人の作品を見ていると、急激に絵の作風が変化する人もいますし、徐々に変わっていく人もいます。特に画家の絵は、心の変化だけでなく時代の流れによって描く対象物が変わっていることに気づきます。スペインのゴヤがそうです。「裸のマハ」のような女性の美を描いた作品もあれば、「サトゥルヌス」のギリシヤの神話に出てくるわが子をむさぼる恐ろしい絵を描いてる作品もあります。画家の人生の書物を読むとその作品が違う視点で見えてきて興味がわきます。
前回、酒井治の青の世界2009年の作品を紹介しましたが、今回は2010年に描いた作品の一部を紹介します。