むこ殿が行きたいと言っていたリクエストのお店へ
予約を入れておいたので、ごくろうさま会を兼ねて行ってきました。
いつもなら玄関先で出迎えてくれるご主人がいなかったので
奥で 料理を作ってくれているんだろうなぁと思っていました。
部屋に通されて、”ご主人はお元気しょうか?”とお聞きしたら
”今年の2月に亡くなりました。二年ほど入退院を繰り返しておりましたが・・・”
と 話されてあの笑顔と話し方が思い出されて、
もう2年も来ていなかったのかとしみじみ思いました。
お奉行さまが現役のころにはよくお世話になったお店で
年に一回は家族で来ていたお店でした。
家族の好みもよくわかっていてくれて・・・
お奉行さまが予約をいれると、しめさばを作って置いてくれたものでした。
むこ殿が我が家に初めて来てくれた時に、このお店に連れて行ったら
ご主人にカキのむき方を教わったりして、人柄に惹かれたようで
むこ殿にどこに行きたい?と聞くとこのお店の名前をあげるほどでした。
コロナでむすめ夫婦がこちらに来ることもなく
やっと行けたら悲しい知らせでした。
息子さんと一緒に調理場に立っていた姿を思い出しながら
いつもの料理をいただきました。
いつもなら 大皿にどぉ~んと盛り付けられてきたのですが
これも ご時世で仕方ないですね。
いつもはうなぎを巻いた卵焼きでしたが、今回は入ってなかったので
ご主人がいないのだなぁ~ と改めて思いました。
でも 帰り際に卵焼きを持たせてくれることは、
ご主人と女将さんのいつものことでした。
いつもと少し違う”ごちそうさま”でしたが、
いつもの変わりない味になぜかうれしかった・・・