茶々日和~まったりしましょ~

愛犬茶々(Mダックス・メス)とのまったりした暮らしと、趣味の観劇記です。よろしくお願いします。

カズオ イシグロさん

2017-10-05 21:03:13 | 読書・映画
今年のノーベル文学賞は、カズオ イシグロさんに決まりました。
おめでとうございます。

カズオ イシグロの作品は、一作毎に違う世界が広がっていて、だけど、その根っこの方には渾渾と静かな水脈が流れている印象があります。
世界との違和感とか、本質的な孤独感とか。

また、読み直してみようと思います。
コメント

読書の秋

2017-09-26 21:13:04 | 読書・映画
夏の読書の記録も終わらないのに、もう、秋の読書シーズンがやってきました。
今、読んでいるのは「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」です。
シャンソン歌手の石井好子さんの定評のあるエッセイ。
あなたの暮らしではなく、暮らしの手帖社から出版された人気エッセイです。
バターではなくバタだったり、時代を感じさせるところもいっぱいですが、読んでいると、お腹が空いてきて、作ってみようかな?と、思わせます。
ちゃんと、簡単なレシピと調理プロセスがはいっているところが、暮らしの手帖っぽい。
少し小ぶりの大きさが、通勤時に読むのにちょうどよく、ばらばら目についたところを読んでいます。
こちらは、廃棄本でした。
内容的には古びていないので、ちょっともったいないなあと思いましたが、今時女子には、文字ばかりの料理エッセイはウケないかもしれませんね。
いろんな意味でもったいない、です。
コメント

夏の読書

2017-08-29 22:24:24 | 読書・映画
今年もたくさん本を読みました。
とはいえ、今年はテーマを設定していなかったので、ぐちゃぐちゃなラインナップですが、題名だけでも記録していこうと思います。

「最愛のこども」 松浦理英子
  真汐・日夏・空穂の三人の女子高校生からなる疑似家族を、同級生の恵文が記録者として綴る物語。
  思春期の女子高生の微妙で繊細な心のうごめきが、語り手の目(妄想?)を通して描かれているので、真実は藪の中。
  なんだか騙されたような気分になりました。
  作者は、巧妙に、構造的に嘘をついている。
 「物語」と言うのは、読者(この場合は、玉藻学園高等学校2年4組のクラスメイト=目撃者たち)の欲望により沿って、語り手が語りたいものを騙る営み。
  平安朝の物語文学も、こうやって成立していったのだろうなあ、なんてことを考えました。
  
「枕草子のたくらみ」 山本淳子
  こちらは、清少納言が「枕草子」を書いた意図を、歴史的な事実に照らしながら論破したもの。
  「香炉峰の雪」や「海月の骨」などの、自分の機知をひけらかしたような章段が、中宮定子と中関白家の素晴らしさを伝えることを意図していた、というのはもう定説ですが、そこから一歩踏みこんで、清少納言がついた嘘や歴史的な事実を検討することによって、その意図をあきらかにしています。
  本文と口語訳がついていて、一般の人の「枕草子」の入門的解説書としても、最適の一冊だと思います。
  
「地学ノススメ」 鎌田浩毅
  高校時代、生物も化学も物理も、全部よくわからず、ぼんやりした霧の中をさまよっていた私ですが、「地学」は好きでした。
  「地学」ではなく、地学の先生が好きだったのかな。
  試験の時、石を二つ持ってきて、「こっちがA、これがB」と、石の名前を書かせたり、持ち込みOKの試験で、今日の月は上弦か下弦かなんて問題が出たり。
  当時の最先端だった大陸移動説やプレート・テクトロニクス、地震予知のメカニズムなど、教科書からはみだしたことも教えてもらいました。
  最近は、地学を開設する高校が少なくなっているそうですが、なんだかもったいないなあ、と思います。
  本書は、大学の教養課程の教科書として書かれたもので、最先端の研究成果がわかりやすく説明されています。
  お勉強って、面白いです。

「スウガクって、なんの役に立ちますか?」 杉原厚吉
  お勉強路線、その2。
  数学そのものは役に立たなくても、数学的な思考方法を利用することで、物事がすっきりすることは、日常生活のなかにいっぱい転がっている。
  だから、教科としての数学ができても、数学的思考ができない人もいるし、数学はできなくても、ちゃんと数学的思考をしている人もいる。
  そういうことかな。

