あまりにも評判が微妙なので、かえって興味津々だったのですが、そんなに悪くもないという気はします。
ただ、ものすご~く暗くて後味が悪いのと、人物像がぼけてて、誰に感情移入していいのか分からないからとまどう。
今は、ベルばらみたいに、革命を美しく讚えあげるようなおとぎ話は誰も信じない。
だから、ああいうグロテスクな表現になるのかもしれないけど、見ていて辛かった。
だから、井上君のフェルゼンが出てくると、ホッとしました。
殺伐とした舞台に咲く、白い薔薇といった感じですね。
二人のシーンだけは、別の時間が流れているようでした。
さて、今回一番不満なのは、カリオストロ山口ファンじゃないでしょうか?
出番は多いけど、正直よくわからない役所ですよね。
狂言回しなら山路さんがいるし、物語に絡むわけでもないし、よくわからない!
カリオストロはいらないんじゃないの?と思った人は多いんじゃないのかなあ。
結局、辛口のコメントでしたね。
でも、まさしく今という時代の雰囲気を宿した作品だということは確かです。