今月末にある「合同発表会 Piccolo Passo~小さな一歩~」の準備態勢に入りましたピッコロ舞台技術学校。
10月14日は小休止(?)
昨年から取り入れられた、兵庫県立芸術文化センターの授業へ行って参りました。
講師は舞台技術専門員の金子彰宏先生。音響の専門家でいらっしゃいます。
授業が行われたのは阪急中ホール。ピッコロ劇団の公演でもおなじみの場所です。
「中」と言っても客席は2階席もあり席数は800席もあるんですよ。
芸術文化センターの各ホールの機構説明を受けた後、まずは「耳の演劇」と呼ばれるラジオドラマの視聴がありました。
初めて聴く人も多く、みんな興味深々です。
その後は、ピッコロ演劇学校研究科の卒業生、明尾雅子さんに舞台に上がってもらい、 「劇場での音の扱い方」を学ぶために一人芝居をしていただきました。
最初は音響効果を入れるだけ、次は照明も加えて、最後に客電も落とし緞帳も上げて・・・と、様々なパターンを見てみると、総合的な効果の違いがはっきりとわかり、大変面白かったです。
そして今年もやります。お楽しみの実演コーナー。
ご用意いただいた音響卓3組にわかれ、さっき見た音響操作を実際にやってみます。
短い練習時間での、みんなの真剣な表情をご覧下さい。
たまたま音響コース生が3人参加していたので、それぞれの卓で音響生がメインになって発表してみると・・・
びっくりするくらい上手!
昨年は変なタイミングで雷の音を鳴らしたり、なかなか先生のやった通りにできないチームが続出していたので、明尾さんに「演技中にびっくりしないでね」と念押ししていた私も拍子抜けでした。
(いや、それは素晴らしいことなんですが!)
その後、先生が中ホールのあちこちに備え付けてあるスピーカーを総動員した音源を聞かせて下さり、またもや生徒たちに自由に音出しをさせて下さいました。
先生の音源には頭上を旋回するラジコンヘリの音(本当に旋回して聞こえるんです。すごい!)もあったのですが、一人が実際に、そのラジコンを飛ばす音を出してみて「すごい!」と騒いだとたん、みんなが飛ばしたがって、ホールじゅうにラジコンの音が響き渡ると、先生も思わず苦笑い(?)。
最後にたくさん仕込んで下さっていた音響機材・照明機材のバラシをお手伝いさせていただき、今日の授業は終了。
金子先生はじめ、舞台スタッフの方々や事務局からもたくさんの方にご協力いただきました。本当にありがとうございました。
舞台技術学校担当:中川