今日は、ここまで。
  


  
コメント

関ヶ原

2017-08-26 22:41:33 | 読書・映画
行ってきました!
面白かったです。
私の好きな大谷刑部もたっぷり描かれていて、見ごたえがありました。
加藤剛さんが主演したドラマとは、少し違うところがありましたが、そういう解釈なんでしょう。
いろいろ注文をつけたくなるけど、でも、力のある役者さんがたくさん出演していらっしゃったので、見ごたえがありました。
コメント

夏の読書

2017-07-26 15:52:47 | 読書・映画
季節労働が終わった反動で、むさぼるように、本を読んでます。



まず、イヤミス。
『暗黒女子』  秋吉理香子
美しい名門女子高校生たちの、どす黒い欲望と裏の顔。
6つの小説の朗読とあいさつで綴られるどろどろした人間関係がミソ。
種明かしの前になんとなく予想は尽くし、さほど衝撃的な真実とも思わなかったのですが、一気に読ませる魅力はありました。
映画化されていたのに、主人公の出家騒ぎで、あんまり話題にもならなかったみたいです。
不運でしたね。

もう一冊は、貫井徳郎の『愚行録』
こちらも飛びきりのイヤミス。
しかも、イヤミス度ははるかに上で、えげつないほどのいやらしさと、読後の衝撃度も上かな。
読まなきゃよかった、と、思うくらいでした。
こちらも、映画化されていて、妻夫木聡と満島ひかりのW主演。
へえ、ちょっとみたいかも、と思ったのですが、残念。
淫行疑惑のアノ方が、下衆男役で出演なさっていたのですね。
こちらもなんだか不運だった?

なんだかよく似た2冊のイヤミス。

口直しに、さわやかな小説が読みたい。


コメント

かがみの孤城

2017-07-19 18:43:53 | 読書・映画
辻村深月さんの長編小説。
いじめにあって、学校に行けなくなった中学二年生の「こころ」が、鏡の中のお城で、同じような境遇の六人の仲間たちと一緒に過ごす一年間の物語。
ファンタジーっぽい作りなんだけど、現実の部分がきっちり構築されているので、ただふわふわした物語ではありません。
どちらかというと、きりきり胸が痛くなるような物語です。
仕事が忙しい時期でしたが、読み始めたら止まらなくて、一気に読んでしまいました。
辻村さんの小説って、どれもそうなんだけど、ちゃんと伏線が張りめぐらされていて、それをみごとに回収しきっているんですよね。
だから、読み終えた後、もう一度最初から斜め読みの二度読みをして、伏線を確認。
うまいなあ、と、感心。
でも、こんな分析的な読みかたではなく、ちゃんと物語の中で悩んでもがいて泣いて笑うのが正しい(というのも変だけど)読みかた。
だから、若い人に、ぜひ読んでもらいたいと思います。
夏休みにお勧めの一冊。
コメント

「ジャージー・ボーイズ」

2017-07-11 14:24:47 | 読書・映画
昨日の夜、BSで「ジャージー・ボーイズ」の映画をやっていました。
途中まではちゃんと見ていたのですが、身体がだるくて横になったら、そのまま寝てしいました。
私が寝た後、お父ちゃんは引き続き見ていたみたいで、「最後がほろっとして、せつねかった」とぼそり。
「歌はいいね」「あれをあっきーがやったのか?」というので、来年の再演には、一緒に見に行こうという話になりました。
鬼が大笑いしそうな来年の予定。
でも、きっとスケール・アップしている「ジャージー・ボーイズ」が楽しみでなりません。
(チケットは取れるよね?)

