昨日、NHKでシリアの女の子の難民生活を放映していた番組を見て感じたことがありました。彼女は12歳で父親を亡くし希望もなく毎日涙を流して生活をしています。彼女が通っている学校の先生やスタッフが子供たちに希望を与えるため、マラソン大会に参加することを決めます。大会に参加した後の彼女の変化に光が見えたことに、見ているこちら側も救われた気持ちになりました。彼女が描いたのは家族の絵で一つのハートが描かれていました。それは父親を表現したものでいつも家族を見守ってくれているというメッセージがありました。人は立ち止まっていると悲しみから抜け出せないけれど、マラソン大会に出るという行動を起こすことで自分のやりたいことや夢を持つことができるのだと思いました。彼女の夢は先生になることです。
酒井治も毎年のように海外に行っていましたが、感性を磨くだけでなく新しい自分の世界と希望を求めていたように思います。本「パステルに魅せられて」に載っていない作品です。