今、柳井市のやない西蔵で「パステル人物画個展展」を開催しています。どの作品もモデルを前にしてその瞬間に描いたものです。5分で描いたクロッキーや20分ごとに対象物と対峙し、体のラインだけでなく表情まで描かれています。25日までです。
※作品は一部です。
今、柳井市のやない西蔵で「パステル人物画個展展」を開催しています。どの作品もモデルを前にしてその瞬間に描いたものです。5分で描いたクロッキーや20分ごとに対象物と対峙し、体のラインだけでなく表情まで描かれています。25日までです。
※作品は一部です。
色や形を見て行く時、そこには自然から学んだ人の心のあり方が見れます。例えば「赤」という色は「太陽」からのイメージで、とても印象度の高い色となっており、人の心を動かす大きな力を持っています。
「青」は海からのイメージで、これも生活の一部になっているような色で、我々の目には強烈な印象を与えます。
しかし、ここにあるような色はどことなく「神秘的な」色合いをしていて、そこには「個」の大きな主張が感じられません。
そうしたことを感じさせえる作品がこの市岡さんの作品で、淡い色調の中に「神秘的」な世界を追求しているようなところが感じられます。
「母」となる母体を描いたこの「裸婦像」から、「なんともいえない幸福感」につつまれたモデルさんの表情が読み取れます。
そこには、「母性」を感じ取ることのできる「女性」しか理解できない世界があるのではないでしょうか。
私はそれを「神秘な世界」と言う言葉に置き換えて説明したいと思っています。
「心」を表す色はありませんが、「繊細な色調」という言葉を使えばわかりやすいかも知れません。
そうした言葉がピッタシの画像がこの作品で、「花」を使って「生命の神秘」のような世界を表現しようとしています。
最初にこの作品を見た時、繊細な色同士がこだまする更なる「深遠な世界」を感じ取ることができ、色の持つ可能性のようなものを感じました。
それはあえて言うならば「神秘の色」という言い方ができるかもしれません。
言葉では説明のつかない世界がこの世にはたくさんありますが、こうした「生命」が持つ「神秘の世界」を追求しているように思えてなりません。
この花畑を見た時、それに近いものを私は感じました。と言うのも「曇り」の日に見たこの花畑から異様な「生命力」を感じました。
それは「花」が持つ「自然の生命力」で、花畑のあちこちから「生命のいぶき」が聞こええてくるようでした。
また、こういう花畑を見ると、そういう「生命」が外へ向かって「自己の存在」を放出しているかのように見えたのも不思議なことでした。
「自然」の中の「生命」、そしてその「存在」それらがあらゆる手段で自己を表現しているのも、どこか「絵画の世界」へ共通するものが感じられます。