子どもならではの豊かな感性で受け止めてくれているようにも見えます。
終演後は役者たちが子どもたちをお見送り。
新鮮な反応がおでかけステージの楽しさ、怖さでもあります。
このあと、多可町・姫路市・市川町でも公演します。
来年度のおでかけステージについては、劇団までお問合せください。
ピッコロ劇団(06)6426-8088
広報☆古川