沖縄国際アジア音楽祭 musix2010の企画として開催された、『沖縄の古謡コンサート1. Islands power~黒潮が繋ぐ島々の古謡~』に行ってきた。浦添市てだこホール小ホールはキャパ310席。満席のうえ、内容ゆえか取材もかなり多かった。
メインは、新良幸人さんと下地勇さんが、それぞれの生まりジマである、八重山と宮古の古老から習った古謡を唄う場面だった。幸人さんは白保の「東の渡」を唄い、勇さんは「野崎ト<Kニー」を唄った。二人ともいつになく緊張していたようだが、良い唄だったと思う。
「野崎ト<Kニー」を唄えるのは、宮古島の与那覇金吉さんただ一人。それが今回、二人に増えた。これを機に、三人四人と増えて、後の世に伝われば、今回の企画の意義が達成される事になるに違いない。
さて、そのほか、八重山~宮古~沖縄本島、そして奄美に残る、源流を同じくした曲が、様々な形で唄われた。そんな中で、奄美の皆さんの元気さが際だっていた。とにかくはじけまくっていた。
4人分の予算しか無い中、10人以上の団体で来沖し、奄美パワーを炸裂させた。いままで奄美民謡というともの悲しいイメージだったが、いやいや何の、熱い熱い。公演が終わっても、ロビーでは踊りの輪が延々と続いていた。
あまみんちゅの心意気のおかげで、元気が出る公演となったと思う。
追記:
会場前に並んでいた皆さんに箆柄暦を渡す。内地から来た人の割合が高い。何人もから「もう持ってます」とか「毎月楽しみにしています」との反応を頂いた。感謝。