9月から岩国市由宇町の郵便局で、酒井治の絵を展示しています。
酒井治が亡くなってちょうど3年目になります。海を描くことにこだわったのは、生れた時からいつも自分の傍に有った海だからだと言っていました。海を意識したのは40歳を過ぎてからです。海外に行くようになって、国や地域により海の色や動き、そして風景の違いに感動し、その思いを絵で表現したかったのでしょう。今回の絵も海外の海です。
テーマ 海プラスalpha (5点)
期間 9月1日(月)~9月29日(月)
9月から岩国市由宇町の郵便局で、酒井治の絵を展示しています。
酒井治が亡くなってちょうど3年目になります。海を描くことにこだわったのは、生れた時からいつも自分の傍に有った海だからだと言っていました。海を意識したのは40歳を過ぎてからです。海外に行くようになって、国や地域により海の色や動き、そして風景の違いに感動し、その思いを絵で表現したかったのでしょう。今回の絵も海外の海です。
テーマ 海プラスalpha (5点)
期間 9月1日(月)~9月29日(月)
前回に引き続きアラスカシリーズです。酒井治がこの作品では、色にこだわって何枚も描いていることを紹介しました。この絵を描くにあたっては、きっと悩みながらの制作ではなく、楽しんで変化を求めて描いたのではないかなと思います。
アラスカシリーズを展示していた時のコメントがありましたので紹介します。あの時はまだ「パステル三人展」の時代でした。藤井容子さんと西兼音寿さんと酒井治が毎年岩国のシンフォニアで開催をしていました。
酒井治さんは、アラスカの緑を背景に様々な裸婦像を描き、実験的な作品となっている。「人間と自然とのつながりがテーマです。まだまだ納得がいかないので、これからもさらに色を探して描いていきたい。」 地方新聞より
まだまだこのシーリズはありますので、次回にも紹介したいと思います。
台風の去った後に我が家の庭に桔梗の花が一輪咲いていました。何日も雨が降り続いていたのに、なんだかうれしくて玄関に生けてみました。桔梗が周りの環境に溶け込んで主張もせず、ただ佇んでいるのに、生命力を感じ幸せな気持ちになります。
静寂の中で絵を鑑賞するのもいいですよ。
酒井治はアラスカから戻って自然を描いた作品も描きましたが、偉大な自然から独自のイメージを広げ次のような作品を残しました。皆さんはこの絵を観て、神話や妖精物語のようだと仰ってくださいました。そこで、私も想像の翼を広げてこの絵から物語を作ってみました。
誰も立ち入ったことのない美しい森がありました。そこには森のお城があり、二人の娘がいました。名前はヘレナとリディアといいます。2人はいつもお父様やお母様に内緒で森の湖にやって来ては自分たちの未来について話をするのでした。
姉のヘレナは強くてたくましい王子様が現れることを望みました。妹のリディアは優しくて歌の上手い王子様が現れることを望みました。二人は毎日毎日湖のほとりで待ちました。
あるとき、妹のリディアが白い白樺の木を見つけました。それはすらりと伸びていい香りを森中に広げていました。リディアは「これは、私の木よ。これからは毎日この木に挨拶をするわ」といって気に腕を伸ばしました。姉のヘレナも大地に根をしっかりつけた大きな檜木を見つけていいました。「これは私の木よ。これからは毎日この木にキスするわ」と言って木に腕を伸ばしました。こうして2人は以前にまして、この場所が好きになりました。
一年が過ぎ二年が過ぎ、木は次第に大きくなり三年が過ぎたころには、二人の木は森のどの木よりも高く大きくなっていきました。そして木の精は人間の姿に変えて二人の前に現れました。
おしまい