唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

裸の島

2007年06月08日 | 好きな映画・良かった映画
裸の島

角川エンタテインメント

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生きるって厳しいなあ…

セリフは全く無く、ただ、映像と音楽だけです。どっちも淡々と同じことの繰り返しています。でも、それでもぜんぜんあきませんでした。
無言で水を汲み舟で運んで畑までの急な道のりを登り、水をまく。その繰り返しが生きることなんですね。

そして最後に思わぬ・・・と言っても、解説に書いてあったから知ってましたけど、悲劇が起こります。そして、自分のこの苦しい人生が憎くなって・・・でも、それでも、又淡々と毎日の繰り返しをしていくわけです。

人生は積み重ねなんですね。その積み重ねを崩される何かが起こっても、又底から積み重ねていくしかないのかなあと思いました。

水をこぼしただけで何も叩かなくっても。でも、水はそれほど貴重なものだということなのでしょう。当時の男女の関係をあらわしているようでもあり…それをみせられたからこそ、最後の水をぶちまけるシーンが生きてきますね。

子どもが元気です。生きる塊みたいです。

暮らしは厳しいけれども、家族が一緒に身を寄せ合って生活している姿に幸福をみました。