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古い作品のようです。
正直退屈なところもありました。
やばくなるとすぐに鳥を呼ぶし・・・
でも、闇の部分・・民衆の抑圧のされ方とか、2人を追いかける敵とか、いたるところにある罠とか、とてもリアルに迫るものがあって、たぶん、そういった経験をした人がつくっていると思われます。
ジブリ作品に大きな影響を与えたというのも納得です。カリオストロとか、ラピュタとかと重なる感じもします。
瓦礫のなかで横たわる巨大ロボットの絵は美しいですね。
最後の小鳥がまた罠につかまっているのを助け出して、その罠を叩き潰すシーンは物語を象徴しているし、人間を抑圧する社会は二度と経験したくないという、作者の強い怒りでもあると思います。
王様自身が権威を示すために描かれた自画像によって、けされてしまうというのもなんか深いです。
あともう一つ、羊飼いの娘と煙突掃除の若者の恋愛は、何か自分が忘れてしまっていた物を思い起こさせてくれたような・・・・思い起こすほどのものなど持ち合わせていませんが・・・優しい、透き通るような恋がしたいですなあ・・・(その歳でか?)・・・はっ?誰かなんか言った?(その顔でか?)・・・・・・・・そんな変な声が耳に入ってきますが、顔とか歳じゃない、金でもない、そういったよけいなものから解放されたからこそできる恋愛ですよ。寄り添いあいたいだけなのですよ。
なんだかなあ・・・