ピッコロ寄席このたびの「桂吉朝一門会」おかげさまで“大入り”となりました。
多くの皆様方のご来場ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
ピッコロ寄席このたびの「桂吉朝一門会」おかげさまで“大入り”となりました。
多くの皆様方のご来場ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
気が付けば今年も残り1ヶ月をきってしまいました。クリスマス、大掃除、年の瀬が着々と近づいています。
先月は34校が参加する高校演劇の大会が当シアター大ホールで7日間実施され連日大賑わいでした。
高校生たちが残してくれた台本の束を整理していると、それに携わった人たちの高校演劇に対する温かな思いがまだ残っているように感じます。台本はジャンル分けやファイリングなどの作業を経て資料室に収蔵してゆきます。
今年度は兵庫県大会の時の台本も収蔵するので、より充実した取り揃えになる予定です。
来る12月11日(金)18:40~ ピッコロ舞台技術学校のオープンキャンパスが行われます。
実際のライブのオペレーションやバックステージツアーなど、普段見ることの出来ない舞台裏を、どなたでも無料で見学できます。
ただいま、参加者募集中です。詳しくは、ピッコロシアターホームページをチェック!
◆◆◆ピッコロ舞台技術学校 オープンキャンパス◆◆◆
音楽ライブの作り方 ~舞台ウラ、見せちゃいます!~
平成27年12月11日(金) 18:40~20:40
ピッコロシアター大ホール 無料
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
内容はこちらから→ http://hyogo-arts.or.jp/piccolo/school/open_campus/index.php
申込はこちらから→ http://hyogo-arts.or.jp/piccolo/order5/index.php
舞台技術学校担当 西岡
昨年度から県内の小学校7校、そして今年は東北・宮城県にもおでかけした「学校ウサギをつかまえろ」が、全公演日程を終了しました。
兵庫県在住の児童文学者・岡田淳さんの作品を舞台化した「学校ウサギをつかまえろ」は、1995年秋に、阪神・淡路大震災被災地激励公演として兵庫県内6市2町、計12会場で上演して以来、これまで再演を重ねてきた劇団の代表作のひとつです。
今年は11月18日・19日、地元上坂部小学校と園田南小学校の皆さんをピッコロシアター大ホールへ迎えて上演した後、東日本大震災を契機として交流を継続している東北の子どもたちへこの作品を届けてきました。
11月26日、まずは宮城県七ヶ浜町。七ヶ浜町は仙台市中心部から東へ約20キロ、三方を海に囲まれた半島状の町で、町面積の36.4%が東日本大震災による津波により浸水するなど、深刻な被害を受けた地域です。お邪魔した汐見小学校は、町内にある3つの小学校のうち、いちばん生徒数の多い小学校です。
「サングラスをかけたお兄さんがさいしょがこわくて、と中でやさしくなったところがおもしろくてよかったです」「かんどうしてないているこもいました。うさぎがつかまってよかったです」「おもしろいし、たのしいし、うれしいし、本当に目のまえでしゃべっているのが、うたがうくらいでした。さいごにあくしゅしてくれてとてもうれしかったです」などなど、たくさんのうれしい感想をいただきました。
11月28日は、仙台市宮城野区中央市民センター体育館で2回上演しました。この公演は学校の団体鑑賞ではなく、一般のご家族、子ども、おとなを広く募集しての公演でした。共催として一緒に取り組んでくださったのは、NPOピコせんサポーター。仙台市で、人と人、人と地域の関わりを大切にした子どものためのイベントを運営されている方々です。
前の方が子ども席、後ろの方がおとな席、という客席でしたが、「このような劇を久しぶりにみたので、子どもの頃のようにワクワクしてみました。みなさんの迫力に何だか元気をもらいました」というお母さんからの声もいただきました。
この会場では、これまでの演劇を通した東北と関西の交流をまとめた展示もあわせて行いました。
12月1日、地元兵庫県に戻って、加古川市立八幡小学校で、今年度最後の上演となりました。
終演後の子どもたちとのハイタッチ、そして校長先生はじめたくさんの子どもたちに手を振って見送っていただき、全日程を無事、終えることが出来ました。
舞台芸術の鑑賞機会が少ない地域の子どもたちへ、ピッコロ劇団の方から劇場を飛び出しておでかけする「おでかけステージ」。来年度以降も積極的に継続していきたいと考えています。ご支援よろしくお願いいたします。
(劇団部 田窪)
はや12月となり、寒さを少しばかり感じさせる日も。
一昨日、今年度のピッコロ劇団おでかけステージの県内公演(鑑賞小学校は尼崎市の2校、加古川市の1校)と東北交流公演(宮城県七ヶ浜町と仙台市宮城野区中央市民センター体育館での上演)を終えました。演目の「学校ウサギをつかまえろ」は児童の皆さん方を舞台に引き込む力がとても強い。多くの子ども達に舞台の魅力を感じ取ってもらえた計7ステージでした。
そして、次がファミリー劇場「さらっていってよピーターパン」。
芸術文化センター阪急中ホールでの上演は12月25日/26日の3ステージです。
稽古がそろそろ佳境を迎えます。こちらもお楽しみに。
先週に続いて外部から講師をお招きし講義をしていただきました。
11月28日(土)、29日(日)は劇団<青年団>の主宰で劇作家・演出家の平田オリザ先生がいらっしゃいました。
演劇の持つ特性を学校教育に波及させていらっしゃる先生の講義は毎年学生に「演劇を学ぶことの意味」を問いかけてきます。
講義内容を全部ご紹介したいのですが、あまりにも盛りだくさんだったため一部のみご紹介を。
1日目、本科・研究科で一緒にウォーミングアップをしたあと、早速研究科に課題が与えられました。それはなんと大学の入試問題!
というのも、先生が客員教授をされている四国学院大学の推薦入試では今年、社会問題をテーマにしたディスカッションドラマ(討論劇)を作るというグループワークが試験問題となったのです。
例えば、「2020年開催予定の東京五輪で追加種目の候補の代表者たちの種目決定のための討論」や、「未来に起こりうる日本の財政状況の悪化に伴う財政健全化策についての討論」など、大人でも四苦八苦しそうなテーマに2組のグループで取り組みました。
2日目には、本科生が見守る中緊張の面持ちで発表。先生からは「討論劇だけれども社会的な自己主張のみに終わらず、人間同士としての関係も盛り込んでみては」とのアドバイスがありました。
演劇を作るのに必要な協働性や創造性を、それを専門にする人だけでなく他の分野の教育でも生かしたいという強い思いを感じました。それをリードする可能性のある学生たちへ静かながらも熱いご指導をいただいた2日間でした。
演劇学校担当:土倉