「美」を愛する人へのメッセージ

岩国市を中心に「いろ・色・パステル画」展を開催しています。また、「美」という大きなテーマに向かって発信していきます。

市岡明の個展

2016-01-21 10:30:25 | 「市岡明さんの作品」

 今、柳井市のやない西蔵で「パステル人物画個展展」を開催しています。どの作品もモデルを前にしてその瞬間に描いたものです。5分で描いたクロッキーや20分ごとに対象物と対峙し、体のラインだけでなく表情まで描かれています。25日までです。

※作品は一部です。

 

 

 

 


「神秘な世界を求めて」・・市岡さんの作品から

2011-05-09 16:50:49 | 「市岡明さんの作品」

色や形を見て行く時、そこには自然から学んだ人の心のあり方が見れます。例えば「赤」という色は「太陽」からのイメージで、とても印象度の高い色となっており、人の心を動かす大きな力を持っています。

 

「青」は海からのイメージで、これも生活の一部になっているような色で、我々の目には強烈な印象を与えます。

 

しかし、ここにあるような色はどことなく「神秘的な」色合いをしていて、そこには「個」の大きな主張が感じられません。

そうしたことを感じさせえる作品がこの市岡さんの作品で、淡い色調の中に「神秘的」な世界を追求しているようなところが感じられます。

 

「母」となる母体を描いたこの「裸婦像」から、「なんともいえない幸福感」につつまれたモデルさんの表情が読み取れます。

 

そこには、「母性」を感じ取ることのできる「女性」しか理解できない世界があるのではないでしょうか。

 

私はそれを「神秘な世界」と言う言葉に置き換えて説明したいと思っています。

 

「心」を表す色はありませんが、「繊細な色調」という言葉を使えばわかりやすいかも知れません。

そうした言葉がピッタシの画像がこの作品で、「花」を使って「生命の神秘」のような世界を表現しようとしています。

 

最初にこの作品を見た時、繊細な色同士がこだまする更なる「深遠な世界」を感じ取ることができ、色の持つ可能性のようなものを感じました。

 

それはあえて言うならば「神秘の色」という言い方ができるかもしれません。

 

言葉では説明のつかない世界がこの世にはたくさんありますが、こうした「生命」が持つ「神秘の世界」を追求しているように思えてなりません。

この花畑を見た時、それに近いものを私は感じました。と言うのも「曇り」の日に見たこの花畑から異様な「生命力」を感じました。

 

それは「花」が持つ「自然の生命力」で、花畑のあちこちから「生命のいぶき」が聞こええてくるようでした。

 

また、こういう花畑を見ると、そういう「生命」が外へ向かって「自己の存在」を放出しているかのように見えたのも不思議なことでした。

 

「自然」の中の「生命」、そしてその「存在」それらがあらゆる手段で自己を表現しているのも、どこか「絵画の世界」へ共通するものが感じられます。

 

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