さて、録画していたので、昨日の続きから見始めたのですが、いろいろ発見も。
ニックが、突然辞めると言いだしたのは、フランキーとボブが借金は「二人で返す」という言葉に反応したからだったのですね。
舞台では、基本、自分が見たいものしか見ていないから、そこまで気づいていませんでした。
映画は、冷静に第三者的に観察できる。
と、いうわけで、見れば見るほど、いろんなことを感じてしまう。

さて、お持ち帰りのお仕事を、そろそろ始めますか。
季節労働のピークも、いよいよあと二つ。
「悪いことは終わる、 けど、いいことも」

がんばりましょう。



コメント

パイレーツ・オブ・カリビアン

2017-07-02 09:56:06 | 読書・映画
「パイレーツ・オブ・カリビアン~最後の海賊」

昨日、初日を見てきました。
お兄ちゃんがチケットを取ってくれていて、お嫁さんと三人で、IMAXの大迫力の画面で楽しんできました。
イマイチ調子がよくないお父ちゃんは、茶々子とお家でお留守番。

レイト・ショーでしたが、週末で、しかも、ファースト・デ―とあって、ほぼ満席。
ディズニー映画らしく、派手なアクションを愉快に楽しんで、はらはらどきどきして、ちょっとうるうるして、最後は、すっきりさわやか。
終焉が23時30分だというので、起きていられるか心配でしたが、おもしろくて、ちゃんと最後まで意識を失うことはありませんでした。
そして、エンドロールのあとに、続編への伏線が…。
さすが、商売上手!!!

オーランド・ブルームやキーラ・ナイトレイが復帰すると言うので楽しみにしていましたが、二人の出番は、ほんのちょこっと。
ただ、これからの新シリーズの展開に絡んでくるのかな?という期待はできそうです。
しかも、前回のシリーズを、もう一回見直してみようかな?という気分にさせるあたりも、商売上手!!

しかも、この夏のディズニー・シーでは、映画とコラボしたショーをやるんだとか。
初めと終りのシンデレラ城と花火といい、ランドの「カリブの海賊」を思わせるセットや音楽といい、サブリミナル効果(今では否定されているようですが)も満載。
やっぱり商売上手ですよね。









コメント

「京の縁結び 縁見屋の娘」

2017-06-30 19:43:23 | 読書・映画


忙しい時ほど、本が読みたくなります。
昔からの、悪い癖です。
読むのは、通勤の電車の中だけ、と決めて読んでいます。
通勤の電車の中で読むのには、文庫か新書がお手軽。
そこで、図書館から借りて面白く読んだのが、これ。

「京の縁結び 縁見屋の娘」

「このミス!大賞」の優秀賞を受賞した作品ですが、表紙の通り、時代小説です。

「これ、本当に、ミステリー?」なのですが、なかなか面白いです。
ただ、絶対、ミステリーではない。
ファンタジーでもない。
あえて言うなら、おどろおどろしくない伝奇小説でしょうか?

人情時代劇が好きな人なら、きっと気に入るのではないでしょうか。

そうそう、「縁見屋」というのは、「口入屋」のことです。
占い師や、結婚相談所ではありません。
ご存知でしたか?
私は、知りませんでした。
時代劇には、興味がないもので。


コメント

夜は短し歩けよ乙女

2017-05-03 22:13:03 | 読書・映画
今日は、一人で映画を見ました。
レディース・デイです。
森見登美彦さんの小説が、テンポよく、弾んだ映画に仕上がっていました。
アニメだからこそだなと、思います。
実写じゃ出せない微妙なおもしろさにやられます。
なんだかヘンテコな絵も、魅力的でした。
そして、歌姫、新妻聖子ちゃんの素敵な歌声も楽しめます。
^ - ^思わず拍手したくなりました。
一日一回限りの上映で、しかも、ゴールデン・ウイーク中だけという、短い上映期間ということもあって、けっこう大きめの劇場がそこそこ埋まっていました。
面白いですよ。
なにより、京都の描き方がいいです。
懐かしかった。

オススメです。
コメント

「あさはかな夢みし」

2017-03-26 13:33:30 | 読書・映画
以前にも書いたかな?
瀧波ユカリさんの「あさはかな夢みし」。
平安朝の腐女子、夢子ちゃんが主人公のいささかお下劣なギャグ漫画です。
でもね、これ、本当に面白いんですよね。
お勧めの一冊。

本屋さんで買うのは恥ずかしいので(ごめん)、ネット書店で予約注文していた第三巻が届きました。
夢子ちゃんの腐女子妄想炸裂なのもいいのですが、この第三巻は、そこはかとなく無常観がただよっていて、ちょっとうるうるします。
やっぱり、好きだわ、平安時代。

