「エリザベート」の初日から一週間。
あとで、のあとがなかなか書けなくて、このままじゃ、忘れちゃいそう。
今朝は、少しのんびり「エリザベート」の余韻(かなり薄まりましたが)を綴っていきます。
もともと、「エリザベート」自体、何度も観ている訳ではありません。
初演の頃は、仕事や子育てに忙しく、のんびり観劇するなんてとても無理でした。
だから、最初に観たのはルドルフが浦井君とパク・トンハさんの三演目?
一公演各エリザベート一回ずつくらいの頻度です。
しかも、宝塚版は、初演のDVDを観ただけ。
大阪に来日公演を観に行きましたが、あれは、半分観光がらみだったかな?
だから、これまでの「エリザベート」は、なんてことは、言えるような立場ではありません。
それでも、今回の「エリザベート」はやはり新鮮でした。
キャスト全とっかえは、なんとなく、マンネリ化していた「エリザベート」に、新しい光が当たった気がします。
これまで、宝塚のトップ・スターが演じて来たエリザベートですが、正直、違和感がありました。
瀬奈さんの初演時は特に、エリザベートが強すぎて、かわいそうだとは思えず、エリザベートって、わがままな嫌な女!というイライラ感がありました。
大好きな禅ちゃんがフランツだったこともあり、なんか、フランツがかわいそうすぎて涙が出そうになったり。
だから、花總まりさんの可憐で、しかも強かなエリザベートはこれだよね!と納得。
「モーツァルト!」のあまりにも無味乾燥なナンネールの印象がガラッと変わりました。
井上トートは、まだまだこれから色々と変化していくんだろうな、という予感を感じさせます。
良くも悪くも山口トートの印象が強過ぎるし、彼はイメージ的にも、フランツ。
ロックなトートは、やっぱり大変だと思います。
でも、「モーツァルト!」を再演の度に深化させていったように、山口トートとは違う魅力的なトートに期待したいし、期待できるんじゃないかな?と思うのです。
フランツの田代君は、やっぱり、若い。
歌はうまいから、器用にこなしていますが、私はやっぱり、禅ちゃんの情けない人間味のあるフランツが好みです。
田代君ファンには申し訳ないのですが、彼の端正すぎる歌い方は、感情移入が難しいのです。
すみません。
ルキーニの山崎君も頑張っていますが、初日の印象は少しうざいルキーニ。
出ずっぱりで、テンションを高くしているのでしょうが、なんとなく、めんどくさいルキーニ。
エキセントリックというのとは、違うんですよね。
狂言回しって、あんまり出過ぎちゃいけないと思うのですが、どうなんでしょ?
たぶん、彼も器用だからそこいらのバランスも、そのうちとれてくるのかな?と思います。
香寿さんのゾフィー。
香寿さんの、どこか柔らかな歌声って好きなんですよね。
だから、これまでの寿さんの強い皇后とは違う、母親の愛が垣間見える皇后という印象を強く感じました。
香寿さん、初演の宝塚では、ルドルフ皇太子役なんですよね。
子どもの頃のルドルフは安蘭さん。
ルドビカとマダム・ヴォルフを演じる未来さんはエーヤンの男でした。
こうしてみると、雪組のDVDはお宝ですね。
ずいぶん長くなりました。
初日の印象を、思いだしながら。