世にある日々

現世(うつしよ)は 愛おしくもあり 疎ましくもあり・・・・

なびけ この山

2011-07-09 | かってに万葉



ども まあです 

暑いですね~



今回の 「 かってに万葉 」 は相聞の長歌をやりますよ
長いので読むのが面倒な方は私訳だけでもいいかも ・・・・

それから 反歌二首は省略ね


            石見の海 角の浦廻を 浦なしと 人こそ見らめ
           潟なしと [一云 礒なしと] 人こそ見らめ
           よしゑやし 浦はなくとも よしゑやし 潟は [一云 礒は] なくとも
           鯨魚取り 海辺を指して 柔田津の 荒礒の上に か青なる
           玉藻沖つ藻 朝羽振る 風こそ寄せめ 夕羽振る 波こそ来寄れ
           波のむた か寄りかく寄り 玉藻なす 寄り寝し妹を [一云 はしきよし 妹が手本を]
           露霜の 置きてし来れば この道の 八十隈ごとに 万たび かへり見すれど
           いや遠に 里は離りぬ いや高に 山も越え来ぬ 夏草の 思ひ萎へて
           偲ふらむ 妹が門見む 靡けこの山

                                                                                        131    巻第二


           いはみのうみ つののうらみを うらなしと ひとこそみらめ
           かたなしと[いそなしと] ひとこそみらめ 
           よしゑやし うらはなくとも よしゑやし かたは[いそは] なくとも
           いさなとり うみへをさして にきたづの ありそのうへに かあをなる
           たまもおきつも あさはふる かぜこそよせめ ゆふはふる なみこそきよれ
           なみのむた かよりかくより たまもなす よりねしいもを[はしきよし,いもがたもとを]
        つゆしもの おきてしくれば このみちの やそくまごとに よろづたび かへりみすれど 
          いやとほに さとはさかりぬ いやたかに やまもこえきぬ なつくさの おもひしなえて
           しのふらむ いもがかどみむ なびけこのやま


私訳       石見の海の津野の海岸を
             よい入江などないと 人は見るでしょう
             よい干潟などないと 人は見るでしょう
             
             でも ・・・・
             たとえ よい入江はなくても
             たとえ よい干潟はなくても
             私には かけがえのないところ

             この海辺の 和田津の岩場のあたりに
             青々とした玉藻(たまも)や沖の藻(も)が向かい来る

             朝には 鳥が羽ばたくように吹き寄せくるし
              夕べもまた 羽ばたくように波が寄せてくる
            
             その波のままに あちらへ寄ったりこちらへ寄ったり
             揺らぐ美しい玉藻のように 寄り添って寝た妻を
             露 (つゆ) や霜 (しも) が 優しくふってくるように
             津野の里に
置いてきた・・・・

             この道の曲がり角 曲がり角ごとに
       何度も振り返って見るけれど
           
             遠く遠く 妻のいる里は離れてしまった
              高く高く 山も越えて来てしまった
           
             妻は今頃
       夏草が日差しを受け しおれるように嘆いて
               私を慕っているだろう
            
             だから 私は
       この山の向こうにある
       ずっと門に立って見送っていた愛おしい妻を見たいのだ

       山よ 妻を見るじゃまをするな
     
             なびけ この山!



なびけこの山!ってスゴイ言い方だよね

「家の門で見送っている妻が見たい
     じゃまな山よ、どけ!」

ながながと歌っているけど
最後のこの一言でびしっと決めているね
さすが 柿本人麻呂ですね
スゴイ言霊です








この花の花言葉 「 永遠にあなたのもの 」 だって ・・・・


なびけこの山!はスゴイけど
その前は  しっとりと情感豊かに歌っているよね


「 露霜の 置きてし来れば・・・・」

なんて 訳すのに気をつかった

それと

「 波のむた か寄りかく寄り 玉藻なす 寄り寝し妹を 」

なんて  簡単に読み過ごしちゃうけど
すごく艶めかしく  きれいな表現だよね
夫婦の睦事を こんなきれいな言葉で歌うのは
やっぱり万葉ですね
 ( この阿呆親父 勝手に睦事と決めこんでるよ~ )





万葉の 相聞書きたる 夜ひとり
             いと恋しきは 貴女の言霊


                             まあ






コスモスの咲く (くに)




七夕の夜に

2011-07-07 | ひとりごと









今 僕の書く言葉を取られたとしても
僕の詩が出なくなったとしても
僕は たいして困りはしない

僕の言葉の奥にあるものは
愛と正義

その 愛と正義に生きるために
何回も生まれて死んできた

その生き様が 僕そのものだから
そして それが
この地球を美しく飾る
煌めく宝石のひとつになっているから


僕が知識を求め
透明な言葉を出すのは
愛と正義を顕しだすため

本を読んで得る知識も
詩人のような透明な言葉も
みな
愛と正しさを探究するためにある

言葉を換えて言うなら
知識と言葉は
愛と正義に奉仕するためにある
ということだ

このことが この国から忘れられて
どのくらいたったのだろう

だから
せめて この小さな街角で
この光りを放っていたいのだ

僕がひとりの人を愛するとき
ひとつの幸せが顕れる

僕が家族を愛するとき
暖かい家庭が出来る

僕が国を愛するとき
僕は愛と正義のために自分を捨てて
戦うこともある


たとえ
僕が今 言葉を取られたとしても
優しい眼差しは変わらないし
僕の愛の波動は
相変わらず仕事をし続けるだろう

そして

相も変わらず
お茶目な生き方をするだろう




たったひとりのオーディエンス







SAVOIA S.21 F

2011-07-06 | プラモデル










SAVOIA S.21 F



前に 真紅の翼 で載せたサボイアが完成した

映画 「 紅の豚 」 でポルコが乗っている飛行機
この飛行機が大好きで けっこう思い入れがある










真紅の翼

・・・・ ネッ










頭の部分だよ~



 「 オレはオレの稼ぎでしか飛ばねぇよ ・・・・ 」

「 紅の豚 」 のワンシーンのポルコのセリフ

僕は この言葉が好きだなぁ

自分が自由で 自分らしくあるために
経済的にも他をたよらず
 権力にもたよらず
自分の考えで 自分が決断して 事を行う
そして
その結果に関しては 自分が責任を持つ


空を飛べば 頼るものは自分しかない
すべて自分が決めて 自分で責任をもつ


その独立不羈 ( どくりつふき ) の精神に憧れる










尾翼の部分

主翼の部分もですが
黄緑と白の塗装のところだけど
デカールシールで貼り付けるようになっているが
あえて 自分で塗装した


ところで
SAVOIA S.21 F の F なんだけど
この映画で サボイアがカーチスに打ち落とされて
サボイアが作り直される
その時 新たに設計をし直したのが
ピッコロ社のフィオ・ピッコロ
そのフィオ・ピッコロに敬意を表して
F という文字が付けられた










付いていたポルコのフィギア

この塗装は 僕ではなく
職場の部下の方が お塗りになりました

その方にいわれました

「 まあさん 筆塗りは得意じゃないですね 」 って

早い話
筆塗りはヘタということなんですね

このポルコ 戦闘服がオリーブドラブになっている
それとマフラーは機体と同じ色
映画のポルコとは ちょっとちがう

でも 顔はいい顔している と思う

ちょっと 精悍な感じのポルコだよね







夏風邪をひいちまった

咳がでて 鼻水タラタラ 頭がボーッとしていて
体の節々が痛い おまけに喉も痛い

今日は仕事を休んで 家でダウン
さっき 薬買ってきて飲んだら
だいぶ楽になった

しばらく キツイ日が続くな~






帰らざる日々