残念ながら、この第三巻が最終巻。

さびしいわぁ

コメント

本能寺ホテル

2017-01-23 00:10:52 | 読書・映画
寝ながらスマホで打っていたら、勝手に送信されてしまっていました。
(寝落ちともいう)
なので、ちゃんと書きなおしました。

ちょっと気になっていた映画を観に行きました。
「本能寺ホテル」
歴史ファンタジーと言ったらいいのでしょうか?
綾瀬はるか演じる主人公が、本能寺の変の前日にタイムスリップするというお話。
よくある話といえばよくある話。
そこが物足りないといえば言えないでもないけれど、楽しく観てきました。
ホテルの支配人の風間杜夫さん、婚約者の父親で、有名な料亭の主人でもある近藤正臣さんという芸達者な俳優さんをそろえているのだから、面白くないはずがない。
濱田岳のまさかの森蘭丸も、笑っちゃうくらい楽しかったです。
だが、しかし、なんとなく、残念な感じがしないでもなくて、もうちょっとなんか欲しかったような。
ヒロインが綾瀬はるかなので、この子、このあと「鹿男」の藤原先生になるのね、と思ったりしたのは、私だけではないよね。

おもしろいけど、「歴史好き」も納得というキャッチコピーは、どうかな?と思う私です。




コメント

横溝正史って、おもしろい

2016-10-30 22:32:02 | 読書・映画
最近、通勤のお伴は、もっぱら横溝正史です。
「迷宮の扉」「七つの仮面」「死仮面」「幽霊座」「殺人鬼」と、あまり有名でない中編・短編集を読み終え、次はどれを読もうかと思案中。
まだまだ、もらってきた廃棄本はたくさんあります。

横溝正史といえば、「八つ墓村」「獄門島」「犬神家の一族」などの、映画化された作品が有名だし、確かに傑作ぞろいです。
でも、戦後の混乱する世相や異様なエネルギーを感じさせる短編・中編も、なかなかおもしろく読めます。
猟奇的だったり、扇情的だったりする物語でも、推理はきちんと論理的でフェア。
サービス精神満載です。
もちろん、現在の倫理や人権意識からすると、絶対アウトな部分もあるのだけど、それはそれで時代を感じさせて興味深いのです。

横溝正史、いかがですか?

コメント

横溝正史!

2016-09-24 12:02:24 | 読書・映画
ちょっと圧巻でしょ?
図書館の廃棄本をもらってきました。
横溝正史が、ずらっと並んでいて、有名なのは既に持っていかれたあとみたいでしたが、こういう作品の方が、手に入れにくいので貴重。
ごそっと14冊、雨の中、持って帰りました。
重かったわ。

おそらく、B級エログロなのだろうなあ。
でも、そこが魅力的。
早速、昨日から、読み始めています。

難点は、活字が小さいこと。

読み終えたあと邪魔になりそうだけど、しばらくは暇つぶしに悩ますに済みそうです。
コメント

気軽にさくさく

2016-06-30 18:46:39 | 読書・映画

仕事がたてこむと、本が読みたくなる。
気分転換もかねて、最近読んだ本。

「掟上今日子の退職願」と「掟上今日子の婚姻届」

さくさく読めます。
続編は、「家計簿」なんだってよ。

「下町和菓子栗丸堂」の4巻と5巻。
これで、とりあえずシリーズ終了みたいです。
あいかわらず、和菓子のうんちく満載。
今回は、夏らしい水羊羹や若鮎、かき氷なんかがでてきます。
和菓子屋に走りたくなる本。
京都で若鮎(稚鮎)の食べ比べをしたことを思い出しました。
(2011年8月11日の記事)
また、やりたい、と思ってしまいました。

「64」
ピエール瀧さんがやっていたNHKのドラマが面白かったので、映画もちょっと気になります。
でも、唐沢さんは、好きじゃないのよね。
しかも、この主人公には、ハンサムすぎます。
ずっしり重たい本ですが、心の重さも半端ない感じです。

他にも、「ニャングリッシュ」の本とかも。
癒されます。
コメント